東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

サトウキビの冬越し準備

2016年12月14日 | 麦,穀類,雑穀

  山口県では、サトウキビは外で冬を越すことができません。そのため、毎年のようにサトウキビの冬越し作業をしています。冬を越すのはサトウキビの茎です。何節かに切り分けた茎を、零下にならない温度や湿度で春まで保つのです。まず始めに、畑に生えているサトウキビの茎を根元から切り落として集めます。

    一株のサトウキビ           切り取ったサトウキビの茎
 

 集めた茎を2節以上残して、長さ30cm位の長さで次々に切断します。そして、切り口を消毒します。消毒して効果があるのか分かりませんが、黴菌が入らないようとの処理です。そして、切り口を含めて全体を乾燥させます。

           切り口消毒後、乾燥中のサトウキビの茎


 次に、保存するためのバレットを用意します。去年までは発砲スチロールの箱を使いましたが、穴が空いてきたため今年はパレットにしました。その内側に、ビニール袋を敷きます。その底に湿った土を敷きます。土を入れるのは、カラカラに乾燥させないためです。

 底に土を入れ、その上に籾殻         茎を敷き詰めて籾殻を詰める
 

 続いて、その上に数センチの籾殻を敷きました。そして、その上にサトウキビの茎を敷き詰めます。茎と茎の隙間に籾殻を詰め、茎が見えなくなるまで籾殻を敷いていきます。最後に、ビニールで覆いそのバレットを寒くない屋内に保管します。冬の間に時々様子を見ると良いでしょう。茎全体が黒くなったり、傷口が黒くなるような茎は残念ながら冬を越せません。私の今までの経験では、3月後半まで緑のまま保存することができれば冬越し成功です。4月を過ぎると、茎から芽が出てきます。

 茎を完全に籾殻で覆う     ビニールで塞ぐ      春まで、室内に保存
  

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