東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

田布施町郷土館 展示品の織機を調査していただく

2016年12月26日 | ふるさと

 先日、柳井縞を作っている工房に行ってみました。柳井縞の会長であるIさんを訪ねるためです。Iさんは織機の修理もされているそうです。残念ながら、Iさんはおられませんでした。そのため、「郷土館に展示されている織機が修理できそうかどうかをみていただけないか。」と、おられた方にお伝えしておきました。数日後、Iさんから電話がかかりました。そして、実際に調査していただくことになりました。ありがとうございました。

            田布施町郷土館に展示されてる織機


 Iさんは、元々は織機を作るような仕事をされていたとのことでした。ある時、大学の先生か誰かの目にとまって織機を動かせるように直したそうです。そして、その織機を使って織物を作りたい人が集まってきたそうです。それが今の柳井縞の会の始まりだそうです。いわば柳井の織物を再興した功労者がIさんなのです。

 展示されている部品を調査するIさん      半自動でシャトルを動かす部品
 

 Iさんに展示品の織機を見ていただいたところ、江戸~明治時代の織機でないかとのこと。大正時代に入ってから機械織りになったそうです。そのため、大正以降は展示品のような織機は使われなくなったとのこと。ところで、柳井は商人の町です。その昔、柳井,田布施,平生などで織られた反物を集め、吉川の証文のもとに売っていたそうです。ちなみに、江戸時代柳井市は吉川が治めていました。

     郷土館に展示されている織機、修理すれば使えそうとのこと


 時々修理や調整に郷土館に来ていただけるとのこと。本当にありがたいことです。無事に織機が治れば、反物を織ってみたい方を募ってみようかとも思います。織りたい方がいなくても、織る過程を子供達に見せたり、あるいは体験させることができるのではないかと思います。

             柳井市で実際に使われている織機

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