湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

ひまわり婦人

2006-08-19 19:48:27 | 自分四季報


「向こう側に行くと、すっばらしいですよ。今、台を用意してもらいますから!」
ひまわり畑の中、茎の林の間から突然こう声をかけられた。
「は、はぁ…」
娘をバレーボールの会場に送る途中、田んぼの中に黄色い輝きを発見。
朝刊に出ていたひまわり畑だった。
娘を送り届けた帰りに寄ってみた。
広大な田んぼの一角なので遠くからは大したことなさそうに見えるのだが、中に入ってみるとかなり広いことがわかる。記事によると3000平方m近いという。
「ひまわり畑っていろんな所にあるけど、まさか地元で見られるなんてねぇ~。すっばらしいですよ」
先ほどのご婦人が、空のビールケースを提げてやってきた。
さっそく昇ってデジカメのシャッターを切っている。
「さぁ、どうぞどうぞ使ってくださいな」
一眼を手にしたおじさんたちにススメているが、誰も応じる人はいなかった。
僕もご遠慮させていただきました。ごめんなさい。
でも、あなたは間違いなく『ひまわり』でした。
なにかとっても明るくて元気で、すっばらしいですよ。
ただ僕にとっては、まぶしすぎでしたが。

上の写真のひまわりは、きっと誰かのいたずら。





孤独のグルメを味わう

2006-08-19 00:47:27 | 湘南ライナーで読む


ある男が出先で必要に迫られて飯を食う。
そして「うまい」とか「濃い」とか「固い」とか「この味だ」とか「昔どこかで食べたな」とかつぶやいて、店を後にする。
ただそれだけの話の漫画が18本つまっている(1話あたりたった8ページ!)。
『孤独のグルメ』文庫版(久住昌之原作・谷口ジロー作画 扶桑社)だ。
何のこだわりもなく、うんちくの欠片すら出てこないまま、話は淡々と進んでいく。
それなのに、それだけなのに、なぜかグイグイ引き込まれていくのだ。
そういえば飯を食う時って、こんなものかもしれない。グルメ番組みたいに、あーだこーだ言ってないで普通に食べている。そして「うめー」とか「辛!」というシンプルな感想しか出て来ないものな。
あぁ、自分に似てるんだ。と、ふと思う。
客の前で従業員を叱り続ける店主にガマンできず文句を言うシーンがある(第12話)。
あっ、オレじゃん。
おまけに、酒が飲めない、白飯が食いたくなる…。妙に共通点が多いぞ。
だから、共感しただけなのかな。
最近、一人で飯を食うことも多いしな。
(それにしても、マンガなんて何年ぶりだろ)