ようやくスイカとマクワウリの種を蒔くことができました。今の時期、園芸店ではこれらの苗が売り切れるころです。私は、ほとんどの場合種をまいて育てます。安価なことと、自分で育てる醍醐味を楽しめるからです。これから種をまくと、収穫するのは8月中旬以降になります。小玉スイカの方が作りやすいのですが、今年は大玉スイカにしてみました。ツルを2本だけを伸ばして、そのツルに1つずつ計2個収穫できればと思っています。なお、タヌキなどの害獣が毎年のようこれらの果物を狙います。今年はは早めに電気柵を張って防御しようと思います。
盛り上げた丸い畝に、マクワウリの種をまく
スイカやマクワウリを栽培するためには、とても広い面積の畑を必要とします。成長期にはツルが四方八方に何mも伸びます。しかし。ツルを伸ばし放題にしていると大きなスイカを収穫できません。そのため、余分なツルやツルの先端を切除します。ツルものは、秋になってようやく成長が止まります。
畑の中心部を耕耘 畝を丸く盛り上げ 中心に散水
広い畑の中心に丸い畝を作って盛り上げました。そして、スイカやマクワウリの種をまきました。最後に土を寄せました。1週間後頃には発芽すると思います。最後に、電柵を張るため畑の周囲を丁寧に耕しました。雑草を生やさないためです。雑草が生えると、電柵を流れる電気が雑草を通して漏電するのです。そのため、定期的に電柵周りは草刈りしなければなりません。漏電して電気が弱まると、イノシシやタヌキなどの害獣がやすやすと入ってしまいます。
種まき後、土を被せる 種をまいた周囲を丁寧に耕耘
このコロナ惨禍で、5月から史跡巡りウォーキングを自粛しています。毎年5月は離島の史跡巡りをしています。去年は周南市の大津島の史跡を巡りました。そして今年は平生町の佐合島の史跡巡りを予定していました。自粛は健康ウォーキングクラブ始まって以来のことですが、県や町が自粛しているため仕方がありません。
とは言うものの、歩かないと何だか体がうずきます。そのため、来年の史跡巡りウォーキング候補の一つを気楽に下見することにしました。元々は1人で下見ウォーキングしていたため、健康ウォーキンクラブを創設した頃に戻ったみたいです。
室積海岸から峨眉山を振り返る、たくさん打たれた杭は砂流出止め用
今回は室積海岸に沿った史跡巡りをしました。駐車した普賢寺から室積海岸に向かいました。室積小学校手前で立派なお地蔵様があることに気が付きました。そして、その近くの大師堂も訪れました。屋根がセメント製でした。個人の方が作ったのではないかと思います。その後、室積小学校横を通りましたが子供達の声がしませんでした。しばらく歩くと、室積海岸に出ました。数キロに渡って弧を描くように砂浜が続いていました。
立派なお地蔵様 セメント屋根の大師堂 静かな室積小学校
室積海岸の砂浜を見た後、いったん海岸にお別れをして街並みに入りました。くねくねとした狭い道を通っていると、西ノ浜大師堂の案内矢印を見つけました。矢印の通りに狭い道を抜けると西ノ浜大師堂がありました。二人のお年寄りが大師堂前で雑談していました。突然訪問した私は、このお二人に歓待されました。さらにお接待まで頂きました。しばらくお話をすると、近くにある祇園神社まで案内していただきました。ありがとうございました。
防陽52番札所 西ノ浜大師堂 室積海岸に近い 祇園神社
今回のウォーキングで1番嬉しかったことは、探していた防陽霊場を久しぶりに見つけたことです。しかも、歓待されてお接待までいただいたことです。防陽霊場は51番札所の海蔵寺までは分かっていました。その次の52番を今回探し当てました。防陽霊場は、江戸時代に使われ明治時代に廃れたと思われます。当時の人々は2日かけてこの防陽霊場八十八ヶ所を一周したようです。廃れた後、平和霊場として復活しました。しかし、再び廃れて今はまったく使われていない霊場です。
祇園神社隣の祠 室積海岸のお地蔵様 鳥居が天保2年の祠
祇園神社は室積海岸に接するようにあります。そのため、少し歩くと、室積海岸の砂浜が見えてきました。その入口近くに小さなお地蔵様がありました。そして、その近くに神社らしき祠がありました。その祠をお詣りすると、海岸の長い砂浜に出ました。この砂浜は砂が流出しつつあるのでしょうか、砂が流出しないように無数の杭が海岸に打ってありました。しかし、それでも砂の流出は止められないようで、砂浜と松林の間は崖になっていました。
下見した、室積海岸に沿う史跡巡りコース
先日、去年収穫した藍の乾燥葉を試しに発酵させて藍染めをしてみました。紺屋のような本格的な藍染めはできませんでしたが、薄くとも藍染めは成功でした。今回、もう少し多目の乾燥葉を発酵させることにしました。藍の乾燥葉はお茶のような香ばしい臭いがします。その葉を発酵させても嫌な臭いはしません。数年前に水に浸したまま発酵させてみましたが大失敗でした。薄くは染まるのですが、とんでもない臭気に困りました。発酵したのではなく腐敗したのです。それに懲りて、腐敗しない工夫をいろいろして、今回のような発酵にたどり着きました。
発酵中の、砕いた藍の乾燥葉
藍を専門的に扱う業者は、大量の藍の乾燥葉を堆肥を作るようにして発酵させるようです。私も大量の堆肥を作ったことがありますが、発酵熱で驚くほど温度が上昇します。何度もかき混ぜて、温度が上昇しなくなったら堆肥の完成です。藍の発酵もそれに似ているのではないかと思います。藍の場合、出来上がるのは堆肥ではなく「すくも」と呼ばれるものです。ちなみに、江戸時代も今も淡路は「すくも」の大生産地です。
乾燥葉を水で戻す ミキサーで粉砕 細網で水分を除く
発酵させる前に乾燥葉を砕くのですが、私はミキサーを使っていますがミンサーを使った方が無駄がないのではないかと思います。砕いた後、水分を取り除いて発酵工程に入ります。含まれる水分量に、腐敗と発酵が分かれるポイントがあります。なるべく暖かい場所に最低でも2週間置きます。時々揉むと良いでしょう。発酵が進むとだいぶ量が減ります。
今のところ、1回の染めでは紺屋のような濃い染めはできません。しかし、4回程度染めを繰り返せばそれなりの濃さに染まりました。田布施町の場合、江戸時代どのようにして栽培した藍を染物に使ったのか記録がありません。何とか近づきたいと思っています。
ビニール袋内で発酵中 染めの回数、だんだん濃く染まる
越冬したサトウキビの苗を植え付けたと思ったら、もう一仕事ありました。それは野外で越冬したサトウキビの株です。苗と同じように、株も越冬するようになったのです。一昨年までサトウキビの株は越冬できず全て枯死していました。去年は1株だけ越冬し、今年はなんと8株のうち6株が越冬しました。これはサトウキビの宿根化です。サトウキビ畑はけっこうな広さを必要とするため、今回越冬した全ての株を新たな畑に移しました。宿根化が常態化するようであれば、わざわざ茎を切って越冬させる必要が無くなります。
越冬したサトウキビ株を掘り、一輪車に載せて移動
株をスコップで掘ってみると、越冬したとは言えボロボロでした。持ち上げると、藁くずのように株が崩れ落ちました。つまり、株のほとんどは寒さで枯死し、寒さを耐え抜いた一部だけが越冬したようです。周りをスコップで掘り、株を壊さないようにゆっくりと両手で抱えるようにして持ち上げました。そして、隣に待機させておいた一輪車に優しく載せました。株が崩れないように一輪車をゆっくり押して、新たな畑に株を持って行きました。
株の周りをスコップで掘る 一輪車に載せて株を移動
サトウキビの株を新たに植え付ける場所は、ザクロと里芋畑に挟まれた場所です。やや湿り気が強く雑草がよく生える場所です。サトウキビは容易に雑草の高さを越えるため、ここが良いのではないかと思いました。午前中は木陰ですが、午後はよく日が当たる場所です。毎年のように里芋が越冬する場所ですので、もしかしてサトウキビはこの冬も越冬するかも知れません。まずは、この場所でどの程度育つか見極めようと思います。
クワで穴を掘る 株を穴に入れる 土寄せし足で踏む
春ワケギは今まさに収穫真っ盛りで、汁の具にしたり炒めるなどして食べています。一方、秋ワケギは葉が枯れ始め元気がありません。掘り上げる時期がやってきたのです。このまま畑に置くと、病気になったり虫に食われたりします。そこで、初秋に再び植えられるように掘り上げました。掘って,洗って,分けて,天日乾燥しました。
掘り上げた秋ワケギ、水で綺麗に洗う
初秋、秋ワケギの球根を1粒ずつ植えました。今回掘り上げてみると、どの球根もたくさん分球していました。平均して20個位に増えていました。ざっと見て、全体では数百個に増えました。この秋に全ての球根を植えるには多すぎます。良い球根を100個位選んで、残りは捨てるか必要な方にに差し上げようと思います。
秋ワケギの堀り上げ 1株分の秋ワケギ 掘り上げた秋ワケギ
どの位球根が増えたのか、1株分を調べてみました。1粒の秋ワケギが、手のひらほどの広さに増えていました。水で洗って1粒ずつに分けて並べてみました。34粒ありました。つまり、1粒が34粒に増えたわけです。普通のネギは種から育てますが、ワケギは球根を植えて育てます。素人が容易に栽培するにはありがたい小ネギです。まさに家庭用小ネギと言ったところでしょうか。
元は1粒のワケギ 34粒に増えた秋ワケギ
サトウキビの苗を越冬箱から出して畑に植え付けました。何年も前からサトウキビを越冬させては植え付けていますが、今年の越冬率は驚異的です。去年までは越冬率40%位でしたが今年はなんと100%です。苗を日光浴するなど越冬方法を改善したこともあるでしょうが、あきらかに暖冬の影響があると思います。
毎年のことですが、2月まではどの苗も元気に越冬します。しかし、3月から4月にかけて60%位が茶色に変色して枯死してしまいます。毎年、枯死することを見越して多めに越冬させています。そのため、今年は越冬した多くのサトウキビの植え付け場所確保に困りました。
新たに耕した場所に、50cm位の間隔でサトウキビを植え付け
越冬したサトウキビの苗は、4月中旬を過ぎると根が出たり芽が伸びてきます。これが野外の畑への植え付けOKの合図だと思っています。植え付ける時は、根が生える側を土に埋めます。6月が近づくと梅雨など雨が多くなってきます。また気温も上がります。すると、サトウキビは根元のあちこちから何本も芽を出してきます。そして、8月になると私の背以上に高く育ちます。
サトウキビの芽 生えた白い根 平クワで植え穴掘り
ここ数年暖冬が続いています。夏の暑さも半端ではありません。この温暖化はサトウキビの成長には良いかも知れません。何本もの茎を収穫して、汁を絞って煮詰め、抽出した黒砂糖を楽しめるかも知れません。放課後学習の成器塾で、黒砂糖を作る体験を子供達にしてもらおうかなと考えています。
何ヵ所か植え穴を掘る 植え穴に植えたサトウキビ
去年は大人数で綿の種まき,藍の苗の植え付け,そして桃の袋掛けなどをしました。今年はコロナ惨禍のための自粛で、おまけに小雨のだったこともあり、ほんの数人で手短かに作業しました。作業が終わる頃からだんだん雨が強くなりました。この恵みの雨で、綿の芽生えや藍の苗の活着が進むと思います。なお、去年は在来種の和綿をまきましたが、今年は洋綿のバルバゼンセにしました。ところで、藍の苗がだいぶ余ったため希望する方に差し上げようと思います。雨が強くなったため、桃の袋掛けは諦めました。後日しようと思います。
窪みに並べて植えた藍の苗、この後雨が強くなる
綿の種をまく場所は麦畑の東隣にしました。最初に種をまく場所を決めて、その場所に巻き尺を張りました。そして、巻き尺に沿って1m間隔で種をまきました。去年のようなネキリムシの被害を考えて1ヵ所に4粒の種をまきました。種をまくと2cm程度土を被せました。この雨で、早ければ数日後には芽生えるのではないかと思います。
綿の種をまく場所に巻き尺 1ヵ所に4粒の種
綿の種をまき終わると、次に藍の苗を植え付けました。植え付ける前に、平クワで筋状に窪みを作りました。それが終わると、藍の苗を分け合ってその窪みに苗を10cm位の間隔で置いていきました。置き終わると、平クワで根本に土を被せておきました。この頃になると、少しずつ雨が強くなってきため急いで作業しました。綿の種まきと藍の苗の植え付けが終わると、雨が降り込まない木の下で休憩した後に解散しました。小雨の中、来ていただいた方々ありがとうございました。
良く育った藍の苗 藍の苗を窪みに置く 10cm位の間隔で
静かな五月連休が終わりました。毎年今の時期は、野菜の種や苗を植えたり、また伸びた雑草を刈り取るなど忙しい日々が続きます。そんな忙しい毎日ですが、花壇に行くと少しばかり心が癒されます。
と言うのも、花壇は春の花が満開だからです。これらの花たちは秋冬に種をまいたり球根を植えたりして、冬から初春にかけて世話をしました。特に、種まきからの栽培が比較的難しいひなげし(ポピー)が、薄紙のような花をたくさん咲かせてとても嬉しいです。世話をかけた甲斐がありました。
花びらが薄紙のようなひなげし(ポピー)の花
数年ぶりに種を蒔いた花菱草は、花が無数に咲いています。鮮やかで目が眩しいほどです。種が売っていないためか、田布施で栽培している人は少ないようです。室内小型温室で種まきから育てたビオラが、こんもりと盛り上がるように花を咲かせていました。バンジーほど花が大きくなく鮮やかではありませんが、たくさんの花が咲き乱れている姿は見事です。
無数に咲く鮮やかな花菱草 盛り上がるように咲くビオラ
球根から育てたアネモネとラナンキュラスは、花が散り始めました。アネモネは花期が長いのか、1ヶ月の間次々に蕾が立ち上がっては花を咲かせていました。もう少しすれば茎が枯れてきます。そうなれば、両者ともに球根を掘り上げます。両者共に球根は湿気に弱いです。そのため、掘り上げた球根はすぐに天日干ししなけれはなりません。ところで、アヤメやジャーマンアイリスが代わりに咲き始めました。これから梅雨にかけてたくさん咲いてくると思います。
ラナンキュラス アネモネ 咲き始めたアヤメ
今年サツマイモの苗を植え付けるかどうか悩みました。理由は、去年イノシシにサツマイモ畑を掘り返されて全滅したからです。最近、イノシシなどの害獣がとても増えたように思います。イノシシに加え、タヌキ,ハクビシン,アライグマそしてキツネです。数日前、珍しく赤手ガニを見つけました。小さな穴に隠れていました。以前は湿った山裾や土管などにたくさんいましたが、最近いなくなりました。増えた害獣がカニを食べるのだと思います。
園芸店で購入したサツマイモの苗を植え付ける
害獣が増えたことがよく分かるのは、耕したばかりの畑にたくさんの足跡が残るからです。イノシシは牛のような二つの爪跡があります。タヌキなどは五つの爪痕が残ります。足の形もそれぞれ違います。これらの害獣が増えた理由の一つに、猟師が減ったことに加えて、野犬が減ったこともあると思います。以前は道をうろつく野犬がいました。害獣にしてみれば、野犬が減れば安心して里山に出て餌を探すことができます。
三本クワで畝作り レーキで鞍型に整形 苗を畝の上に置く
さて、サツマイモを育てる畝を作ると、苗を植え付けました。今後数日間好天が続くようなので、根付くまで遮光用の寒冷紗を覆っておきました。根付けばサツマイモはどんどん育つと思います。害獣避けの電気柵は、スイカ,カボチャ,そしてマクワウリに使います。そのため、サツマイモについてはイノシシに見つからないように祈るばかりです。
植え付けたサツマイモの苗 遮光用寒冷紗を被覆
そろそろ綿の種をまいたり、藍の苗を植える季節になりました。去年と同じように麦畑の隣にしようと思っています。そのため今回、耕耘機で圃場を整備しました。雑草はそれほど大きく伸びていませんでした。そのため、耕耘する前の草刈りは必要ありませんでした。数日前に雨が降ったためか、適度に土が湿って耕耘しやすかったです。面白いことに、土が湿っていたためか、耕耘していると次々に土の中からカエルが飛び出てきました。アマガエル,シュレーゲルアオガエル,そして土ガエルの3種のカエルです。ちなみにアマガエルとシュレーゲルアオガエルの違いは、口から耳にかけての黒い線があるか無いかです。
