教育史研究と邦楽作曲の生活

一人の教育学者(日本教育史専門)が日々の動向と思索をつづる、個人的 な表現の場

目一杯な自分、教職課程教員の将来、OC模擬授業・保育

2014年07月28日 01時13分17秒 | Weblog

 以下、雑駁な日記です。

 大学教員の仕事は、主に教育・研究・事務の3つです。最近、それぞれが他種多様に付け加わってきて、混乱し始めました。
 このところ、至らないことや、自分でやろうと思っていることが十分できないことが多なってきました。自分を責めたり、いらいらが募ったりしてばかりです。実家がちょっと大変な状況に陥っており、一人がんばっている母を助けてやりたいのですが、それすらできない自分が情けない気分で一杯です。しかし、そんな母から、「まあ、大変ななかにも、何気ないところにいいことはあるんだと思う。家ではツバメが2度目の子育てを始めたよ」と逆に元気付けられ、ふと涙が出てしまいました。
 いつの間にか目一杯になっていました。パンク寸前だったようです。
 忙しいなかにも、小さな幸せを大事にするよう、心がけたいです。

 さて。研究や勉強の手を抜いた時、大学教員の質はどんどん下がっていきます。
 28日は、広島大学大学院教育学研究科で開かれた、日本教育学会中国四国支部主催の研究会「教員養成改革に対応する教職科目担当授業への取り組み―若い教育研究者の挑戦と交流」に参加してきました。中央教育審議会教員養成部会で進められている教職課程改革の最新の動きや、広島大学で進められている教職課程担当教員養成プログラムの実態と修了者の実践について、具体的な話を伺うことができました。行こうと思ったのはたまたまだったのですが、予想以上に内容が興味深く、とても勉強になりました。教職課程改革の流れに沿いながら、それぞれの大学における教員養成の伝統を生かしつつ、独自で質の高い教員養成を進めていく課程はどのようなものか。我々教職課程担当教員は、これからどのように生きていくべきか。じっくり考えるよい時間になりました。
 そのうちこちらのHPで当日の記事が紹介されるのではないでしょうか。→ http://home.hiroshima-u.ac.jp/kyo2/Ed.Dprogram/

 またまた話は代わって。

 本日29日は、第2回オープンキャンパス。6月OCの1.5倍の参加者数でした。今回は、個別対応は少しにさせていただいて、主に全体会と学科イベントに張り付いておりました。
 広島文教女子大学初等教育学科は、毎回、教員の講義ではなく、学生の模擬授業・模擬保育を出します。今日の担当学生もとてもしっかりした授業・設定保育を披露しました。これが高校生にかなりの威力を発揮します。うちで学べばこんな3年・4年生になれるかもしれない、と具体的に夢を持つことができます。参加してくださった高校生や、在学生に聞いても、やはりOCの模擬授業・保育は強烈に印象に残っているようです。担当学生にとっても、晴れ舞台を用意することで明確な目標になり、授業・保育の力量を高める機会を提供することができます。幼児教育コースの学生には、準備に少し付き合いましたが、学生は明らかにその過程で成長し、立派な模擬保育を行いました。(私はほんの少し手伝う程度。主担当の先生は別で、すごくがんばっておられます)
 これができるのは理由があります。OCで学生の模擬を出さないかという声はどの大学でも出たことがあると思いますが、普通なら「とても無理」「定期的に高校生や保護者の前で披露する自信はない」としり込みするはず。これは、普通の大学ではできない、とてつもないことです。教員たちが自分たちの学生教育によほど自信がないとできませんし、学生たちが現実にしっかり育っていないとできません。そんなことをできる理由は、学生が普段から授業や保育のことを自分たちのこととして考え、自己・相互研鑚しているから。そして、それを各教員が日常的に支えているから。言葉にしてしまえば当たり前のことですが、実行するのはとても難しいことです。
 私にとっても、ああ、学生ってここまで育てることができるんだ、という感動と事実に基づいたイメージ(教育目標)を得ることができました。できれば、職務のなかで、もう少し「当たり前」のこととして実行できるといいな……やりようはあると思いますし、学生にとってもその方が良いと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

