先週末、ようやく年度内の研究発表がすべて終了しました。さっき気づいたのですが、11月25日の発表で、一生のうちに行った口頭発表がついに30件を越えました。よくがんばった、俺(笑)。
そして、直近の〆切の原稿も、とりあえず全て投函完了。ようやく、夏から引き続いていた〆切地獄から離脱しました。長かった…
これから主に、学内や県内の仕事が目白押し。実習は終わりましたが、そのほかの仕事が待っている。また、新規授業の準備も、書きためていた板書案がそろそろなくなるので、時間が余計かかるようになります。
とはいえ、これまでは研究しながらの仕事だったので、それよりはマシな環境になります。そう思うと、何とかやりきれそうですね。
せっかく今月がんばったので、今月の発表内容の構成だけ公開しておきます。論文化したときには、題目や構成など大きく変わるかもしれません。
○11月10日(土) 中国四国教育学会(於・山口大学)
「明治20年代半ばの大日本教育会による夏季講習会の開催」(資料8頁)
はじめに
1.明治24年~26年における夏季講習会の開催
(1)夏期講習会の開始―中等教員養成と学科研究
(2)多様な受講者と高い受講意欲
(3)現職小学校教員への学習機会の提供
2.高等教育機関の学者による最先端の講習内容
3.夏季講習会の真のねらい
(1)学力形成・教職意義の理解による教員の品位向上
(2)「研究」する教員を求めて
おわりに
○11月25日(土) 教育会史・教育情報回路・梶山雅史氏代表研究会(於・東北大学)
「「教育情報回路」概念の検討」(資料20頁)
はじめに
1.梶山雅史の「教育情報回路」概念
(1)「メディア」としての仮説的認識
(2)総合性への注目―「回路」
2.「教育情報回路」概念による教育会史研究への批判点
(1)国際的視点の不足
(2)「教育情報回路」概念内容の追究程度
(3)「教育情報回路」と「職能団体」
(4)「教育情報回路としての教育会」の総括的研究を求めて
3.「教育情報回路」概念による教育会史試論
(1)地域における学事協議・教員講習・教育研究機能の形成と継承(1870年代)
(2)私立教育会結成による教育情報回路の形成開始(1880年代~1890年代半ば)
(3)組織改革による教育情報回路の確立(1890年代半ば~1900年代)
(4)教育会の系統化と情報集積・循環機能の充実(1910年代~1920年代)
(5)教育情報回路の徹底・変容・再編(1930年代~1940年代)
おわりに