山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

胸騒ぎ

2008-03-26 01:19:30 | 独り言
また来月ありますね、ス-パ-チュ-ズデイ。
民主党の大統領候補、なかなか勝負がつきません。

どちらが勝つにせよ、早い時期に圧倒的な勝敗がつけばいいと思っていたが。
こんな風に長引いてくると、しかもオバマさんが優勢となると何故か心がざわついてしまう。

アメリカのエスタブリッシュメントたちの中には、未だに、いやこれからもずっと
黒人が大統領になることを許さない勢力が隠然としてあるように思う。

『オバマさんが危ない』
なぜか分からないが、いやな予感がしてならない。
ニュ-ス画像を見ていて、そんな胸騒ぎがした。
こんな予感、的はずれであることを心から願いたい。

ところでヒラリ-は、、、、。
なぜか危険な臭いがする。その理由も明確ではない。ただ直感である。

政治力も経済力も軍事力も、アメリカは確かに衰えを見せている。
しかしまだ、その力や影響力は他国の比ではない。

そのアメリカのトップの座に、ヒラリ-が就いたら、、、、。
何をやらかすのか、どんな方向に進むのか?
ヒラリ-の思想的背景も、人間性も知らない。
しかし、何故か『あの顔』にとてつもない危険を感じてしまう。
その危険性は、操り人形のアホなブッシュの比ではない。
彼女の強い意志によって、誤った決断がされかねない。
そんな気がしてならないのだ。

世界を混乱に陥れる危険人物で無いことをただただ祈りたい。



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復活の溪

2008-03-22 23:26:23 | フライフィッシング
午前9時半、神の川。
昨夏の集中豪雨によってズタズタにされた長者舎上流では林道と堰堤の復旧工事が進んでいた。
山奥にこだまするけたたましい重機の金属音がヤケに耳にさわる。でも早く復旧して欲しい。

本流にはふたりの釣り人が見える。
一足先に準備をしている釣り人は矢駄沢に入ると言う。

沢に入ったら誰にも会いたくなかった。
かといって源流部まで歩くのは、今はまだツライ。
最も被害が大きかった沢に入ってみよう、溪魚が生き残っているかどうかも確認しておきたかった。



閉鎖されていた檜洞丸への登山道はすっかり復旧されている。
トウゴクミツバツツジやシロヤシオの咲き誇る季節には、この道を檜洞へ辿ってみようか。

半分埋没してしまったヒュッテはあの時のまま無惨な姿を晒していた。
登山者の姿も、気さくな小屋番のおじちゃんたちの声も、小屋から立ちのぼる煙も今はない。
駄菓子をつまみ、お茶をすすりながら山の話に興じたダルマスト-ブも埋没したまま
身動きひとつできずにいる。見る度に涙があふれ出て止まらない。
北丹沢を愛してやまない人たちが早くこの場所に戻れるようになって欲しいと願うばかりだ。



登山道から溪に入った。
登山道に沿って流れていた沢は今は無く、山側に新しい流れが出来ている。
荒れ果ててしまった溪に、私のお気に入りだったダイニングテ-ブルは影も形もなくなってしまった。


しかし、溪はしたたかである。
新しい流れの中に、溪魚の棲み家がここかしこに出来ていた。



でも肝心な魚の気配がまったく感じられない。



今日のような暖かい日ならドライフライにビシバシ出てくれても良さそうなものを、、、、、。
フライをチェンジし、サイズを変えてみても反応すら無い。



もしや、溪魚も川虫も全滅してしまったのだろうか?

この溪は死んでしまったのだろうか?

不安が心をよぎったその時、、、、、、。



突然、岩陰に寄り添う岩魚の姿が目に飛び込んできた!

2尾もいる!

しかもデカイ!

ナンということだ!

夢じゃないよな!

しっかり生き残っていたんだ!



こんな感動、しばらく味わってないよな~。
もう涙腺が開きっぱなしで涙が止まらねえやい。

そばに誰かいたら、きっと手を取り合って飛び跳ねていたに違いない。
こんな光景を目の当たりにしたら、もうロッドなんか振ってられっかってんだ。

この感動を、どうしたらいいんだ。
やっぱ、、、、ビ-ルしか、、、、ねえだろ~。



うんめえ~!
こんなに旨いビ-ルは久しぶりだぜい。

もう釣は止めだっちゃ。
こんなにめでてえ日なんてあるもんかい。
酒だ酒だ~い、じゃんじゃんもってきやがれい。





かくして、岩魚の泳ぐ世にも美しい光景を眺めながら感動の酒盛りとなった訳でして、、、、、。
おまけに、岩魚と添い寝までしちまった訳でして、、、、、。
長生きして良かった。長生きしていれば、こんな感動も味わえる訳でして、、、、、。



しか~し。
このままでは、今日のめでたい解禁日がボウズである訳よね~。
これはチト許せませんわな~。
ヨッコラショっと。軽くなったザックを背負い、揺れる体にむち打って、お山に別れを告げたのでありました。



と言うわけで。
ちょっとだけ秋山川支流の王の入川に立ち寄ってロッドをしならせてあげましょうかね。



ヤダ~、あたし釣られちゃったん?
この虫ニセモノだったん?
あたし食べられちゃうん?
どうしよう、ママに叱られちゃうから帰るぅ。
きょとんとした、つぶらな瞳が可愛いね。



いつも立ち寄る河畔の田んぼは、きれいに耕されて田植えの時を待っていました。



溪よ山よ、今年もヨロシクね!








