湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

悠々として急げば開高邸

2007-02-04 20:24:17 | お休み日和


まだ2月だというのにポカポカ陽気だったこともあってか、海辺のサイクリングロードは大賑わいだった。
特にサーファーの数がおびただしい。彼らが乗ってきた自転車がズラリと並んでいる。
その脇を、犬の散歩、ジョギング、ウォーキング、サイクリング、遊びなどの人々が行く。季節のいい時でさえ、こんなにいたのかなと思うほど。
さらに、サイクリングロードに砂が溜まっているので、自転車を降りて押さなければならないエリアも多く、途中から134号線を横切って北上することにした。
ラチエン通りの住宅街の中に『開高健記念館』があった。
雑誌などでも特集記事が多かった時期もあり、一応知ってはいるものの氏の著作を読んだことはない。
サントリー宣伝部で一緒だった(あのトリスの絵の)柳原良平氏の神奈川新聞での連載にもよく登場していたし、「明日、世界が滅びるとしても 今日、あなたはリンゴの木を植える」という言葉は好き。大いに興味はあったのだが、本を手にすることは一度もなかった。
その開高氏の自宅を、市がそのまま記念館にしている。
さすがに自宅だけあって、生活感と共に体験できる。見ているうちに、なんだか読みたい衝動にかられてきたぞ。
「14日に特集がBSで放送されますので、ぜひご覧ください」
係の方が、帰りがけの僕をわざわざもう一度呼び寄せて
「これから始まる物語なんです」
と、ZIPPOのライターを見せてくれた。
見ねばならない、読まねばならない。

上の写真は、その記念館で。資料を見つめているのは開高健氏自身のようにも見える。










「ジ~ジ~~」と大きな音が。フィルムカメラでセルフタイマーをセットする人。


そういえば、開高健もカヌーに乗っていたような。