例年と同じように、麦畑隣に綿の種まきと藍の植え付け予定
畑を耕していると、よくカラスがやって来ます。そのカラス、畑から飛び出たカエルや虫を一目散に食べます。今回は珍しくカラスは来ませんでした。たくさんのカエル達、食べられなくて良かったね。
ところで、ここ何年もトノサマガエルを見たことがありません。おそらく近年次々に圃場整備されたため、トノサマガエルが生育するために必要な田んぼや自然の小川が無くなったからだと思います。昔はあちこちにいたカラス貝やタナゴもいなくなりました。タナゴは虹のような綺麗な色をした魚でした。たくさんいたホタルもいません。とても残念です。
小さなアマガエル シュレーゲルアオガエル 土ガエル
「昔は良かった」の言葉を使うようになると、年寄りになった証拠とか。でも私が思うに、自然に関しては明らかに昔の方が良かったです。さて、2~3時間位耕すと、綿と藍の圃場が出来上がりました。少しばかり休むと、いったん家に帰りました。そして、草刈機を持って圃場に戻ってきました。今度は圃場周りの雑草を刈り取りました。
耕し終わった綿畑 植え付けを待つ藍の苗
圃場周りの雑草を刈り取ると、木陰を念入りに草刈りしました。綿の種まきをしたり藍の植え付け時、ここにテーブルでも置いて休憩するためです。今のコロナ惨禍の時期、体力を維持しておくことが一番の予防だと思います。疲れきらないように休み休み作業することが大切だと思います。今回も、木陰に時々腰を下ろしながら耕耘や草刈り作業をしました。これで綿の種まきや藍の苗の植え付け準備はできました。
時々腰を下ろして休憩した木陰
広い場所ならば草刈機や耕耘機のロータリーなどを使っていつでも除草できますが、マルチ周辺の草はどうしても手で引き抜かなければなりません。乾燥しているとなかなか引き抜けません。無理に引き抜くと、作物を一緒に引き抜いてしまうことすらあります。
しかし、雨が降ると除草のチャンスです。一昨日の雨で土が柔らかくなり、草が抜けやすくなっています。今回、黒マルチ周辺の草取りをしました。今それらの草を抜いておかないと、初夏までにどんどん大きく育って手が負えなくなります。少々腰が痛くなりましたが、綺麗になったマルチ周辺や作物を見ていると爽快な気持ちです。
マルチ内に頭をつっこみ、たくさん生えた雑草を引き抜く
最初にジャンボニンニクと普通のニンニクを植えている黒マルチ周辺の雑草を取りました。この季節になると、だいぶニンニクは伸びています。尖った花茎も伸びてきました。それらが目に入らないように注意しながら、黒マルチ内に頭を突っ込みます。そして、ニンニクの根本に目を凝らし、根本に生えたスギナ,ナズナ,ハコベなどをむしるように取ります。
ニンニクの根本のスギナなど 綺麗になったニンニクの根本
雑草の中にはヤエムグラのように、他の雑草に絡みつくやっかいな雑草もあります。除草で大事なことは、必ず根も一緒に取り除くことです。根が残ると、再生してまた伸びてくるのです。ただし、スギナだけは根茎がどうしても土中に残ります。一週間もしないうちにまた伸びてきます。一番強敵な雑草です。
マルチ内の雑草を取り、風通しが良くなったニンニクの根本
続いて、普通のネギと小ネギ(ワケギ)を植えている黒マルチ周辺の雑草を取り除きました。小ネギの草取りは少し大変でした。理由は、小ネギは茎が細いため雑草と一緒に抜いてしまうことがあったことです。
除草前の小ネギ 除草後の小ネギ
これからの季節、どんどん気温が上がっていきます。来月は梅雨に入ります。すると、ますます雑草が元気に伸びてきます。また厄介な蚊が出るようになります、今除草をしておかないと、さらに除草が大変になります。今が雑草を叩いておく大事な時です。
まだ小さい普通のネギ、細かな雑草を取り除く
