「あっ、父さんがボールに火をつけたわ」
「いくぞ飛雄馬!」「あ・危ない!」
カッキーン!
「飛雄馬、逃げるのよ!」
タッ、ガッ、ドサッ…
「ひ・飛雄馬…」
ライバル花形満のノックアウト打法を撃ち破る秘技を、半ば強引ともいえる方法で編み出した瞬間である。
朝日ソノラマのソノシートにレコード針を落とすと、こんな具合に再現されていたように記憶している(今はプレイヤーがないので確認できない)。
なにしろ音だけなので、「お父さんがボールに火をつけたわ」と、台所の窓から見ていた明子ねえちゃんが状況説明をしているところが面白い。
ビデオも、DVDもなかった遠い昔の話だ。
ソノシートといって、塩ビの半透明のペラペラのシートに音の溝が刻んである、レコードもどきである。
でも、これをかけながら数ページのカラーのマンガを見ていると、テレビで放映されたシーンがそのまま動画で見ているような気がしたんだよね(笑)。これホント。楽しかったぁ。何度も何度も繰り返し聴いていたので、台詞なんかも覚えてしまったというわけだ。
こんな時代もあったんです(笑)。
こちらは『サンダーバード』。ソノシートを見ているだけで、あの高い歌声が聴こえてくるようだ。主題歌はビクター少年合唱隊。
そのうち、少年誌や学習雑誌にも付録としてソノシートが。『ぼくら』『少年ブック』といったクレジットが見える。懐かしい~!
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