禅寺のご住職から、こんな話を聴いたことがある。
ある禅寺の和尚さんは境内を自然のままにしておく、それが禅だとおっしゃった。
ある和尚さんはチリひとつ落とさず物の位置も動かさない、それが禅だとおっしゃった。
またある和尚さんはきれいにしている中にあえて一枚だけ枯葉を置く、それが禅だとおっしゃった。
そうお話しになったご住職も、どれが正解なのかはわからないという。
ただ、それぞれの姿を見る側の心持ち次第で、どのようにでも映るというのだ。
要は相手がどうこうではなく、自分がどうあるか、自分がどう見るかということのように思えるなぁ。
日ごろからいい加減な僕なんかにはよくわからないけどね(笑)。
このご住職、最後はこんな話で締めくくってくれてホッとしたのだ。
「だから、ウチの境内はいつも草ボーボーなんですよ(笑)」
写真と本文は関係ありません。