大和市のふれあいの森で、まだアジサイが咲いていた。
このアジサイには、まん丸の蕾のようなものが見える。
タマジサイ と呼ぶ品種で、普通のガクアジサイなどに比べ花期が遅いそうだ。
蕾のように見えるのは何枚かの苞が、本当の蕾を包み込んでいるのだ。
苞の一部が少し開き始めた。
だいぶ開いたが、まだ苞が残っている。
葉のふちには、小さいがしっかりしたギザギザがある。
ガクアジサイと同じく外側に装飾花があり、花弁のような白いのは蕚。
中の両性花は外側から順次開花していく。
装飾花も両性花も本来の花弁は、開花してすぐに落ちるようだ。
蕾は株全体にたくさん付くのでなく、ところところで適時大きくなり、大きくなったものから開花する。
だから株全体に花が広がらず、その代わり長く咲き続ける。
なお葉は戦時中に、タバコの代用品とされたこともあるという。
また分布は、宮城南部から岐阜あたりまでらしい。
追記:
上記は連続的に観察したような表現になっていますが、同じ時に観察した各状態の花を、あたかも時系列のように並べたものです。