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昨日の帰り道。
小田急江ノ島線の車内、ドアの脇の席に座り日記を書いていたときのことだ。
右側の衝立の向こうに母娘がいることは承知していた。「ドラえもん」もまだうまく発音できないくらいの小さな女の子の声を可愛いなあと聞いていたのだ。「次の駅で降りるよー」というお母さんの声も覚えている。
駅に着いてドアが開く。
「あぁ、あぁ、どうしよう、どうしよう」
と、お母さんの声。
立ち上がって衝立の向こうをみると、2~3人の女性が開きかけたドアを必至で押さえている。下を見ると、女の子の小さな手がドア袋の中に引き込まれているではないか。気がついたら僕は打っていたケータイをシートにぶん投げて、体を半分ホームに出してドアを戻そうと力任せに引っ張っていた(笑)。女どもには任せてられないとばかりにだ。
これ以上引き込まれたらマズイと足を踏ん張り全力でドアを引っ張っていると、車掌さんがこちらに向かい走ってくるのが見えた。そして、走り寄りながら僕にこう言ったのだ。
「あ~ぁ、お客さん、ムリヤリ引っ張らないで!放してください」
えっ?
そう言われて力を緩めると、なるほどドアはそれ以上進まない。
「今、ドアを解除しますからね」
車掌さんがシートの下にあるコックをひねると、プシューという大きな空気音がしてドアは軽く手で動くようになった。
どうやら、異物を関知してドアはロックがかかった状態になっていたようだ。それを知らないものだから、こっちはもう必死になって…
あっけないほどスルリと女の子の手も引き抜くことができた。見たところ外傷はないようだ。抱き上げられたお母さんの肩を、いま挟まれていたその小さな手でシッカリつかんだので、少しほっとした。
「ただ、怪我があるかもしれませんので駅の事務室に行きましょう」
車掌さんは、走って一旦最後尾の車掌室まで戻ってからまたやってきて、そのまま勢いよく階段を駆け上がっていった。
女の子を抱きかかえたお母さんは、手を見るでも、痛いのかを問いかけるでもなく、ただそのまま立ち尽くすばかり。すると、いつのまにか女の子も泣き止む。
「事務室にいきましょう!」
階段をすっ飛んで降りてきた車掌さんの大きな声に、女の子がまた泣き出してしまった(笑)。車掌さんに導かれ、ようやくお母さんは階段を上っていく。
しばらくして階段を駆け降りてきた車掌さんは落ち着いた口振りで車内アナウンスし、ようやく電車は動き出したのだ。この間、5分ほどだったような気もするし、いや10分以上も停車していたようにも思える。
それにしても、車掌さんの迅速かつ的確な判断と行動はとにかく見事だった。電車に乗っていてもあんな人がいると思えば安心だと思う一方で、できることなら活躍しないほうがいいわけで、そのためには日頃から大人たちが気配りしたり、注意していなくちゃいけないなぁとつくづく思うのであった。
写真は、上も下も今日の富士山。雲ひとつない空だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/59/1fd805cd5954fe8ebe99291bfa7dd59b.jpg)
僕の“力任せ”で、逆に怪我をさせちゃったのでは?
と、ちょっと心配にもなっています。
救急救護法は実践する機会がなかなかないので忘れちゃいますよね。
いや、そう機会があっては困りますが。
ホントに昨日は一日中
雲がなかったから
さぞかし素晴らしかったでしょう。
幸せモノですね。
ウチのほうではダイヤモンド富士は11月でしたが
見逃しました。
昨日は富士山の真上に夕日が沈むダイヤモンド富士が見える日だったんですよ。
近所の坂の上から見ましたが、雲ひとつなく絶好の観測日よりでした。
追伸:鎌倉の展示会ありがとうございました。