教育情報回路研究会にて

2014年07月21日 22時29分47秒 | Weblog

 急に蒸し暑くなりすぎなんじゃないでしょうか~

 さて、20日・21日と、立教大学で開かれた教育情報回路研究会(共同科研)に出席してきました。10年以上続いてきた教育会史の共同研究が、いったんのまとめに近づいていることが何となく感じられる会でした。それでもなお、まだまだ教育会史の研究課題は尽きないことも同時に感じられました。今回は植民地教育会に関する発表が多く、その研究も進んできていて、少しずつ議論の糸口が見えてきた感じです。
 私はというと、3月に成立した学位論文の要旨を発表してきました。学位審査のときとは少し違う角度からの意見をたくさん頂戴し、有意義な機会になりました。中央教育会の研究で明らかになる事実と、中央教育会の研究だけでは実証できそうにない事実との境目が、だんだんはっきりしてきました。要は、早く次の研究課題に取りかからなければいけないです。次の研究課題はなんとなく考えていて、少しずつ発表もして進めてきていますが、今後必要な方向性や観点を考えることができました。
 懇親会も含め、たくさんの友人や先生方と話しができましたし、研究発表に対してもたくさん質問や意見を言ってきました。

 だいぶ疲れましたが、これからの研究方針を立てるよい機会になりましたし、何より気分転換になりました!

 明日からまた校務で忙しいけど(しばらく研究どころではなさそう…)、がんばろう!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

余裕のない日が続いています

2014年07月20日 02時43分35秒 | Weblog

 職場は変われども、大学はどこも忙しいようです。4月に続いて、5・6月に多少落ち着いたかと思いきや、7月に入ってまた急に忙しくなりました。学生も、周りのほかの先生も大変そうです。
 他人を気遣う余裕のない日が続いています。今年度に入ってから親や兄の調子が悪いというのに、何もしてやれない。あと婚活もできない(笑)。
 1年目ということで少し配慮してもらっているのですが、それでもこれかと思うと頭が痛い。工夫次第でもう少し何とかなるような気がするので、何とかしたい。

 6月以降やっていたこと・今やっていることを整理してみると、こんな感じ。よく働くなぁ(笑)。

<研究関係>

・明治期帝国教育会の教員講習の全容把握 (11月学会の準備、学位論文加筆)
・学位論文出版のための事前準備
・7月科研研究会発表のための準備

<校務関係>

・所属大学・学科の目標体系の整理
・後期科目「教職実践演習」の計画
・科目「幼児教育学演習Ⅲ」「教育実習Ⅰ」の来年度計画への協力
・担当ゼミ生11名(4年)の卒論指導・就職支援
・保育実習指導の授業記録チェック (分担)
・6月教育実習(3年・4年)の実習園成績開示 (分担)
・夏の教育実習(2年)・保育実習×2(3年)に向けての事前個別指導 (課題設定・保育案)(分担)
・担当科目の最終レポート(保育案)提出に向けての事前個別指導
・OC学科体験協力学生へのアドバイス (分担)
・保育実習指導用課題の計画・様式作成

 20日・21日は出張のため、立教大学です。来週も忙しいので、気分転換の機会にしたい。
 変な時間に寝て変な時間に目が覚めたので、このまま6時台の電車に乗ります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

OC、鳥取県史ブックレットもろもろ

2014年07月05日 11時12分33秒 | Weblog

 先週、現任校で初めてのOC(オープンキャンパス)を勤めあげました。次は7月27日(日)です。
 同じOCといえど、やはり大学が違えばやり方も違いますね。鳥取短大のOCはしっかり用意したプログラムを堪能してね、という感じでしたが、広島文教女子大学のOCは多様性に富んでいて自分の好みで選んでね、という感じ。今回は、個別相談の職務に取り組んでいましたが、予想以上にひっきりなしに相談に来るので驚きました。
 慣れてなかったのでたくさん対応できませんでしたが、私の説明でわが学科に「絶対来たい気になった」「かなり興味がわいた」と言ってくださった高校生が何人か。がんばりました(笑)。

 また、先週で論文を書かなければならない研究はあらかたカタをつけたと思いきや、発表常連の学会を1つ忘れていたことを思い出す。何をするか考えた末に、やっぱりやらなければならないことで発表するのが一番だと思い、鳥取県史編さんのブックレット執筆準備のため必要な部分を発表することにしました。大学紀要もここから派生して書こう。
 ブックレットはまだまだ準備中。
 後期のコマ数がやばいので、8月が終わるまでには、ほぼ今年の研究を済ませておかねば…

 それから、後期主担当の教職実践演習(幼稚園)の計画も、いっきに仕上げました。あとは、関係各位の意見収集と、まだ調べ中のもろもろが明らかになったら、最後の仕上げ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする