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国益を守ったのに解任

2013-05-10 19:25:08 | 政治
昨日は参議院で川口順子環境委員長が野党八党の賛成多数で解任される事件がありました。
常任委員長が解任されるのは衆参両院を通じて初めてのケースらしいです。

この件、実態を調べれば野党がやっていることがいかに理不尽か分かると思います。
川口順子環境委員長は当初4月23日、24日の2日間の日程で中国に出張。
しかし中国からの申し入れにより急遽25日に楊潔チ(ヨウ・ケツチ)前外交部長(外務大臣)と会談することになりました。
議題が「尖閣諸島」であったことから、日本の国益を守るためにもこれを退くわけにはいきません。
もし川口順子氏がその場にいないとなれば、一方的に中国の主張のみが展開されることになります。
そのため川口順子環境委員長は中国出張の1日延期を議院運営委員会に申請。
しかし野党がこれを拒否したため申請が受理されませんでした。
そんなものはどうでもいいから帰ってきて環境委員会に出席しろと言うのです。
たしかに川口順子氏は環境委員長なので、「何もなければ」25日の環境委員会を開くべきだったでしょう。
しかしこの場合は「尖閣諸島」という日本の国家国益に関わる重大な事案についての会談を先方から持ち掛けられていました。
仮にこの会談をすっぽかして川口順子氏が帰国した場合は「敵前逃亡」の状態になり、「尖閣諸島は中国の領土だ」という例の主張が日本の政治家が一人もいない場で繰り広げられることになっていたかも知れません。
なので日本の国益を守る為にはこの会談に応じる必要があったし、その為に帰国が1日延びるのはやむを得ないことだと思います。
環境委員会というのは、その気になれば「委員長代理」を立てて開催することだって出来たのですから。
野党はそれにも応じず、「委員長がいないから環境委員会が開けなかった!解任すべきだ!」の一点張りの主張を続け、とうとう無理矢理解任決議案を可決してしまいました。

ここで疑問なのが、野党は「国益」についてどう思っているのかということ。
野党のこのやり方は国益の為に動いた人を無理矢理解任に追い込んでいるわけで、はっきり言って酷すぎです。
このやり方だと「国益」がどうなろうと知ったことではなく、どう見ても「党利党略」のことしか考えていないようにしか見えません。
安倍晋三首相率いる内閣に対してなかなか攻め所がなくて焦っていて、やっと見つけたこの件を最大限利用してパフォーマンスをしているようにしか見えないんですよね。

ちなみに野党の方々はたしか、「安倍内閣は中国に対して強硬だ!もっと対話をしろ!」とか何とか言っていませんでしたっけ。
対話、してるじゃないですか。
しかも最後は中国の前外務大臣と日本の元外務大臣という形で。
いざ対話をしたら今度は「解任だ!」ですか?
それではあまりにも場当たり的過ぎるし、何でも良いからとにかく与党の足を引っ張りたいだけにしか見えません。

それと、もうひとつ。
民主党政権下だった昨年、マスコミ、特にテレビはよく「野党は与党の足ばかり引っ張るな!もっと与党に協力しろ!」とか何とか言っていませんでしたっけ?
私はよく覚えていますよ。
あの言葉、再び政権交代が起きて民主党が野党になった今はパタッと言わなくなりましたね。
どうしてでしょうかね。
民主党が与党の時にのみ使う、民主党擁護のための特別な言葉だったのでしょうか。
仮にも「公共の電波」を扱うテレビ局がこういった偏った報道、「偏向報道」をしてはいけないと思います。

最後に、こういった強引な解任で国民の支持が得られると考えているのだとしたら、野党の方々はちょっと国民を馬鹿にし過ぎではないでしょうか。
国民も民主党政権下の酷すぎた3年4ヵ月で色々なことを学びました。
この件も少し調べればいかに野党の言っていることが理不尽かというのがよく分かります。
国家国益を守った人を党利党略の為に平気で解任した野党、この審判を次の参議院選挙で国民が下すことになるので、私も良識ある判断をしていきたいと思います。

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