「向こう側に行くと、すっばらしいですよ。今、台を用意してもらいますから!」
ひまわり畑の中、茎の林の間から突然こう声をかけられた。
「は、はぁ…」
娘をバレーボールの会場に送る途中、田んぼの中に黄色い輝きを発見。
朝刊に出ていたひまわり畑だった。
娘を送り届けた帰りに寄ってみた。
広大な田んぼの一角なので遠くからは大したことなさそうに見えるのだが、中に入ってみるとかなり広いことがわかる。記事によると3000平方m近いという。
「ひまわり畑っていろんな所にあるけど、まさか地元で見られるなんてねぇ~。すっばらしいですよ」
先ほどのご婦人が、空のビールケースを提げてやってきた。
さっそく昇ってデジカメのシャッターを切っている。
「さぁ、どうぞどうぞ使ってくださいな」
一眼を手にしたおじさんたちにススメているが、誰も応じる人はいなかった。
僕もご遠慮させていただきました。ごめんなさい。
でも、あなたは間違いなく『ひまわり』でした。
なにかとっても明るくて元気で、すっばらしいですよ。
ただ僕にとっては、まぶしすぎでしたが。
上の写真のひまわりは、きっと誰かのいたずら。