夕方、「友達の紹介で」と入会してくださった男性。
「ちょっとピアノを弾かせてもらっていいですか」と。
同席していたみなさんが同意してくださると、鍵盤のタッチを確かめるようにポロンポロンと始まった。
実は10年位ほったらかしにされていたので調律はかなり危ういはず。以前弾いた方は「少し不安定だけど、いいこですよ」とおっしゃっていた。
やがて旋律が浮き上がってくると、これがなんとも心地よいメロディーだ。
繊細で透明感のある響き。静かに寄せては返す波のように、やさしく心にしみてくる。
ピアノのテンポに心臓の鼓動がシンクロしていくようだ。
終わった時には、いい本を読み終えた気分。
20代女性の会員さんの言葉がすべてを語ってくれた。
「実は荒んだ気持ちだったのでここでお茶だけ飲むつもりで来たんです。それが、どんどん落ち着いてきて、いまはスッキリしています」
静かな曲は「読書のじゃまにならないように」との心遣いからだった。
聞けば、オリジナルを繋ぎ合わせたという。
すごい方が会員になってくださったぞ、おい!
プロではないが、鎌倉に引っ越してきて環境が整ったのを機に作曲にも打ち込めていけたらとのこと。
「ピアノがある場所が好き」
「ピアノの良し悪しではなく、その場所にあるピアノに合わせて弾くのが好き」
ぜったいイベントをやっていただこうと決めました(勝手に)。
まずは今週末の交流会で少しだけ。
いろいろな方が集まってくれて嬉しい限りである。
そういえば、ようやく今朝の日経に記事が出た。
いいことがポロンポロンとやってきた。
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