水道橋のFtarri(2018/7/7)。
(秋山さんの写真を使っていただいた)
Masashi Takashima 高島正志 (ds, GITM)
Toshihiro Koike 古池寿浩 (tb)
Tetuzi Akiyama 秋山徹次 (g)
ファーストセットはインプロ、セカンドセットは高島さんの作曲。
高島さんのスタイルはかなりユニークだ。GITMというエレクトロニクスからは、明に空間を攻めるサウンドが発せられるのではない。むしろ気が付くとドローン的にたゆたっていたり、突然介入してきたりする。フィードバックが秋山さんのスライドギター、古池さんのトロンボーン、両者のスライドと重なるあたりはかなり覚醒的である。またドラミングは、研ぎ澄ませて選ぶというよりも、ひとつひとつの音要素をそのものとして提示するようだ。
古池さんのトロンボーンは、確信犯的にふたりを横目で視て、仕事であるかのように空間を埋めていった。ときにはふたりと重なり合った。また、秋山さんのギターは、ファーストのアコースティックにしてもセカンドのエレキにしても、この連続的なサウンドの中に響くたびに、たいへんなリアリティのようなものを感じさせた。
セカンドの曲は、テキストや譜面や音の進行のイメージ図が描きこまれたものであった。ファーストのインプロと共通する点がありつつも、ドローンやハウリングから脈動のブルースへと化していくものに感じられた。面白いのは、この工作にあたり、3人の演奏という行為だけが抽出されたように印象に残ったことだった。
Fuji X-E2、XF60mmF2.4
●高島正志
高島正志+河野円+徳永将豪+竹下勇馬@Ftarri(2018年)
●古池寿浩
藤井郷子オーケストラ東京@新宿ピットイン(2018年)
ふいご(2008年)
●秋山徹次
ファビオ・ペルレッタ+ロレンツォ・バローニ+秋山徹次+すずえり@Ftarri(2017年)
池田謙+秋山徹次@東北沢OTOOTO(2017年)