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橋下徹大阪市長の発言

2013-05-15 20:37:50 | 政治
まあこれは駄目でしょうね
「慰安婦は必要だった、そんなことは誰だって分かる」と随分明け透けなことを言っていましたが。。。
仮にも「日本維新の会」という政党の共同代表なのですから、発言の波紋を考慮せずに突っ走るのはいかがなものかと思います。
大阪の人によく見られる「明け透けな物言い」が悪い方向に出たケースかも知れません。

ちなみに橋下徹大阪市長兼日本維新の会共同代表は「建前を言うな、本音を言え」的なことも言っていましたが…
私は政治の世界、それも「国政」ともなれば、「建前」はとても大事なことだと思いますよ。
建前無視の本音で突っ走った場合、事態が良くなるどころかむしろ国益を大きく損ないかねない場合もあるわけで、今回の橋下市長がまさにそんな感じかなと思います。
韓国が大暴れする口実を与えてしまっています。

実際、慰安婦を旧日本軍が強制的に連れてきて働かせていたとする「河野談話」の撤回と、それに変わる「安倍談話」の発表を視野に入れている安倍晋三首相でも、国会答弁では河野談話について「菅官房長官の元で検討している」という言い方にしています。
「検討している」という言い方がポイントです。
これが「建前」というもので、いくら何でも「河野談話を叩き潰します」と露骨に攻撃的なことは言いませんよ。
それが政治の世界での発言の仕方です。
また安倍晋三首相と考え方の近い下村博文文部科学大臣や稲田朋美行政改革担当大臣も今回の橋下市長の発言には批判的で、「その辺のおじさんの発言じゃないんだから…」というのは印象的な苦言でした。
要するに韓国が「日本軍が強制連行したんだ!」と主張する「従軍慰安婦」なるもの(嘘八百の主張ですが)に対し厳しい態度で望む議員であっても最低限の建前はわきまえるべきと考えているわけで、まあそれはそうだろうと思います。

それと橋下市長の場合はどうも見当違いの方向に突っ走っている気がします。
韓国が主張する、「いわゆる従軍慰安婦問題」での焦点は「強制」についてです。
慰安婦自体は存在しましたが、それは報酬が支払われる形での「募集慰安婦」であって、旧日本軍が人さらいのように強制連行してきたわけではないのです。
いずれ河野談話を覆す形で出されるであろう「安倍談話」もそういった内容になるのだろうと思います。
「慰安婦自体はいました、そして慰安婦の方々には多大なるご負担をおかけしました、ただし募集慰安婦であり、韓国が主張するような旧日本軍が強制連行してきたという事実はありません、ふざけるのもいい加減にしなさい」といった感じで(最後の一小節はこの問題での韓国に対する私の印象です)。

しかし橋下徹大阪市長兼日本維新の会共同代表の場合は「慰安婦は必要だった、そんなことは誰だって分かる」と慰安婦への配慮をまるでしていない発言になっていて、これは駄目だろうと思います。
さすがにこれだと「女性への人権侵害」といった類の話になってきます。
反日左翼思想の方々(社民党の福島みずほさんとか、民主党の方々とか、辻元清美さんとか)が恣意的に、都合の良い武器のように使う人権侵害という言葉ではなくて、本当の意味での「人権侵害」。
女性蔑視も甚だしいという話で、だから「建前」は大事にすべきなんです。
たとえ本音で「慰安婦は必要だった」と考えているのだとしても、そこは女性の人権を重んじて、軽々しい発言はしないほうが良いのではと思います。
そうでないと「女性の人権がどうのこうので何とかかんとかの会」といった類の「人権団体」がここぞとばかりに動き出すのでは…と思ったら、もう既に動き出しているようです
私的にはいずれ出される「安倍談話」を静かに待ちたいので、橋下市長が暴走して変な方向に突っ走るのはやめてほしいなと思います。


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