東京多摩川の北側には、多摩川低地から一段上がった立川段丘と、そこからさらに上がった武蔵野台地がある。
それぞれの境には傾斜地があり、府中崖線及び国分寺崖線と呼ばれている。崖線は「はけ」とも呼ばれる。
国分寺崖線は立川から世田谷あたりまで続き、それに沿って流れているのが野川だ。
国分寺崖線の自然も奥が深いらしく興味があるが、今回は野川の河原を歩き、途中で植物園に寄ることにした。
小田急の喜多見から武蔵小金井まで歩いた。途中立ち寄った植物園は次に譲って、今日は野川の様子を綴る。
喜多見駅から少し行くと野川から一段と高いところに、きたみふれあい公園があって、コスモスはじめいろんな花が市民を楽しませている。
ここから野川の河原に下りて歩く。
うちの近所の境川は護岸工事が進み、歩ける河原もないが、野川は自然が残っている。
しかしこの時期、花の種類は少ない。元気よく咲いていたのはワルナスビ、川から少し離れた場所も含めてどこにも多数咲いていた。あとはアカツメクサぐらいのものだ。
水辺に近いほうに大型の雑草が生えているが、刈られたり倒されたりしている。
このなかにはイヌキクイモがあった。
土手側の一部に、セイタカアワダチソウも見られた。
カモやシラサギが多く、どちらも何種類かいるが、詳しい種類は知らない。
シラサギの飛ぶ近くにカメラをセットした人たちの姿、カワセミを狙っているのだ。
土手の方をウオーキング、ジョギングやサイクリングする人も多いが、川で遊んでいる人も結構いる。
鯉が泳ぐ姿は見えたが、ほかの魚やエビなどがいるのかどうかは分からない。
しかし、シラサギやカワセミに加えて、タモでガサゴソやる人がいたのを見れば、なにかいるのだろう。
上流に進み野川公園まで来ると、川幅も狭くなり水もきれいで子供たちの水遊びに絶好だ。
もう少し上流ではザリガニを見つけた。
陽射しも強くなく、楽に歩けたが、花の種類が多いときにもう一度訪ねたいところだ。