湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

烏龍茶場放浪記

2012-08-27 20:42:18 | 湘南ライナーで見る


お酒が飲めたらいいなぁと思うのは、こんなお店を楽しめるからだ。
一人で入って、焼き鳥と、ひたすらウーロン茶でもカッコ悪くないお店があったらうれしいね。
なんてことを思いつつ、今夜も見る『吉田類の酒場放浪記』。もちろん、ウーロン茶を飲みながら(笑)。

写真は、今はなき平塚の銘店。結局、行かず仕舞いで数年前に閉店してしまった。

思い出が停まっていた

2012-08-22 19:15:41 | 湘南ライナーで見る


平塚市博物館の南側に置かれている蒸気機関車(D52)。
廃車になったものをトレーラーにでも載せて運んできたのだとばかり思っていた。
ところが、違った。
設置された昭和44年当時、この機関車の後方右手、江陽中と市役所新館の間(現在は道路)に平塚駅からの引き込み線が存在し、その線路を走ってきたのだ(自走したかどうかは不明)。

なんと、その事実を伝える写真が残っていた。
現在、平塚市博物館で開催中の夏期特別展『レンズが見たひらつか~あの日、あの場所、あのくらし』で展示されている。
ほとんどの写真が、過去と現在を並べて掲示されているので、とても興味深い。その変わり様に驚く一方で、面影を探す作業も楽しい。東京の古い写真展などはよくあるが、なんとなく懐かしい風景レベルである。その点、今回は地元なので知っている場所も多く、いちいち頷いたり、「へぇー」と言ってみたり、笑顔になったり。
写真は撮っておくものですね。そしてとっておく(保存しておく)ものだと、つくづく。

たとえば、不二家食堂。「成吉思汗料理」と書かれている!


昭和41年(1966年)


平成24年(2012年)

そして、おもわず購入した図録は1,000円と格安! で、面白すぎる!


孤独のグルメを観る

2012-02-26 21:03:56 | 湘南ライナーで見る


家で安静にしていろといわれたこの土日。気が滅入る中、唯一僕を癒してくれたのが『孤独のグルメ』実写版である。
先日の新聞で知ったのだが、1月からテレビ東京で放映されている。便利な世の中になったもので、そのバックナンバーをケータイで鑑賞できるのだ。
このドラマがなんとも素晴らしい。マンガではたったの8ページに過ぎないボリュームを、20分弱のドラマに仕立てている。その原作にはなかったシーン、エピソードの数々も、すべてがいちいち“孤独のグルメらしい”のである。
しかも、主人公が向かうのは原作で登場している店ではない。ところが、その新たに選んだお店がまた絶妙なのである。『孤独のグルメ』を知り尽くした人たちが、こだわって、心底楽しんで作っているように思える。
よく実写化されたらガッカリなんてケースもあるようだけど、これは満点以上の出来ですね。

「落ち着け、俺は腹が減っているだけなんだ」
「さあて何をお食うか」
「そうきたか」
「いいじゃないか、いいぞ、いいぞ」
「ふつうにウマイ」
「こういうのが嬉しいんだよ」
「○○ってどうしてこう白いご飯に合うんだろう」
「すいません、おかわりください」
などなどマンガに登場するフレーズも散りばめられ、それを主演の松重豊氏がまことにうまい具合につぶやく。そのたびに「ニヒヒ」と笑ってしまう。

そして、なにより食いっぷりがいいんだな。特に、白いご飯の食いっぷりが。ただガツガツ食うのではないよ。おいしいおかずに導かれてのパクパクなのだ。もう、目が離せない。
んー、猛烈に腹が減ってきた。いや、おかずは何でもいい、飯だ、飯だ、白い飯が食いたい。

心臓は弱っているのに、
俺の胃袋は今、白い飯を欲しがっているんだ。


写真は、3週ほどまえ神奈川新聞の書評に取り上げられた記事。

飛び出す三丁目の夕日

2012-01-25 18:00:47 | 湘南ライナーで見る


あふれ出たものが頬を伝い、やがて首筋を経由して襟元に忍び込む。
3Dのゴーグルのようなメガネは始末に終えない。目頭を拭うことを許さないのだ。

休日出勤の代休に『ALWAYS三丁目の夕日’64』を観てきた。

特に後半は、さざ波のように寄せては返すエビソードにやられっ放しで、泣かされっ放し(笑)。1作目や2作目のような大きな盛り上がりこそないのだが、生活の中の小さな出来事が幸せに満ちていることに気づかせてくれ涙を誘う。そして、人間の営みは繰り返され続いていくことをしみじみと教えてくれるのだ。

東京オリンピック新幹線、エレキ、コカコーラシェー、パブリカ…ワクワクすりようなあれこれも散りばめられて、昭和マニアとしては当時の景色を見逃すまいと頑張る。しかし、なにしろゴーグルのせいで最後まで、あの頃は霞み続けるばかりであった。

ALWAYS三丁目の夕日
続・ALWAYS三丁目の夕日

泣かせてくれてありがとッ

2011-06-10 20:33:20 | 湘南ライナーで見る


今週は昼間っから何度も泣かされた。
昼ご飯を食べに家に戻り、時報がわりにつけておくチャンネルはtvk
その時間にやっている『ありがとッ!』という帯番組の「今週の洋楽」コーナーで、連日Maia Hirasawaさんが歌う『Boom!』のビデオクリップが流れていたからだ。
そう、あのJR九州の九州新幹線開通CMの素材を使ったとにかく全編、みんなが手を振り、飛び跳ね、走り、笑うアレだ。
あんなに楽しい映像なのに、なぜかいつも涙があふれてしまう。「ブンブンブン、ブブン…」と一緒に歌いたいのに、唇が震えて声が出なくなっちゃうんだよね(笑)。

やはり、大震災でCMの放映を一時休止していたが、いやいやこれこそ今やるべきじゃないかと復活したというような背景が見えてくるからだろうか。

泣いちゃうのはわかっているけれど、また見たくなるのもなぜだろう(笑)。


おっと、今日の写真はみんな笑顔で手を振り飛び跳ねてるということで。こんないいイメージで日曜の夜を迎えたいですね。そういえば、今日の『ありがとッ!』では中西哲生さんが平塚競技場を紹介した後、反町監督と生電話もありました。

賞賛サッカー

2011-04-25 20:38:05 | 湘南ライナーで見る


先日『浅草映画研究所』という本を立ち読み(笑)していたら、水道橋博士が「2000年代で一番おもしろかった作品」というような評価をしていて嬉しくなった。

実は、僕はこれまで観てきた映画の中で最も好きなのが、『少林サッカー』(2002年公開)なのだ。
映画館で観て大笑いし、DVD(デラックス版 パイオニアLDC 3800円)を買って、何度も通しで観て笑い、さらに場面場面を繰り返し観てニヤニヤしているのである。
ただ、「一番好きな映画は?」的な話になった時にこれだと言うと、たいていみんなにバカにされるのだ(笑)。「くだらねえ」とか「B級じゃん」とか「サッカーが好きだからだろ」とか。
いやいや、少林カンフーを普及させるための手っとり早い方法としてたまたまサッカーが選択されただけで、別に少林卓球でも、少林バレーボールでも、少林フィギュアスケートでもよかったわけ。事実、本編の中でもサッカー大会優勝後、主人公は活躍の舞台をボーリングに移してエンディングとなる。

じゃあ、この映画のどこが好きかと問われると「全部好き」と答えるしかない。映画のあらゆる要素が織り込まれた、これぞエンターテインメントなのだ。
笑いはもちろん、愛と感動、涙と汗、疑惑と復讐、スペクタクル、ファンタジー、サスペンス、サクセスストーリー、そしてパロディも。さらに、制作の半分を費やしたというCGなのに、これがまたバカバカしくて楽しい。

まあ、一つ一つ語り出したら一晩じゃあ終わりそうもないので止めておこう(笑)。少なくとも、わかってくれる人が(水道橋博士)がいたということが、僕にとっては何よりである。

最後に、練習試合でのひとコマを紹介しておこう。
あまりに激しい攻撃を受けていると、いつのまにか戦場シーンになってしまう。
「ひどすぎる、なぜ止めない?」
という主人公の問いに、審判をつとめていた自軍の監督が答えるのだ。

「サッカーは戦争だ!」

ベタベタなんだけど、これをビジュアルとして本当に見せちゃう映画といえば、なんとなく伝わるかな? ぜんぜん伝わらねぇか(笑)。

そしてカンフーハッスル!

特別な気持ちで

2011-01-24 20:55:29 | 湘南ライナーで見る


I JUST CALLES TO SAY I LOVE YOU
I JUST CALLES TO SAY HOW MUCH I CARE…

いやいや、こんなに大きな声を出して気持ちよく歌ったのは、いつ以来だろう(笑)。
サッカーの応援以外ではあの時か。カラオケにも行かないし、そういえば最近お風呂でも歌わないしなぁ。

昨日は『第5回湘南国際マラソン』と並ぶ一大イベントが夜に開催されていた(笑)。
ブレッド&バターライブである。
場所は、隆泉楼の地下にある『PIPE LINE』。こんなところにライブハウスがあったんですね。
そして、これがブレバタの弟さん曰く「スペシャルプレミアムライブ」になった。
なにしろ、こんな大物がやってきたというのに、観客は20名ほど!
「選ばれた人だけのためのライブです(笑)」と続いた。
そんなライブのクライマックスに向かうところでの「I JUST CALLES TO SAY I LOVE YOU」である。もう大きな口を開けて声を張り上げるしかないでしょ!スゴイ一体感だったなぁ。

さて、この「I JUST CALLES TO SAY I LOVE YOU」といえば、スティービー・ワンダーの世界的大ヒット。しかし、この曲にはブレバタのファンならば知らない者はいないという驚きのエピソードがある。
実はこの曲、もともとはスティービー・ワンダーがブレバタのために書き下ろしたものだ。
1973年にブレバタがアメリカでレコーディングしたアルバム『IMAGES』への参加が縁で交流が続き、二人のためにと提供してくれた曲だった。そこで、わざわざユーミン(呉田軽穂名)に日本語詩までつけてもらい、『特別な気持ちで』という邦題でいよいよ発売というところでスティービーから「待った」がかかる。それで「待っ」ていたら、なんとあっという間に自身の曲として緊急世界発売されてしまったのだ(笑)。ちょうどあの頃のスティービーは、出す曲、出す曲がみんなヒットして、作るほうが追いつかなくなっちゃったのだろう。
もちろん、この「I JUST CALLES TO SAY I LOVE YOU」の大ヒットはご存知の通り。結局そのあとでブレバタが日本語詩のシングル版を発売したため、カバーのような印象となってしまったのである。
ヒドイじゃないかスティービーと思っていたら、このエピソードには後日談がある。アントキャスマナカッタと、なんと改めて「REMEMBER MY LOVE」というこれまた素敵な曲を書き下ろしてくれたのである。とっても律儀な男だった。残念ながらこの曲は注目されなかったけどね(笑)。

とまあ、長々とトリビアを書いてしまったが、とにかく何十年ぶりに観たブレバタのライブは最高だったということ(笑)。兄弟二人の歌声と、ギター1本、ハーモニカひとつのアコースティックライブだけど、ホントにとびきりスペシャルなプレミアライブだった。とても68と62の高齢者とは思えない美しいハーモニーと迫力とキレで圧倒された。
「仲間の二弓と幸矢でした~」
最後はやっぱりみんなが一つに仲間になったということで「FINE LINE」で幕を閉じたのである。

