東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

小学生、田んぼの草取り

2010年07月16日 | 稲:田植え,草取り



 6月に田植え体験にやってきた別所小学校の子供達が田んぼの草取りにやってきました。田んぼの草取りは去年までは子供達の中でも希望者だけ来ていました。しかし、今年は授業の一環としてきたようです。田植えの時のように途中までバスで来たようです。

         田んぼに入るときはキャーキャー言いながら大騒ぎ
 

 最初、1組の子供達に草取りの方法を教えました。今年の田んぼは適度に雨が降っているためか雑草がそれほど発生していませんが、少ないながらも雑草の取り方を教えました。

           田んぼに入って足元の雑草をかき回す1組の子供達


 雑草の取り方は、田んぼに入って腰をかがめて水面下の泥をかき回すことです。大きく育った雑草は無理ですが、小さな雑草は根ごと水面に浮いてきます。屈んで手でかき回すことができなくても、立って足を使って泥をかき回してもかまいません。

      一列になって行進              雑草を取りながら歩き回る
 

 教えた後、1組の子供達には自由に田んぼに入ってもらい雑草を取ってもらいました。次に2組を教えました。同じように田んぼに入る前に、雑草の取り方や歩き方などを丁寧に教えました。

                そろそろと田んぼに入る2組の子供達


 いろいろ雑草の取り方を教えたのですが、なかなか分からないようでした。泥をかき回すようにと教えたのに、ほとんどの子供達は猫が水をかき回すように水面をかき回していました。泥に手を入れるのが怖いのでしょうか?

       一緒に仲良く草取り             田んぼを熱心に観察
 

 子供達の歩き方をよく見ると、一人の子供の後ろに続くように田んぼを歩いていました。いわゆる縦一列になって歩く姿が多かったです。草取りは縦一列になるのではなく横一列になって欲しかったのですが、子供達には伝わらなかったようです。誰かの後を追うように歩いた方が、心理的に安心なのでしょう。

           一人の後を追うように縦一列になって歩いている子供達
 

 田んぼ全体を歩き回った後は、田んぼ脇の小川で足を洗いました。このところの梅雨の雨で、水がたくさん流れていたため足がすぐに綺麗になりました。水が流れ落ちる岩は天然の滑り台です。何人か滑って遊んでいました。

          天然の滑り台で、水と一緒に滑る子もいました

 最初は綺麗だった小川の水溜りも、子供達が汚れた足を洗ううちに濁ってきました。でも、水が冷たくて気持ちが良いせいか楽しそうに水に足を漬けていました。

         多少濁っていても、冷たくて気持ち良かった小川の水


 足を洗った後、先生が鳴らす集合合図の笛が聞こえるまで、子供達は田んぼの周りを探検です。小川の草陰を覗いてカニを探したり、田んぼに生える藻を調べたりしていました。

   草影に潜むカニを探す子供達         田んぼの藻を調べる子供達
 

 草取りをした田んぼの近くにはたくさんの田んぼがあります。田んぼ伝いに小さな水の流れがあります。子供達はの水路伝いに田んぼや畦周りを探検していました。そして、いろいろな動植物を調べていてたようです。小さなイナゴをたくさん捕まえた子供も何人かいました。

     水路に並んで足を洗う             足を洗う順番を待つ
 

 子供達が帰った後、田んぼを見渡しました。すると、踏みつけられた苗がいくつもあったり、何人もの足跡が残った畦がありました。一部畦が壊れて水が流れ出している箇所は応急処置をして直しました。踏みつけられた苗は、一週間もしないうちにちゃんと上を向きます。

            子供達が去った後の静かな田んぼ、水が濁っている

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする