今日は、中野光『大正自由教育の研究』(黎明書房、1968年)を読み切りました。今さら何と基本的な本を読んでいるんだ、とお叱りを受けそうですが…
この本は、戦前日本の教育の中でひときわ輝いて見える、大正自由教育の思想・実践を批判的に分析し、その特徴のみならず限界をも明らかにした研究書です。いつかは本気で読まねばならぬと思っていた名著であり、読んでみてやはり名著たるに適した研究書だと思いました。なぜそう思ったかというと、やはり実証の上に立脚した中野先生の教育史観が明確に提示されていたからでしょう。すなわち、大正自由教育とは、第一次世界大戦開戦と共に勃興してきたブルジョワジー階級に支えられた教育方法の改革運動であり、その意味で農民・労働者階級の要求には答えられず、教育内容の改革には及ばなかったという限界を持ったという像です。この本を読んで、私の中で大正自由教育像が明確化されたとともに、教育史研究の分析方法にも大いに示唆を受けました。私もこんな本書けたらいいな… ともかく、有益な読書でした。
さて、明日より東京に行って参ります。まだ出発の準備してないよ…
この本は、戦前日本の教育の中でひときわ輝いて見える、大正自由教育の思想・実践を批判的に分析し、その特徴のみならず限界をも明らかにした研究書です。いつかは本気で読まねばならぬと思っていた名著であり、読んでみてやはり名著たるに適した研究書だと思いました。なぜそう思ったかというと、やはり実証の上に立脚した中野先生の教育史観が明確に提示されていたからでしょう。すなわち、大正自由教育とは、第一次世界大戦開戦と共に勃興してきたブルジョワジー階級に支えられた教育方法の改革運動であり、その意味で農民・労働者階級の要求には答えられず、教育内容の改革には及ばなかったという限界を持ったという像です。この本を読んで、私の中で大正自由教育像が明確化されたとともに、教育史研究の分析方法にも大いに示唆を受けました。私もこんな本書けたらいいな… ともかく、有益な読書でした。
さて、明日より東京に行って参ります。まだ出発の準備してないよ…