東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

平生町 佐賀~魚見~黒羽根~小郡ウォーキングの下見(2/3)

2017年11月19日 | 歴史探訪他ウォーキング

 大田の棚田の石橋は、その昔は棚田と棚田の間を流れる川を横断するために作られたようです。橋梁がなく両側からのせり出し式で作られています。そして、一枚の石が橋として置かれています。その石橋を見学後、大田から魚見の海岸に向かって道を下りました。眺めの良い道をどんどん下ると県道に出ました。

   石橋近くの荒れた道を戻る        魚見の海岸を見ながら下る 
 

 魚見に出ると太田川に寄りました。道の反対側には、太田川に関わり建てられた1体のお地蔵様が安置されていました。この頃になるとお昼の時刻となりお腹が空いてきました。海岸の砂浜に降りて昼食休憩を取りました。海岸の波を鎮めるテトラポットを見ながらの休憩です。休憩が終わると道脇にあるお堂を見学し、黒羽根に向かって県道の歩道を進みました。

 太田川に関わるお地蔵様   海岸の砂浜で休憩      県道脇のお堂
  

 黒羽根に着くと、県道から分かれ山へ向かう道に入りました。急な上り坂を進むと黒羽根の集会所に着きました。この集会所、かつては何かのお堂があったのでしょう。室内にはお地蔵様や神棚が置かれていました。あちこちに置かれていた地蔵や神棚の世話が高齢化などで難しくなり、この集会所にまとめたのではないかと思います。屋内を見学させていただきました。

         お地蔵様や神棚がまとめて置かれている黒羽根集会所


 興味深いのは、仏教に関わる仏様と神道に関わる神様が隣通しに置かれていることです。この様式は、他の集会所にも多々あります。ある集会所では、同じ建物に仏さまと神様を置くことでトラブルになった話もあります。両者のお世話することが難しい現代、両者に仲良くしていただくほかはありません。

  神道に関わる神棚、下段に亥の子        仏教に関わる仏様
 

 神棚を見ていると、その下の段に珍しく亥の子が置いてあることに気が付きました。しかも、丸石の上の穴にちゃんと五平が飾ってあるのです。亥の子の正式な飾り方で置いてあるので、私としてはうれしくなりました。亥の子については郷土館で再現したことがあります。歌いながら子供達にドーンドーンと亥の子で地面を突かせました。この亥の子の行事、今や黒羽根でも行っていないと思われます。

           黒羽根を振り返ると、山の頂に光輝病院が見える


 黒羽根から小郡に向かう山道を探しましたが分かりませんでした。かつては隣接する地区と結ぶ最短の道があったはずです。車が普及した今では使うことがありません。ひっそりと山に埋もれてしまったようです。かつて、尾根に向かって道が続き、反対側の阿月に行くことができました。それらの道は今、静かに痕跡として残っています。

      下見ウォーキングした平生町佐賀~魚見~黒羽根~小郡地区

コメント
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