Sightsong

自縄自縛日記

アーサー・ブル+秋山徹次、神田さやか@Ftarri

2019-11-25 00:12:30 | アヴァンギャルド・ジャズ

水道橋のFtarri(2019/11/24)。

Sayaka Kanda 神田さやか (vo, g)

Arthur Bull (g)
Tetuzi Akiyama 秋山徹次 (g)

アーサ―・ブルの音は楽器に粘りつくようであり、音が発せられる向きが独特である。ヴェクトルが内向きとも感じるし、バウンダリーを自ら定めたうえでその内部であらゆる方向に弾性衝突を繰り返すようでもある。一方の秋山さんは、普段と同じなのかもしれないが、アーサーさんの音がそうであったためになおさら外部に開かれて、アーサーさんのバウンダリーに穴を開けたり音の箱を揺さぶったりするものとなっていた。

終わったあとに短くもういちど演ろうと言って、こんどはふたりとも飛翔した。音の方向性はそれぞれ保ったまま。

神田さやかさんのガットギター弾き語りも面白いものだった。言葉を囁くたびに、なにかとの断絶が目の前で明らかになる。しかしそれは絶望や諦めには向かわない。心象の言葉も擬態語も同列であって、それが生命の秘密なのかと思えた。

Fuji X-E2、XF60mmF2.4、XF35mmF1.4

●秋山徹次
謝明諺+秋山徹次+池田陽子+矢部優子@Ftarri(2019年)
エリザベス・ミラー+クレイグ・ペデルセン+秋山徹次+中村としまる@Ftarri(2018年)
「響きの今」(ジョン・ラッセル、ストーレ・リアヴィーク・ソルベルグ、ピーター・エヴァンス、秋山徹次)@両国門天ホール(2018年)
高島正志+古池寿浩+秋山徹次「Blues Frozen Xīng ブルース 凍てついた星」@Ftarri(2018年)
Sound of the Mountain with 秋山徹次、中村としまる『amplified clarinet and trumpet, guitars, nimb』(JazzTokyo)(2017年)
ファビオ・ペルレッタ+ロレンツォ・バローニ+秋山徹次+すずえり@Ftarri(2017年)
池田謙+秋山徹次@東北沢OTOOTO(2017年)
『OTOOTO』(2015、17年)


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