去年試しにインド藍(豆科)を育ててみました。日本で藍染めに使うタデ藍は11月には枯れてしまいますが、インド藍は霜が降るまで枯れません。意外に寒さに強いようです。結局藍染めには使わなかったのですが、今年は使えるかどうか試してみようと思います。寒いと発芽率が悪いようなので、小型室内温室で発芽させて育てた苗を植え付けました。豆類は移植に弱いので、ちゃんと根付くかどうか心配です。
インド藍の苗を、専用の畝に植え付け
インド藍は暑さに強いと思われます。そのため、畑の中で一番暑く乾燥しがちな場所に畝を作りました。昨日雨が降ったため土が柔らかく、容易にクワで畝を作ることができました。畝を作った後、レーキで鞍型に整形しました。畝作りが終わると、巻き尺を畝に引きました。そして、1mの間隔で印を付けました。
平クワで畝作り レーキで畝を整形 巻き尺を張る
箱苗に種まきしたのは3月中旬です。やはり寒さに弱いのか、それほど大きく育ちませんでした。その幼苗を畝に1m間隔で植え付けました。植えた苗はマメ科特有に葉をしています。うまく育てば2m位の高さに育ち、葉もたくさん出ます。その葉を収穫して藍染めしようと思っています。うまくいくでしょうか。去年の夏に生葉染めしてみましたがいまいちでした。苗が根付かなければ、種まきからやり直してみようと思います。
育てたインド藍の幼苗 畝にそっと植え付け
サトウキビの植え付けでもしようかと思っていたら、あいにく雨の一日でした。畑内は数日前から耕しているため、ぬかるんで歩けません。そのため農作業はお預けです。かと言ってて家に籠っているのも退屈です。そこで、果樹の実がどの程度育っているか見て回ることにしました。雨の中を、桃,ビワ,スモモ,柿,グミ,ブルーベリーなどの果樹を見て回りました。
袋掛けが必要なほど育っていた桃の実
一番良く育っていたのは桃でした。この時期は害虫が一斉に発生します。しかし、桃については先日小さな害虫の塊を見つけたため殺虫しておきました。果樹の害虫対策は早期に見つける事に限ります。害虫とくに芋虫は小さい頃は、群れていることが多く塊になっています。そこを叩くのです。高価な殺虫剤は必要ありません。私はフマキラーを吹き付けます。フマキラーが無い時はCRC-556のような油剤でも十分殺虫できます。それだけのことで害虫は全滅です。殺虫剤が無いからと、ほっておくことが一番良くありません。そのため、今年は桃に害虫が全く出ませんでした。
鈴なりのユスラウメの青実 ブルーベリーの未熟果
いろいろな果樹を見て回りましたが、ほんどが順調に育っていました。雨ならではの生き物を見つけました。カタツムリです。子供の頃、このカタツムリを手のひらに載せて遊んでいました。カタツムリが手のひらや甲で這うと、むず痒い感触だったことを覚えています。カタツムリなどの巻貝に病原菌がいるかも知れないとのことで、最近は子供に触らせないようです。
新葉の付け根に育つ柿の花
最近の子供を見ていると、どんどん自然から遠ざかっているように思います。人間も自然の一部なんですけどねえ。最近のコロナ騒ぎも起こるべきして起こった災害かも知れません。コロナなどのウィルスを退治することは不可能です。人間もコロナも自然の一部として共生するしかないように思います。殺菌や消毒をすると、その場はしのげても耐性菌が増えるだけです。それよりも、人間の抵抗力を増進した方が良いように思います。
まだ花柄が付いたグミの実 見つけたカタツムリ
これまで立体布マスクを何枚か作ってきましたが、このところ飽きてきました。藍の苗を植え付けるシーズンになったことを思い出して、自作した布マスクを藍染めしてみることにしました。化学合成したインディゴを使わないで、畑で育てた藍を使いました。去年の秋、皆さんと一緒に収穫した藍の乾燥葉がたくさんあります。その藍の乾燥葉を使っての藍染めです。まずは、その乾燥した葉を水でもどして発酵させるなどして、事前に準備してから藍染めをしました。手間がかかり面倒ですが、コロナ惨禍のため時間はたくさんあります。一人楽しみながら作業しました。真っ青に染まった布マスクはとても涼しげです。写真の左から,試し染めした布,絞り染めした布マスク片,染めた布マスク片,染めた立体布マスクです。
