湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

古都で昭和ポークライス

2010-11-30 22:08:09 | B食の道


北鎌倉で食事をといえば、先日ミシュランにも載った『鉢の木』をはじめ銘店が思い浮かぶ。
しかし、そういう敷居のお高いお店には全く触手が動かない僕は駅から鎌倉方面にではなく、反対の大船方面に歩き出す(本当はお金がないからなんだけど)。
すると、いくらも行かないうちに1軒の何とも昭和な食堂が現れた。
『花月食堂』である。
さっそく引き戸を開けて入店。テーブルが3つ12席しかないコンパクトさに比べ、天井が高いのが印象的。しかし、全体に薄暗くていいムード(笑)。鎌倉らしいのか、らしくないのかよくわからないけれど、鎌倉という町だからこそ残った昭和遺産であることだけは確か。期待が高まる。

頼んだのは「ポークライス」。
「チキンライスのようにケチャップご飯ですけど、いいですか」
とお母さんに断りを入れられたので
「いいんです、いいんです、それでいいんです」
などと勢いよく答えてしまった。
鶏のパサパサ感を好まないので、代わりに豚肉なんていいじゃないですか(笑)。




どうですか、このビジュアル。色といい、輝きといい、造形といい、美しすぎる(笑)。
しかも、めちゃめちゃアツアツである!
ハフハフしながら大きなスプーンで口に運ぶと、これがまた美味。ケチャップでベチャベチャと思いきや、実際には程よい水分含有率になっている(笑)。いくら食べても飽きがこないのは、細かく切られた玉ねぎやピーマンが旨みのアクセントになっているからなのか。
いや、やっぱり薄い豚バラ肉の力だろうなぁ(笑)。チキンライスのように、サイコロ状の豚肉が入っているのだとばかり思っていたのだが、いい意味で期待を裏切られた。薄切りだなんて想像もつかなかった。これが旨みのアクセントだけでなく、食感のアクセントにもなっていたのだ。
いやいやいや、こんな素敵な料理に出会えるなんて、古都鎌倉は奥が深いなぁ。


開業の頃の北鎌倉駅の写真、蒸気機関車のポスター、皇室のカレンダーなどに混じって、なぜかモンローのポスターが2枚貼られていた(笑)。
オープンはいつからなのかと尋ねたが「かなり古いですよ」としか答えていただけなかった。


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