湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

闘魂込めておぉおぉソラで

2009-06-18 22:52:52 | 湘南ライナーで聴く


「トーコンコーメ~エテー」が御茶ノ水方面行き。
「ユーケユケーソレーユケー」が飯田橋方面行き。
水道橋駅の発車チャイムのメロディーである。
横浜ベイスターズを愛してやまない僕ではあるが、なんとこの『巨人軍の歌』をソラで口ずさむことができるのだ。
それは、ここにも書いたが、そういう時代だったからとしか言いようがない。当時のメディア戦略?によって刷り込まれてしまったのだ。
特に我が家は隣が読売新聞の販売店だったこともあり、巨人は正義、他は全部敵みたいな報道を鵜呑みにするしかない状況だった(ホントか)。
ただ、そのおかげで、こうしたプレミアムグッズや、新聞縮小版の年鑑なんてものまで手に入れることができたわけだけど。


さて、このソノシートは、読売巨人軍創立30周年記念巨人軍選定歌だそうだ。歌詞の漢字部分には、鉛筆でふりがなをふった母親の文字が見える。繰り返し聴いては、一生懸命覚えたのだろう。
そして面白いのは、もう一曲である(冒頭と曲間には、川上監督、長島選手、王選手の挨拶入り)。
『巨人はでっかいよ』。タイトルからして、なんともコミカルな詞と曲。

♪巨人はでっかいよ、選手もでっかいよ、打ったヒットがまたでっかい。
ジャンジャン、それジャンジャン。
ゆけゆけジャイアンツ、それジャンジャン!

ですよ。
呑気というか何と申しましょうか。
当然、こちらもソラで歌えますけどね(笑)。

ソノシートが動画だった

2009-06-16 22:55:49 | 湘南ライナーで聴く


「あっ、父さんがボールに火をつけたわ」
「いくぞ飛雄馬!」「あ・危ない!」
カッキーン!
「飛雄馬、逃げるのよ!」
タッ、ガッ、ドサッ…
「ひ・飛雄馬…」

ライバル花形満のノックアウト打法を撃ち破る秘技を、半ば強引ともいえる方法で編み出した瞬間である。
朝日ソノラマのソノシートにレコード針を落とすと、こんな具合に再現されていたように記憶している(今はプレイヤーがないので確認できない)。
なにしろ音だけなので、「お父さんがボールに火をつけたわ」と、台所の窓から見ていた明子ねえちゃんが状況説明をしているところが面白い。
ビデオも、DVDもなかった遠い昔の話だ。
ソノシートといって、塩ビの半透明のペラペラのシートに音の溝が刻んである、レコードもどきである。
でも、これをかけながら数ページのカラーのマンガを見ていると、テレビで放映されたシーンがそのまま動画で見ているような気がしたんだよね(笑)。これホント。楽しかったぁ。何度も何度も繰り返し聴いていたので、台詞なんかも覚えてしまったというわけだ。
こんな時代もあったんです(笑)。


こちらは『サンダーバード』。ソノシートを見ているだけで、あの高い歌声が聴こえてくるようだ。主題歌はビクター少年合唱隊。


そのうち、少年誌や学習雑誌にも付録としてソノシートが。『ぼくら』『少年ブック』といったクレジットが見える。懐かしい~!

初めて買ったレコード

2009-06-14 17:40:31 | 湘南ライナーで聴く


もちろん、それまでにもフォークやロックのレコードはけっこう持っていた。
これは、人生で初めて購入した歌謡曲のレコードである。
「ペッパー警部」というタイトル、「ピンクレディ」というグループ名、そしてあのコスチュームと振り付け、それでいて垢抜けないチープな雰囲気…それまでにはないインパクトに、やられたのだ。
確か発売を待って、高校の帰りに横浜の『シャル』にあったレコード屋で買った。
わざわざお小遣いをはたいて買ったかと問われれば?ではあるが、実はそのとき『レコード券』なるものをゴソッと手にしていたから。
現在は『ヨドバシ』になっている『横浜三越』の7階にあった『テクニクス横浜』(パナソニックのショールーム的スペース)で開催されたフォークコンテスト(ラジオ関東主催)に入賞し、副賞がレコード券だった。だから、よく覚えているのだ。
なんとなく田舎娘のようなルックスの二人が、その後ブレイクし洗練されていくストーリーはあまりにも有名。あっという間に手の届かないところへいってしまったわけだが、実は大学生のとき、このお二人と超ニアミスをすることになる。
彼女たちの足の裏を、この眼で見るのだ。足の裏ですよ、足の裏。絶頂期の!
その話は、またいずれ。長くなりそうなので(笑)。

