東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

古い松下製トランジスタラジオ AT-175 Junior の修理(3/4)

2019年10月03日 | 古ラジオ修理工房

 高周波回路終段の検波部が悪いことが分かりました。これは検波ダイオードの不良の可能性が高いことを示しています。そこで、検波ダイオードを正常なものに交換してみることにしました。購入したばかりの検波ダイオードIN60をたまたま持っていました。そのダイオードと不良と思われるダイオードを交換しました。すると、ドンピシャリ故障が治りました。

     交換した検波ダイオード、交換後ラジオ放送がよく聞こえる


 検波ダイオードの不良により音声出力が出ず、それがAGCにも影響を与えて音声が出なかったのです。交換後、ラジオ放送の音がどんどん聞こえるようになりました。直って良かったです。オシロスコープを使って波形を確認すると、変調された中間周波455kHZが、検波後は正常な低周波出力に復調されていました。

不良だった検波ダイオード  正常な検波ダイオード  SPと常時つながるよう配線
    

 イヤホン端子の破損によって、スピーカーに音声出力が出ない不良がありました。その破損のためでしょう小さなプラスチック部品が無くなっていました。どんな部品でどんな形をしているのか分からず、これでは直しようがありません。そのため、常時スピーカとつながるように配線をしておきました。イヤホンは使えませんが止む負えません。今後は、ラジオのシャーシ類を洗浄するなどして綺麗にしようと思います。どのラジオ放送局も良く入りますので、トラッキングの必要はないようです。

  交換前の不良検波ダイオード     検波ダイオード交換後の動作確認中
 

コメント
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