横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

暗門の滝

2012-09-12 06:55:18 | 旅行



青森旅行の二日目は白神山地の北東部分にある暗門の滝をトレッキングしてきた。
弘前駅前からバスに乗り1時間半でアクアグリーンビレッジANMONに到着。


ここから暗門の滝まで往復3時間程度だが、暗門川沿いの遊歩道の状態が悪いのでブナ林散策歩道を歩く。
林の空気は気持がよいがずっと上りが続き汗をかく。







ひと山越して川沿いに下っていくと通行止めの歩道が見えた。
ここから滝までは川沿いを歩くことができた。







暗門の滝は3つの滝からなっている。
一番下は第三の滝で落差は26m。







右上の方に人の姿が見える。第二の滝から下りてくる人たちだ。







その道を160mほど歩くと第二の滝に出た。落差は37m。







滝のすぐ脇から滝の上まで出た後、次の滝まで川沿いを歩く。
第二の滝から第一の滝までは200mほど。







落差42mの第一の滝だ。

滝の近くへ行くと水しぶきに濡れる。
しかし、この後もっとずぶ濡れになった。
第一の滝に着いたころから雨が降り始めどんどん強くなったからだ。

なんとかアクアグリーンビレッジANMONまで戻って、暗門の湯に入り着替えたのでさっぱりした。







往路で歩き始めたころからさまざまな草花に出会う。
まずはキツリフネとツリフネソウ(ツリフネソウ科)。







ツリフネソウは水辺など湿ったところに多い花だ。







クサボタン(キンポウゲ科)もあちこちでおなじみの花だ。







ジャコウソウ(シソ科) 麝香草
ここから後は撮っている時に名前が分からなかった花たちだ。







帰ってからシソ科だろうと見当をつけて調べてようやくジャコウソウと分かった。
残念ながら麝香の香りには気がつかなかった。

前にイブキジャコウソウは見たことがあるが、だいぶ雰囲気が違う。







クロバナヒキオコシ(シソ科)
つぎは濃い紫色の小さな花。
これもシソ科を手掛かりに名前にたどり着いた。ヤマハッカの仲間だ。







唇形弁の形が面白い。
白い花のヒキオコシは延命草の別名があり腹痛などに効くそうだ。







ミヤマママコナ(ゴマノハグサ科)
これはシソ科の花に間違いやすいがゴマノハグサ科のほうだろうと調べたらミヤマママコナだった。
まだママコナも見たことがない。







半寄生植物だそうだが、そんな雰囲気は感じられなかった。


弘前

2012-09-11 07:02:31 | 旅行



先週、大人の休日倶楽部パスを利用して青森県を観光してきた。
弘前、白神山地・暗門の滝、下北半島そして青森市内の3泊4日だった。






弘前駅前で昼食をとってリンゴの木に青い実がなっているのを見た後、
翌日に行く白神山地行きのバス乗り場と時刻を確認し歩きはじめたら雨が降ってきた。






傘も役に立たないと思える土砂降りが1時間も続いた。

その雨宿り中の出来事。
右手から黄色いTシャツの若い女性がバッグを抱えて傘もささず濡れながら足早に通りすぎた。
しばらくすると同じ格好で左手から大急ぎで戻ってきた。
このとき先の方で何かを落としたような気がすると妻が言うが遠くの方でよく見えない。
するとまた目の前を走って信号を渡っていった。
気になった妻が右手の先の方へ確認に行くとバイクのキーが落ちていた。
さらにその先を曲がったところに駐輪場があった。

推理・・・。  雨の中をバイクでやってきた女性はスーパーに何かの用事があった。
用事が済んで帰ろうと駐輪場に向かった。
キーがないのに気づきどこかに置き忘れていないか探しに、あるいはキー紛失の善後策のためにスーパーに戻った。

さてどうしたものか名案がないまま雨宿りをしていると、
信号を渡ってくる黄色いTシャツの女性が見えた。歩いて帰るためか今回は傘を持っている。
しかし足取りが遅く、いかにもしょんぼりしている。
妻がキーを見せて落としませんでしたかと声をかけると表情がパーッと明るくなった。
ありがとうございましたと言ってスーパーのほうへ戻って行った。







やや小雨になったので弘前城近くの津軽藩ねぷた村へ行った。







有名な青森市は「ねぶた」、対して弘前では「ねぷた」と呼ぶ。







弘前のねぷたには「扇ねぷた」と「組ねぷた」があり、8月初めに80台もの山車が市内を練り歩くらしい。







青森ねぶたは凱旋ねぶたとも言われて大きな山車のまわりをハネトが乱舞するのが特徴だが、
弘前ねぷたは笛太鼓が響き渡る中を山車がゆっくりと引かれる華麗なまつりで出陣ねぷたとも言われるそうだ。
漁師町と城下町の気質の違いもあるのだろう。







津軽三味線演奏のサービスがあった。
テレビなどでよく見かける「叩き三味線」ではなく「弾き三味線」の演奏に魅了された。







ねぷた村からそう遠くないあたりに「伝統建造物保存地区」がある。

この旧岩田家は寛政時代後期から文化年間に建てられたものと推定される武家屋敷だ。
ほかに藩医居宅の旧伊東家、武家屋敷の旧梅田家も近くにあるが休館日だった。







大きな建物の石場家は、わら工品や荒物を扱っていた商家だったが、今は酒や煙草を扱っている。
道路の方へ庇を張り出して「こみせ」という津軽地方独特のアーケードを作っている。