日乗で語られる墨東綺譚

2010-03-04 22:04:04 | 湘南ライナーで見る


「あなた」
「~なさい」
「~でしょう」
「~していらっしゃい」
明治、大正、昭和初期の小説に登場する女性たちの言葉遣いが美しい。
しかも目上に対しても、こうしたやや上から目線的な物言いである。
『濹東綺譚』(永井荷風著 岩波文庫 460円+税)に出てくる娼婦お雪などは、これが妙になまめかししくていい。夏目漱石や森鴎外で読む気高い女性たちと変わらない言葉遣いなのだ。
先日、その『濹東綺譚』を映画化したDVD(新藤兼人脚本1992年監督 東宝)を観た。
映像になり女優さんが喋ると、さらに不思議な情感を作り出す。そのころにタイムスリップしてみたくなる。お雪だけではない、お雪の雇い主(乙羽信子)、そして主人公の母親(杉村春子)との会話も素敵だ。
この映画、タイトルは『濹東綺譚』だが、『断腸亭日乗』という永井荷風先生自身の日記に沿って展開していく。つまり、『濹東綺譚』の主人公は先生自身である。
“比類なき都市散策者”とも呼ばれるその永井荷風先生が、大正、昭和初期の東京を歩く。映像では、当時の景色が薄暗くも色鮮やかでいい。ただ、淡々とした“日常”が描かれているので、興味のないものにはちっとも面白くない映画かもしれません。念のため。
余談だが、前半では若いころ “お世話になった”八神康子さんにも再会できる(笑)。蒸気機関車の登場シーンは『裸の銃を持つ男』を彷彿させ笑いを誘った。
尚、乙羽信子さんは1960年の作品にも出演している。こっちも観てみたい。

祝・ユニフォームスポンサー決定!
やはり、3社とも日本振興銀行さんのネットワーク。たいへんありがたいことです。胸を張って開幕を迎えることができますね。

海のスゴさを観にいく

2010-01-29 17:35:38 | 湘南ライナーで見る


昨夜、久々に出かけた映画館で『オーシャンズ』のポスターが目に入った。
「22日~」と書いてある。もうやってたんだ!
ということで、今日は就職活動は置いといて、急遽映画鑑賞を(笑)。

家の仕事を済ませて、お昼ごろからの回に。昨夜の倍以上の最大キャパのホールで、しかもど真ん中!客数は20名にも満たない。平日はいい。
そして、やっぱりこの手の映画は、大きなスクリーンでこそだもんね。
と始まったのだが、ちょっと期待はずれだった(※個人の感想です)。いや、期待が大きすぎたのかもしれない。
もちろん、映像の素晴らしさには感動する。ところが、いいところで次のシーンにいってしまい物足りない印象。しかも、その展開がどうも明快ではないように思える。子供も意識して(中学生以下500円)いるだろう割には。ただ、それでいて人間の責任みたいなところはシッカリ説教がましい(笑)。
あとは、ナレーションがなければよかったかな(子供を意識してだから仕方ないか)。自然の音と音楽だけで充分。
それと、最後に「生物を傷つける行為は行っていません」というテロップが流れるのだが、じゃあ尾ヒレを人間にもがれて海中に沈んでいくサメはC Gだったということか。どこからどこまでが本物で、どこからどこまでがC Gなのか。せっかくの撮影の苦労が…。

そうはいっても海の中の生物には驚かされるし、それが美しい映像で迫ってくるのだから楽しいことだけは確か。
ところが、僕が一番感動したのは嵐の中を進んでいく船の映像。これは、迫力満点です。
えっ?よかったのが生物じゃなくて、人造物だったというのは…
いや、これも海のスゴさをしっかり伝えるシーンだったことも間違いない。

息子に『オーシャンズ』の話をしたら、「そういえば、このあいだ『ディープ・ブルー』のDVD観たよ」と。なんだか、改めて観たくなってきた。

事件の現場を見に行く

2010-01-23 20:03:58 | 湘南ライナーで見る




午後、時間ができたので自転車にまたがる。
金目川を上っていくと、先日アップした映画『事件』に登場した現場が見える。
金目観音堂。色こそ違うが、屋根の形(立派にはなっている)も、橋もほぼ変わっていない。土手に桜が植えられた程度か。





そして、神奈中の「北金目入口」バス停。撮った角度がズレちゃいましたね(よく見ていけばよかった!)。雑草が伸び放題の土手は、護岸工事が施されている。道路の向こう側には、改築されているものの「金目自動車」は健在。おぉ、神奈中バスのデザインが変わっている。でも、全体には30数年前とはそれほど変わっていないようにも見える(笑)。
そのあと鶴巻温泉へ向かい、ハツ子と宏が出てくる旅館「鶴よし」を探す。以前はもっと温泉街然としていた一帯も、マンションや駐車場に変貌している。残念ながら、「鶴よし」も取り壊されていた。





変わらないもの、変わってしまったところが次々と現れる、ちょっとした時間旅行の午後だった。