湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

安かろう面白かろう

2011-12-28 23:54:10 | あんな話こんな話


8人でコース予約した忘年会。個室が売りの居酒屋である。
部屋へ入ると、なぜか4人掛けテーブルと2人掛けテーブルとに分かれている。その間には4人掛けテーブルがちょうど1つ置ける間隔。つまり、かなり距離が開いている(笑)。
4人掛けにムリヤリ6人座るのはまだわかるが、8人の予約なのに2人だけ離れているってのはどーよ。ただ、テーブルの足を見たら造り付けで動かせない(笑)。
年輩者がバイトのオネエチャンに改めてそのあたりを問うと
「テーブルが動かせないんで」

運ばれてくる料理は、どれも8人分が1皿に盛られている。テーブルが離れているので、そのたびにあっちとこっちでお皿を受け渡す作業が生じる。鍋に至っては、2人テーブルから取り皿を手に出張である(笑)。

生ビールを5人ほどが頼むとオネエチャンが
「ピッチャーになりますが」
というので、
「でもメニューには10人以上の場合はピッチャーでって書いてあるけど」とまた年輩者が返すと
「いま混んでてジョッキが足りないんで」

メニューに3種あったピザのうち2種類をオーダーし届く。すぐにタバスコをお願したが、その後は音沙汰なし。
15分ほど経っただろうか、こっちもすっかり忘れていたころ突然オネエチャンが現れた。
「すみません、いまタバスコ切らしてまして」

ところが、ここからだ。
テーブル上の手つかずのピザを見てそのオネエチャンは言う。
「冷めちゃいましたね、温めましょうか?」

低価格を実現するためのシステマチックなオペレーションだと諦めていたら、思いがけないホスピタリティである。みんな目を丸くした。

「温めてくれるんだ~」
と感心して言うと、すかさず彼女はこう返すのだった。

「チンしてきます~」