教育史研究と邦楽作曲の生活

一人の教育学者(日本教育史専門)が日々の動向と思索をつづる、個人的 な表現の場

かかえている仕事の整理

2016年07月19日 23時55分55秒 | Weblog

 何で忙しいかわからなくなってきたので、かかえている大きな仕事だけ整理してみました。

・授業持ちコマ数 前後期合計27コマ (4年卒論ゼミ2種前後期合計8コマを足すのを忘れていました)
・幼児教育コース3年生の幼稚園実習主担当、幼児教育コース生の実習巡回
・児童教育コース3年生の模擬授業実習の道徳主担当、児童教育コース生の実習巡回?
・5つのゼミ担当 (児童教育コース教育学専修2~4年、幼児教育コース白石ゼミ3・4年 計29名) →本年度の卒論担当学生13名!
・初等教育学科2年生チューター
・教員更新講習の講師
・学生生活支援委員長
・学内組織改革に関する委員
・入試関係の仕事
・代表科研(若手研究(B))「明治日本における小学校教員の教育研究の制度化に関する研究」
・代表科研(研究成果公開促進費)「明治期大日本教育会・帝国教育会の教員改良」(溪水社)
・分担科研(基盤研究(B)、梶山雅史代表)「日本型教育行政システムの構造と史的展開に関する総合的研究」(教育情報回路研究会)
・中国四国教育学会課題研究(分担、佐藤仁代表)「教員養成における『エビデンス』の位置づけをめぐる学際的研究」(教育学と教員養成に関する研究会)
・新鳥取県史編さん専門委員
・『東京府教育会雑誌』復刻版刊行事業の主導(不二出版)

 前期にかけてずいぶん整理しましたが、まだこんなにあるのか( 〇□〇)。いったいなぜ私の所にこんなに仕事が集まるのかわからん…。たくさんの仕事をうまく処理する能力はないので、今後はなるべく断っていかざるを得ませんのであしからず。
 もちろんこの他にプライベートもあります。父の調子も悪くて心配だし。仕事だけに集中しているわけにはいかないお年頃です。

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戦後教育史研究

2016年07月17日 17時07分38秒 | 教育研究メモ

 ごぶさたしております。いつものように多忙のため書き込み休止状態が続いております。昨日今日は研究会のため東京におりますが、今から帰ります。そして明日は、オープンキャンパスで朝から出勤です。

 さて、教育史教育や教育史研究の活用のことを考えると、ますます戦後教育史研究の必要性を感じています。私はまだやりたいことがあるので本格的には取り組めませんが、教材研究という意味でちょっとずつ取り組んでいきたいです。

 そんな立場から見ると、次の本はなかなか便利です。まだ読み込み途中ですし、すべての記述に満足しているわけではありませんが。

・日本児童教育振興財団編『学校教育の戦後70年史』小学館、2016年。

 学習指導要領等の改訂作業が進んでいる中、中教審の教育課程企画特別部会「論点整理」が示している通り、「戦後70年史」は極めて重要になってきました。明治の学制(1872年)から学校教育法(1947年)まで約70年、学校教育法から学制改革が検討されている今(2016年)まで約70年。学校教育法ほどのインパクトあるものになるかならないかはわかりませんが、学制改革を進めるなら、戦後70年の教育史を詳細に検討した上で総括し、今後の展望を見つけていく必要があります。それは指導要領における経験主義と系統主義とのゆらぎとか、社会情勢から演繹的に教育を説明するとか、公権力対教組とか、前の学習指導要領がどうとかいうような近視眼的・単純な論じ方ではないところから実現するでしょう。

 実証的な戦後教育史研究をより進める必要があります。戦後教育は、もう70年も時は経ってしまったのですから。もう戦後ではない、という歴史認識をもっとしっかり作っていく必要があります。そうでないと、教育史は今と対話できないままです。歴史は人が作ります。人の姿が見えない教育史叙述では十分ではありません。

 まずは勉強。その時間がもっと欲しい。

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