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「何のスポーツやってるの?」
干渉波と呼ばれる電気治療機のパッドを僕の腰に貼付けながら病院の看護師さんが聞くのである。
「何にもやってないです。あっ、でも力仕事はやってるけど」
「やっぱりね、スポーツマンの腰よ、これは」
よくわからない会話だけれど、そういうことのようだ(笑)。ま、その力仕事中に“やっちゃって”、こうしてリハビリに通っているのだから、褒められていいのか悪いのか。
でも、そうまで言われたんじゃあスタミナもつけなあかんということで、久しぶりに『激安食堂 小林屋』に寄って「生姜焼き定食」(480円)を。
相変わらず納豆や生卵、煮豆、梅干し、お新香などが無料である(もちろん、ご飯や豚汁の大盛りもサービス)。
で、いつもつい自分のテーブルに運んでしまってから少し迷ってしまうのが生卵の使い途だ。「生姜焼き定食なら迷わず卵かけご飯にしろよ」と思われるだろうが、僕の場合そうはいかない。おかずは白いご飯をよりうまくするためのものだ考えているからだ。特に生姜焼きには、どう考えても混じりっけのない白いご飯以外考えられないでしょ。生姜焼きと白いご飯の両者が最高のパフォーマンスを引き出し合っていることは明白。いくらウマいからといっても「卵かけ」の入る余地はこれっぽっちもないのである。
じゃあ、手元に持ってきてしまった生卵をどうするか。
飲むか(笑)。それじゃ、周囲から奇異の目で見られかねない。
そこで、ちょっと考えて、すき焼き方式を導入してみた。
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肉をいったん溶いた卵につけて、白いご飯にちょんちょんとバウンドさせてから口に運ぶ。
ん~、これはおいしい。濃いめのタレ仕立ての肉に生卵がコーティングされ、なんとまろやかなこと。見た目にも美しいドレスを纏った。
うれしくなって途中からこのシステムで食べ進めていたが、結局めんどくさくなり「卵かけご飯」にしちゃった(笑)。
でも、かけたのがただの生卵ではなくて、生姜焼きの濃いめのタレ入りだったことで、またご飯がめちゃめちゃウマいではないか。困った、困った、これなら豚汁だけじゃなくご飯も大盛りにしておけばよかったと後悔するばかりだったのである。
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シーシーやりながら階段をおりる絵に描いたようなサラリーマンのお父さん。納得しましたか?感動したでしょ?