さて、またしてもドロー。でも、セレッソ大阪も敗戦。昨日は仙台も福岡に敗戦。こうして眺めてみると、上位から下位までの力の差がどんどん縮まっている。

すり切れるほど聴いた

2008-05-02 20:10:50 | 湘南ライナーで聴く


1ヶ月ほど前のこと。
休日の朝、テレビから「不思議なピーチパイ」や「September」が流れてきた。
竹内まりやのライブ映像だった(後方で山下達郎がギターを弾いていた!)
一気に学生時代に引き戻されました。確か、デビューアルバムは生協のレコード売場で買ったような記憶が(笑)。その後の数枚の“LP”を含め、たぶんまだ実家にあるはず。
いかにもポップスというテイストが大好きだったが、いつのまにか聴かなくなってしまった。
ポップスから、なんとなく情緒に訴えかけるような、なんというかなぁ、韓流ドラマの主題歌風に聞こえるようになったから。ただし、C Dだけは出るたびに妻が買ってくるのでストックされているけど。
次に自分で買ったのは、2003年の『LONGTIME FAVORITES』。
洋楽のカヴァーで、大好きな大滝詠一(2/12の項参照)とのデュエット曲が入っていたのが理由。でも、これがなかなかご機嫌なアルバムで、何度も繰り返し聴くことになる。
聴きながら思い浮かべたのは、デビューアルバムに入っていた(と思う)「すてきなヒットソング」という曲。「すりきれたレコードから過ぎた日々がよみがえる」というフレーズもある。また、曲中に洋楽のスタンダードの曲名が出てくるところも面白かった。
突然これが聴きたくなってレコード屋、もといC D屋さんに行って見つけたのが『竹内まりやベスト・パック』(BMG2039円)。現在の所属レーベルではなく、RCA時代のベストとのこと。
念願の「すてきなヒットソング」はもちろん、好きだった「象牙海岸」や「夏の恋人」も収録されていて、いま懐かしく繰り返し聴いている。
何度繰り返しかけても、C Dなので「すり切れる」ことがないので安心なのだ。


たしか「ドリーム・オブ・ユー~レモンライムの青い風~」はキリンレモンのCMソングだったはず。ということで、スーパーで見つけた佐賀県で製造されているビン詰めのサイダー。後方のビンは、レトロ風の商品。休日のお父さんは、こんなものを見つけると、ついカゴに入れてしまい叱られる(笑)。

LONG ROAD OUT OF ENODEN

2007-11-03 00:09:57 | 湘南ライナーで聴く


適度にハードで、適度にソフト。相変わらず、そのバランスがいい。
甘く、心地よく、激しく、強く、辛く、悲しく、淋しく、そして、せつなく…。
若い頃、カーステレオで聴きながらドライブした湘南の懐かしい風景まで思い出させる。
28年の時を経て、またしても僕たちの胸に優しく迫ってきたのは、イーグルス『LONG ROAD OUT OF EDEN』。
しかも、2枚組ですよ、お客さん。あのころの『EAGLES LIVE』のように、ロングドライブにも最適。おっと、いつロングドライブするんだ?という問題は残るけどね。
まぁ、クルマの中とはいわず、ライナー車内でも当分の間はコレですね。

湘南海岸へおいでよ

2007-08-30 23:57:02 | 湘南ライナーで聴く


『あの頃のまま』の30年後かぁ…。
ちょっといかしたテーマだよななんて思ったが、よく考えてみるとそのぶん僕だってシッカリ年をくってしまったわけで、なんだか悲しくなってきた。
ところがだ。そのアルバム『海岸へおいでよ』(ブレッド&バター/SONY MUSIC DIRECT)を聴いてみると、年をとること、じいさんになっていくことも悪くないような気がしてくるから不思議。
力が抜けている。やわらかい。優しい。心地いい。そして相変わらずちょっと危ういところが絶妙で、またいいのだ。
特に好きなのは『夏の音符』。
このせつなさはどうだ。じいさんたち泣かせんなよ。
『あの頃のまま』どころか、もっとずっと先の頃まで連れていってくれる。

