お久しぶりです。1月は結局、年始しか記事を書けませんでしたが、なんとか生きています。
さて、仕事の関係で興味が出てきまして、時間を見つけて大学経営に関する本をちびちびと読んでいます。そんななか、小規模地方私立大学の関係者に必読の書を見つけました。
小川洋『消えゆく「限界大学」―私立大学定員割れの構造』白水社、2016年。
「限界集落」ならぬ「限界大学」…。読みやすい上におもしろくて一気に読んでしまいました。小規模地方私大の将来を憂う人や、今の日本には大学が多すぎると思っている人、大学淘汰の時代にどんな大学が生き残れるか興味のある人は、ぜひ読んでみて下さい。あ、耳障りのよい言葉ではなく、率直に明確に論じておられますので、関係者は苦言を呈される覚悟をして読みましょう。(^^;)
私は小規模地方私大にも大きな存在価値があると思っています。いかにその存在価値を実現し、高めるか。この本は、統計と歴史と実例(時にやけに実感がこもった批判)とを通して、小規模地方私大の将来を考えさせてくれます。