「父さんが果たせなかった夢を、お前たちが叶えるのだ」
僕は息子に向かって熱く語った。
「でも、2050年って、そんな先じゃ忘れちゃうよ」
「・・・」
ん～、そりゃそうだね。子供にとって45年先なんて想像つかないよな。
でも、僕は45年先までに日本でもう一度ワールドカップを開催するためのキャンペーンに確かに今日参加した。
その名は永遠に（たぶん）JFAハウスに立てられる『JFA2050年ポール』の台座に刻まれることになったのだ！
先日、サッカーマガジンの囲み記事にあった『JFA2050年ポール賛助者募集』に応募。“厳選なる抽選を行なった結果”限定2050名限定の一人に選ばれたというハガキが届いた。
賛助金はたったの2050円なんだけどね。さっそく昼休みに郵便局で払い込んできた。
2002年日韓ワールドカップでは、親の住む横浜市枠を使ったり、サポーター枠を狙ったり、プレゼントに応募したりと手を尽くしたのに一枚も当たらず、この眼で観ることができなかった。
年齢的に、たぶんもう次の日本での大会を観ることは叶わないだろう。だからこそ、子供たちに夢を託すのだ。
日本単独招致が決まったら、子供たちよ、孫たちよ、JFAハウスへ行け。
そして、じいさんの名前を見よ。半世紀近く前に既に地道に活動を始めていた人たちがいたことに思いを馳せるのだ。
ねぇ、頼むから覚えててね。
