最強級の乗車時間を更新

会社に着いたのは、午後１時半。
朝、家を出てから既に７時間以上が経っていた。
しかも、台風だというから傘を手に出たのに、一度も開かず（笑）。横浜駅でストップしてからは、晴れてきた。
ストップの理由は、風だ。「多摩川にかかる橋梁上の風速計が規定値を超えた」そうだ。「台風の影響と混雑で遅れが出てはいるが、横須賀線、京急、東急への振り替え輸送を行っている」旨とともに繰り返しアナウンスされる。
横須賀線や東横線は同じ多摩川にかかる橋でも内陸だからまだわかるが、京急は東海道線の隣を走っているのだ。でも、いつだって京急は止まらないが、東海道線と京浜東北線は止まる。鉄道会社によって安全基準が大きく異なっているのだろうか。
運転再開を待つ間、ケータイでニュースを見ていると、風速ではなく「ＪＲから受け入れた振り替え客による混雑のため」遂に京急も運休してしまった。
いつの間にか横須賀線も止まっていて、残る東横線の混雑も想像できる（いや想像以上かも）。

弱ったもんだと思いながら時計を見ると10半過ぎ。あっ、店が開いてるじゃん！昼過ぎにならなければ動かないと言っているし、こんな息苦しい車内で本を読んでないでどこか喫茶店にでも行けばいいのだ。ここは横浜駅だったよ。
すでに４時間以上座わり、たぶん僕のお尻の形にへこんだシートに別れを告げて車外へ。驚いた。プラットホームにもしゃがみこむ人たちがいたが、風を避けてか階段に座っている人が多かった（写真）。
地下通路、改札付近も大混雑。近隣のコーヒーショップもスーツ姿でワサワサしている。
人ごみを抜けて本屋でぶらりしてから、トイレへ。どうせならと高島屋にいってみて、また驚いた。トイレ前の長いベンチにズラリとサラリーマンたちが！新聞や本を読む人、眠る人、ゲームやケータイに夢中な人、パソコンをのぞく人、ドリンクを飲む人。もしやと思い他の階も見てみると、同様である。快適なヒマ潰し場所としてでも、どこかで紹介されていたのだろうか。

さて、お昼が近い。リュックにはお弁当が入っているぞ。さあ困った、どこで食べよう。
相鉄ジョイナスの屋上はどうだ。エレベーターで『Ｒ』を押すが点灯しない。強風のために閉鎖されているのか。
外へ出てみよう。ものスゴい風だ。これじゃあＪＲも弱腰になるのはわかる。
ビル風を受けて、いつもの何倍かの負荷を感じながら歩みを進める。結局、ハマボール（今はなんだったかな）の裏のほうにあった小さな緑地の階段に腰をおろす。強風を浴び、ザーザーという木々の音を聞き、青空をすごいスピードで流れていく雲を見ながらお弁当を食べた。暴風圏で野外ランチなんて、なかなかできない体験ではあった。でも、営業車の中でお弁当を食べているオニイチャンがめちゃめちゃうらやましい（笑）。

息苦しいランチを終えて駅に戻る道も強風が止まない。これでは、運転再開もまだまだかなと思いながらも地下通路までいくと、人の波が改札に吸い込まれていくところ。おぉ、再開。風はひどくなっているような気がしたけどね。
1時間ほど前まで乗っていた電車が出た後だったが、次に乗れた。
多摩川の橋は徐行。特に揺れは、なし。
東京駅から中央線で御茶ノ水駅まで行くと、総武線が止まっている。情報では止まっているのは総武快速線とのことだったが…。
仕方なく会社まで徒歩。最後に、こんな仕打ちまで待っているとは！
オフィスに着くと、もう10月だというのに、裏の木で蝉が鳴いていた。

２日連続でエライ目に遭った。仕事をしているより、よっぽど疲れますね。
みなさんもお疲れ様でした。

今日は（今日も）日記が長かった。最長級更新？　いったいここまで読んでいただいた方がいるのでしょうか（笑）。完全に記録のために書いたので…。こうなると、かつての首都圏を襲った大雪の晩の一部始終なども書きとめておきたくなるなあ。