横浜市旭区の民家で、アオノリュウゼツラン(竜舌蘭)が咲いたと聞いたので、電話をしてお邪魔した。
60年に一度咲くとか100年に一度咲くとか言われる竜舌蘭だが、このお宅では35年前に植えられたものだそうだ。
5月20日ごろ花茎が出始めて、花枝を広げながら上に伸び6月末には6.5mとなり、
7月10日ごろには蕾がはっきりしてきたという。
蕾のかたまりは、モンキーバナナのごとく大きくなり、ついに7月29日に最初の開花をしたそうだ。
庭の中だが一般の人に公開されて、見やすいようにとヤグラまで組んでおられる。
下から順に咲き、順に散るので先週が見ごろで、その時には花を上から観察できたらしい。
この花の原産はメキシコで、大きな葉からテキーラを作る。
花茎が出る前は、この肉厚の葉だけだったのだ。
花弁は、それほど開かないようだが、葯の黄色が鮮やかだ。
蜜が多く蜂や蟻を呼んでいる。香りも強い。
こんなに多くの花があっても、受粉するものは少ないらしく、しぼんで落ちているものが多い。
花が終わると、上から枯れていき、やがて全て枯れる。
その後に子株が出ることもあるという。
もっと綺麗な写真や、葯が開花後に方向を180度変えるとか面白い動画を交えて、この花の観察記が、奈良教育大学の 「竜舌蘭の開花」 と 「2005竜舌蘭の開花」に掲載されている。
観察させていただき、丁寧に説明までしていただいた、このお宅に感謝したい。