湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

モノクロカマクラ

2013-06-28 20:52:46 | ぶらかま


大正11年生まれのお父様が撮った鎌倉の写真が壁を埋めていた。
材木座の入口にあたる橋のたもとにある古民家ギャラリー『AKI』は、元酒屋(竹越酒店)の堂々とした店構えだ。以前の鎌倉での仕事時代におじゃましたことを、ご主人が覚えていてくださった。

お父様は暗室をつくって自分で現像までしていたというだけあって、並んでいる作品はプロ並み。懐かしい鎌倉の…いや、僕が生まれる前だから、知らない鎌倉の風景や人が写し出されていて引き込まれる。
「鎌倉カーニバル」のにぎわい、裏駅のファミマの所にあったという映画館、下馬の交差点、長谷観音前のバス停…
そんな風景ばかりではなく、家族を撮った写真がまた素晴らしい。小津安二郎映画のワンシーンのような味わいある作品がずらり。着物姿のお母さんと娘さんは、ザ・昭和。2丁拳銃を手に笑っている少年は、ご主人その人だった。

いやいや、素晴らしい。よくぞ取っておきましたね。写真集にしてほしいと、心から思う。
そういえば、先日の神奈川新聞湘南版にも掲載されていた。
この写真展は、30日(日)まで。