藍染めした布マスク類、涼しげな色に染め上がる
布マスクの藍染めの手順はだいたい次の通りです。たくさんの布を染めるわけではありません。そのため、数つかみ分の藍の乾燥葉を水でもどしました。水でもどった藍の葉の水分を取り除き、湿ったまま砕きます。以降、ビニール袋に入れて2週間ほど発酵します。暖かい場所においた方がよく発酵するようです。水分が多いと腐敗して嫌な臭いがでますが、発酵するとそれほど嫌な臭いはしません。毎日のように手で揉むなどして発酵を促します。これがけっこうな手間です。
数つかみ分の乾燥葉 湿ったまま砕く 発酵した藍葉
発酵が仕上がると、いよいよ藍染めに入ります。まず初めに発酵が終わった藍葉,水,そしてアルカリ剤(昔は灰を使用)を少し入れて、ミキサーで砕くように混ぜます。どろどろの液をボールに入れて1日程度置きます。表面が濃い青色になっていれば成功です。次に藍葉と液体を分離します。液体の方を藍染めに使います。液体に少しばかり還元剤を加えれば良いでしょう。還元剤が無ければ、砂糖などの栄養を与えて還元菌を増やしても良いです。ただしアルカリ度が強くないことと1週間以上時間がかかります。これで準備はOKです。
ミキサーで砕いてボールに 試し布を入れて染まることを確認
今回藍染めしたのは、白い立体布マスクです。せっかくなので一つは絞り染めしてみました。しかし、糸を強く縛り過ぎたため、藍液が中まで浸透しませんでした。そのため、糸を解いた後にもう一度全体を染め直しました。染物はなかなか思い通りに染まりません。とは言え、涼しげな薄めの青に染まりました。これならばマスクとして使っても違和感がないのではないかと思います。今はコロナ惨禍で皆が集まることができません。コロナが収まれば、去年のようにコットンクラブや成器塾などで藍染めや紅花染めなどを楽しもうと思っています。
藍液に浸して空気にさらすと、黄色からだんだん濃青色に、この後水で洗う
熟すのはまだ先の事だろうと思っていた紫大麦、朝スズメたちが紫大麦の周りで飛び回っていることに気が付きました。しまったと思ったものの、後の祭りでした。紫大麦がだいぶスズメたちに食害されていました。麦の成熟がこのところの晴天で進んでいたようです。麦を指で潰すと白い胚乳が出てきました。
知らない方もいるでしょうが、スズメは成熟する前の麦も食べます。まだ汁の状態の胚乳を、すするようにして食害するのです。やれやれ困ったことです。スズメ1羽の被害は大したことはなくても、何十羽もの大群で襲来するとあっと言う間に麦穂は食べつくされてしまいます。すぐに防鳥糸を張り巡らしました。
麦畑に張った防鳥糸が、ピンと張るようにテンションを調整中
防鳥糸を張るため、畝端に交差した支柱を刺しました。次に、その支柱にテンションをかける紐を張りました。そして、支柱間に防鳥糸を5cm位の間隔で次々に張っていきました。張っている途中、食害された麦の穂を見ました。すると、みごとに全ての実を剥いで食べていました。スズメの立場に立つと、これからヒナを育てるために体力を付けなければなりません。そのため、美味しく栄養がある麦畑に向かうのでしょう。スズメたちは鳴きながら仲間を呼んでいるようです。うるさいほど、チュンチュンと鳴いています。
食害前の麦の穂 倒された麦の穂 食べられた麦の穂
防鳥糸を張り終わると、糸をよりピンと張るようにテンションを強くかけました。使っている防鳥糸は白いビニールです。そのため、日光に反射して糸が白く光ります。スズメには糸の存在が分かるのではないかと思います。以前は黒い糸があったように思います。しかし、野鳥を保護するためにかすみ網が禁止になった頃に黒い糸も販売されなくなったのではないかと思います。野鳥も大事ですが、農家の作る作物も大事です。食べられ放題で困ったものです。
畝端に立てた支柱 張られた白い防鳥糸