教育史研究と邦楽作曲の生活

一人の教育学者(日本教育史専門)が日々の動向と思索をつづる、個人的 な表現の場

戦後日本教育史の映像教材候補

2018年01月25日 23時55分55秒 | 教育研究メモ
 相変わらず忙しいです。現在、後期の採点地獄が始まっています。
 さて、そんな中、ちょいと勉強になる動画を紹介します。教職課程担当教員や教育史教育担当者には、教材の紹介。

 2015年度に、NHKで「戦後史証言プロジェクト・日本人は何をめざしてきたのか」という番組が放送されておりました。2016年1月、そのシリーズ第5回目に「教育~"知識"か"考える力"か~」という題で、戦後日本教育史についての番組が放送されました。何より目を引いたのが、同時代に時代を作った教師・学者・行政官の証言VTRと、当時の映像でした。これらの映像は、個人では到底集められない、NHKだからこそできることで、すばらしい仕事だと思いました。
 私は、当時この番組をたまたま旅先で見て、「これは授業に使える!」と思い、帰って再放送を見て「やはり使える!」と思い、NHKオンデマンドやDVD等になって出てくるのを心待ちにしていました。しかし、他の回は公開してくれるのにこの回だけはなぜか公開してくれなかったので、結局しびれを切らして、友人の協力を得てようやく録画を手に入れ、昨年度末の「教育史」の授業にさっそく使うことができました。めでたしめでたし、今年度末の授業でも使おうと思っていたところ、何気なく同番組を検索すると、なんといつの間にか、NHKがオンデマンドとは別の形で公開してくれているではありませんか。やった!やっとこれで大手を振って教材化できる!と喜びました。さっそく、来月の授業でも使おうと思っています。
 同番組のウェブ版(NHKアーカイブス)はこれです。↓
 http://cgi2.nhk.or.jp/archives/shogenarchives/postwar/bangumi/movie.cgi?das_id=D0012200047_00000

 で、喜んでいたら、大田堯氏、無着成恭氏、上田薫氏をはじめとして、番組で使われていた証言VTRのロングバージョンまで公開してくれているときたもんだ(番組頁下にリンク有り)。さらに、1940年6月以降に作られたニュース映像まで多数公開されています。これらも使い方によっては教材化の可能性ありです。教育に関連するニュースも少ないですがあります。戦後直後の戦災孤児の映像はいろいろ考えさせられるものがあります。
 教育史教育を促進するには、学生たちの歴史的イメージを豊かにする必要があります。そこで動画や画像などの視覚的教材はとても役に立ちます。これまでは、youtbeやNHKの高校講座などから、使えそうで著作権的にOKそうな動画をみつくろって教材化に挑戦していましたが、NHKアーカイブスのおかげでずいぶん授業の幅が広がります。NHKスペシャルの「明治」以来、いい教材候補を得られました。NHKさん、これは本当にいい仕事をしてくださった。ありがとう!
 証言ロングバージョン↓
 http://www2.nhk.or.jp/archives/shogenarchives/shogen/list.cgi?cat=postwar&value=D0012200047_00000
 ニュース番組(1940年~2011年)のアーカイブス↓
 http://www2.nhk.or.jp/archives/shogenarchives/jpnews/list.cgi?value=1940
 ラジオ資料まであるのですね↓
 http://www2.nhk.or.jp/archives/shogenarchives/sp/list.cgi

 ちなみに、教材としての使い方は、私の場合、そのまま最初から最後まで流したりはしません。授業の流れに沿いながら、適宜使っていくようにしています。
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さばき切れるか

2018年01月06日 16時22分13秒 | Weblog
 どうも。2018年度の業務が始まりました。やらなければならないことが次から次へと押し寄せております。優先順位をつけて進めないと、さばききれないかもしれません。しばらくまた忙しい日々が続きそうです。
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謹賀新年2018

2018年01月03日 18時26分24秒 | Weblog
 新年明けましておめでとうございます。
 平成30(2018)年が始まりました。今年は、妻の仕事の関係で広島で新年を迎えております。子ども・独身時代を通してずっと松山の実家で年末年始をすごしていたので、実は実家でないところで新年を迎えるのは初体験です(笑)。初詣どこへいくかとか、実家で物心ついてからずっと担当してきた新年恒例の神事をする必要がないのでどうしようかとか、なにやら戸惑うことも多々ありますが、それなりにやれることを工夫することで、無事心安らかに新年を迎えられております。

 今年の目標は、健康の維持・向上。仕事はやるべきことをやるので精一杯だと思うので、いつも通り頑張ればよいかなと思いました。ちょっと肥満やらストレスやらで内臓の一部がよくないみたいなので、まずはやせなくてはと思っています。旧年はかなり体重変動があり、結局現状維持になりました。前厄も近いので、今年こそはやせて後顧の憂いを裁たなければ!と思います。
 さて、1月からもやること目白押し。まずは卒論指導を完遂して、ゼミ生8名を全員卒業させねば。そして、大学改革の総仕上げ、授業教材の質向上、研究時間の確保。昨年はやるべきことが膨らみすぎてむちゃくちゃになっていましたが、だいぶシンプルになってきました。頑張れそうです。

 写真は、年末に一度松山の実家に戻った時に、玄関の一部分だけ新年のディスプレイができていたので撮影してきたものです。人形も花も母の作品。今年は戌年です。
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