海岸へおいでよ。
海を見て、波の音を聞き、潮風に包まれると、なぜかいろんな想い出がよみがえってくる。若者たちよりも長く生きてきた分、僕たちはたくさんの想い出をかかえている。それを振り返る楽しみもまた、増えていくばかりだ。

湘南佳孝Bossa

2007-01-11 23:57:51 | 湘南ライナーで聴く


「踊りにいこうよ青い海のもとへ~」
平塚競技場でもゴールシーンの後、サポーターが歌う『シーサイド・バウンド』。
この歌が、まるでブラジルのスタンダードのように奏でられている。
南佳孝氏の『Bossa Alegre』(2006年ビクターエンターテインメント)は、他にも『君を乗せて』(おぉ、ジュリー)、『花の首飾り』(おや、これもタイガース)、『ノー・ノー・ボーイ』(ムッシュ!)などの懐かしいナンバーがBossaとなって気だるく心地よく染み入るアルバムだ。
そういえば、南氏のオリジナルにも『日付変更線』『夜間飛行』をはじめ、ボッサボサの名曲が目白押し。
冬の午後、やさしい陽のあたる窓際でコーヒーをすすりながら聞きたいステキな一枚。
お汁粉は合うかな。




湘南時間を味わえるお店

2006-07-18 23:50:25 | 湘南ライナーで聴く


「ジャスミンズライスとコーヒーで1300円」
を一度は味わってみたい、そこは134号線沿いの雰囲気のいい小さなカフェだ。
『music from Daisy’sCafe~湘南時計~』は、様々なジャンルのローカルなミュージシャンを集めたコンピレーションアルバム。
何でもウエルカムの僕にとっては“もってこい”の一枚で、このところよく聴いている。
ライナーノーツに詳しいのでここではあえて書かないが、ありがちなコンピレーションになっていないところが、味噌醤油味の素。企画が、仕掛けが素晴らしい。
決して手の届かない遠い世界の話ではない、体温が伝わってくる距離。
ビーサン履きのまま気まぐれに入ったお店で、誰かがギターを片手に気持ち良さそうに歌っている。
そんな感覚をゆったりたっぷり味わえる、おいしい一杯にめぐり合えた。

モンキーマ“ジャック”

2006-02-28 00:43:41 | 湘南ライナーで聴く


相変わらず肩の力の抜けた音楽が好きなので?!聴いていたジャック・ジョンソン。
先日あるCD屋さんでふと見るとアルバム売上が「今週の第二位!」。
別のCD屋さんでもジャケットが正面を向いて何枚もドーンと並んでいた。
来日のたびに盛り上がっているのは知っていたけれど、こんなことになっていようとは!
映画化されたあの『おさるのジョージ』のサントラでブレイクしているらしい。
それでも、きっとこの人はやっぱり力むことなく、いつも自然体でいくはず。
そこが好き。

音楽部門No.1は「Piano」

2005-12-17 16:27:57 | 湘南ライナーで聴く


僕が今年聴いたCDの中から選ぶベスト1は、
CHARのアルバム『Amano Jack』に収録されている「Piano」に決定!
なんでもCHAR氏が5歳の頃、ピアノが家にやってきた時のことを歌にしたという。
一度聴いたら忘れられない印象的なフレーズ、小気味よく刻まれるリズムと共に、その情景が眼に浮かんでくるようだ。
ピアノが大きすぎて玄関から入らないところから、さらにドラマチックな展開となり子供の心に刻み込まれることになる。
そのピアノから始まってCHAR氏の今があるという背景を考えると、まるで尻切れトンボのようなエンディングも逆にステキに思えてきて、とても3分弱という曲には感じられないのだ。
などと勝手に語ってしまったが、実はCHAR氏のCDを勝ったのはこれが初めて。
CD屋さんでかかっていたのを聴き衝動買いした。あまりにもこの曲が「気絶するほど悩まし」かったので。