石場家から道路を挟んだ所に弘前城の亀甲門がある。
弘前城は桜の時期に大変賑わうところだ。







お堀には水鳥がいた。
オシドリのエクリプスのようだ。







弘前城と堀端を歩いて追手門広場まで来ると旧弘前市立図書館があった。
明治39年に東奥義塾の構内に建設されたものが移築され喫茶店などになっていたが、
平成2年に市制100周年を記念して現在地に修復・復元された。

すぐ近くに現在の弘前市立図書館があり、その一部が弘前市立郷土文学館になっている。
石坂洋次郎、佐藤紅緑、葛西善蔵、太宰治ら弘前出身または縁の深い作家10人の関係資料が常設展示されている。
また弘前市生誕と言われる寺山修二の企画展もやっていた。







追手門広場にはミニチュア建造物群もあった。
弘前市に存在していた文化財指定の洋館などの歴史的建造物を10分の1の大きさで再現したミニチュアだ。
角み(かくみ)呉服店、旧青森市役所、旧弘前偕行社など14棟が並んでいた。







青森銀行記念館のように現存する建物でミニチュアになっているものもある。
青森銀行記念館は明治37年に旧代五十九銀行本店として建てられた洋館だ。


今回は半日だけの観光となったが弘前市は見どころの多いところだ。




シラヤマにワキグロ

2012-09-08 06:29:04 | 近所



追分市民の森の昨年だったか間伐したあたりで、背の高いキク科の花が咲いていた。







シラヤマギクだろうか。







黄色い筒状花に白い舌状花。
シロヨメナなどシオン属の野菊の形だが舌状花の数が少ない。







シラヤマギクの葉にワキグロサツマノミダマシがじっと止まっていた。







林を降りた水辺でも葉裏にワキグロサツマノミダマシがいた。
腹部側面が緑ではなく黒というより褐色のところからワキグロとして区別されているらしい。







しばらくすると葉裏から姿を現した。どんな網を作るのだろうか。





キツネノマゴと・・・

2012-09-06 06:39:46 | 近所



このごろよく見かけるイチモンジセセリ。







2cm程度の小さなチョウだがなかなかの面構えだ。







キツネノマゴの花で蜜を吸っている。






ちょうどキツネノマゴが花盛りのときなのだ。







しかしそこにはチョウが油断するとアズチグモが待ち受けている。







なんとなく愉快な姿だがチョウには恐ろしい相手だ。




小さなガンクビ

2012-09-04 06:25:32 | 近所



瀬谷市民の森でヤブタバコの仲間のコヤブタバコが咲いていた。






コヤブタバコとはいうものの花の径はヤブタバコよりずっと大きいので扁平な感じがする。






追分市民の森に入るとガンクビソウが多く見られた。







ヤブタバコなどと同じ属だけどヤブタバコ類似の名前でなくガンクビソウとなったのは
枝先に横向きについた頭花の姿を雁首に見立てたからだろう。







ガンクビソウと並んでうんと小さな雁首草があるのに気づいた。







初めて見るヒメガンクビソウだった。
仲間の中でもっともキセルの雁首を思わせる姿だ。






頭花は直径4mm程度だがたくさんの筒状花が並んでいる。







ヒメガンクビソウはサジガンクビソウと同じように開花時期にも根生葉が残っている。
茎につく葉もずいぶん細長い。





しばらく出かけますのでコメントの返信が遅れます。
申し訳ありませんがよろしくお願いします。

ツルボ

2012-09-03 06:50:50 | 近所



林の縁に薄紫色の花が咲き始めた。







ツルボ(ユリ科)
ツルボの花序は下の方から順に咲いていく。







花被片6個で雄しべも6本というのがユリ科らしいところだ。








ツルボは春と秋の2回葉を展開するそうで、今は秋の葉が短く顔を出している。




トンボあれこれ

2012-09-02 07:13:23 | 近所




ハグロトンボがいる小さな流れの上をパトロ-ルするかのように行ったり来たりするオニヤンマ。
早く飛ぶのでなかなか撮れないが、うまい具合にアジサイの枝に止まってくれた。







近づいたら飛んだけれどまた近くに止まった。ずいぶん大きいトンボだ。







今度は場所が気にいったのか、うんと近づいても逃げないで観察させてくれた。
二つの複眼がくっついていて首のあたりに毛が多い。







コオニヤンマはヤンマという名前がついているがヤンマではなくサナエトンボの仲間だ。
サナエトンボの仲間は複眼の間が離れている。
それにヤンマの仲間が縦にぶら下がって止まるのにサナエトンボは水平に止まる。







オニヤンマが止まったあたりのアジサイに今度はオオシオカラトンボが止まった。







シオカラトンボに似ているが体系がややズングリで翅の付け根が黒くなっている。







オオシオカラトンボも雌はムギワラトンボだ。







秋が近くなって赤トンボの種類が増えてくる。
まずナツアカネが姿を現した。そのうちアキアカネも見られるだろう。







そして瀬谷市民の森にいたのはコノシメトンボ。







ノシメトンボの仲間は翅の先端が褐色だ。


花とトンボ

2012-09-01 06:55:01 | 近所



追分市民の森にツリガネニンジンが咲いている。







ツリガネニンジン(キキョウ科)
ツリガネニンジンの花は薄紫や白いのもある。







ふと気付くと蕾の先になにやらクモが潜んでいた。







斜面に生えたものはひょろひょろした茎が流れの方に垂れさがり蔓かと思ってしまう。







水面近くの葉っぱにハグロトンボが止まっている。







青黒い翅と細長いグラデーションの胴体が面白い。







葉から葉へひらひら飛んで、止まると翅を閉じる。
ときどきゆっくりと開き翅が開ききったらさっと閉じる。
暗いこともあってピントが甘い。