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師匠との再会

2008-03-20 22:03:00 | 独り言
昨日のこと、尊敬する師匠『駒村 貞先生』との再会の機会がありました。

国会議事堂近くの憲政記念館で師匠の出版記念パ-ティがありました。
多勢の来賓の方々の殆どがこの世界の重鎮であり、蒼々たる方々で
先生の足跡、人間関係の深さを目の当たりにした思いでした。











師匠の気骨あふれるスピ-チを拝聴しながら、
当時の先輩や同僚と酒を酌み交わし想い出話しに花を咲かせました。

85才になられた師匠の60有余年に及ぶ一途な生き方に裏付けられた
風格や鋭い眼光は今も変わらず健在でしたが、それでもずいぶん穏やかな
風貌になられていたのも印象的でした。

師匠や先輩方に叱られ、しごかれ、励まされたあの修業時代があったからこそ
今の自分があるのだと、心から感謝しています。

この仕事に、ひたむきに生きた60有余年に及ぶ師匠の人生に比べれば
私や同僚たちの経験などまだまだヒヨッ子の域をでません。

でもね、今まで私の事を『高崎君』と呼んでいた師匠が
はじめて『高崎さん』と呼んでくれたんですよね。
真打ちになったことを初めて認めていただいたような感慨がありました。

そして、会う人ごとに『これが私の弟子なんだ、独立して立派にやってるんだ』と
嬉しそうに紹介して頂けたことが何よりも嬉しかったですね。
やっと師匠に恩返しができた、そんなふうに思わせていただいた一日となりました。

これからも、もっともっと研鑽を続けます。
そして先生の弟子として恥じないような生き方をしていきたいと思います。

先生、ありがとうございました。
そして、これからもご指導のほど宜しくお願い致します。









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リハビリの溪

2008-03-16 12:13:32 | 川飯.B級グルメ
気を張りつめていた長い1ヶ月が終わった。
緊張の糸がプッツリと切れて、空気が抜けたように心も体もヘナヘナとくずおれた。
そして、泥のように眠った。、、、なのに、、、、体も頭も鉛を背負ったように重い。毎度のことである。

『顔が死んでるよ、、、、たまにはゆっくり休んだら』
カミさんが心配して優しい言葉をかけてくれた。

あの場所で、一日眠らないと前には進めない。これも毎度のことである。
中央高速をいつになくゆっくりと走ってあの場所へと向かった。

途中、秘密の場所に立ち寄った。ここは年に一度、この季節にだけ立ち寄る秘密の場所である(んなこたあネエです)
芽生えたばかりのアザミの若芽が初々しい。今が一番美しくて美味しい季節である。



丁寧にナイフで、少しだけ若芽を摘んだ。
自然の恵みに感謝して頂こう。野蒜もヨメナもセリも欲しかったが摘む気力が湧かない。
今日は大好きなアザミだけで我慢しよう、、、、。



アザミの若芽は癖がなくてとても美味しい野草である。
今日はマヨかけにしようか、おひたしもいいナ。


林道の終点に車を止めて荷造りをする。気だるくて思うように体が動かない。
背負うザックも心なしか重く感じる。平衡感覚も鈍って真っ直ぐに歩けない。
よろよろとふらつきながら、これが自分の体なのかと疑ってしまう。

本流を遡って、いつもの沢へ向かった。



ここもまた荒れ果てている。
美しい緑があるわけではない。豊かな流れも可憐な花もあるわけでもない。
なのに、なぜかこの季節は、ここがいい。



よろけながら焚き火の薪を集めた。
いうことを効かない自分の体に、ついつい苦笑いしてしまう。
今日の薪は貴重だ。寒さが増してくる夜から使おうか、、、、。

テン場はここ。
焚き火があれば、マットを敷いてシュラフカバ-だけで充分である。
凍え死にそうになったらツェルトに潜り込めばいい。



さあ呑もう!
先ずは、沢の水を沸かしてアザミの若芽を30秒熱湯にさらす、これでアク抜き完了。



ザックに放り込んでおいたデザ-ト用のキイウイ。
これを手でつぶしてオリ-ブオイルに絡め、塩コショウしてソ-スを作った。
良い味に仕上がった、結構イケルじゃん。

銘名!
『このツブツブはキイウイだったのねサ-モンとアザミの若芽の新鮮サラダ』



フレンチなのかイタリアンなのか?まあ、どっでもいいや。


次は、コンソメス-プでウインナとシメジと水菜を軽く煮込んで醤油で味付け。
超簡単だけど、あっさりしてて、これも結構イケちゃうのです。
料理する気力も湧かなくて、今日はこれが精一杯じゃ。

銘名!
『四の五の言わずに黙って喰いやがれコンソメ仕立てのうまか鍋』
おっ、なんだか少し元気になってきたんでないかい?



やっぱり、ここじゃないとだめなんだよね。
ゆっくり、まったり呑みながら、誰もいない世界に浸った。

午後5時半、心地よい酔いを感じながらシュラフカバ-に潜り込んで眠りに落ちた。



寒さを感じて目覚めると午後9時すぎ。



このまま月を眺めながら眠りたい。
とっておいた薪で焚き火を起し、またそのまま眠った。



これでリハビリの儀式は終わった。
眠りに落ちている間に、澱んでしまった体中の気が新鮮な精気に入れ替わっていることだろう。

これでまた頑張れる。

自然の恵みよ、いつもアリガトネ!








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COEDO

2008-03-12 00:56:01 | 川飯.B級グルメ
日が延びましたねえ。
陽差しが暖かくなりましたねえ。
木々の若芽もふくらみはじめましたねえ。
赤ちゃんの手のひらのような野草の若芽が可愛いですねえ。

もう、春なんですねえ。
うきうきしちゃいますねえ。

私にも、ようやく春の足音が聞こえてきましたよ。
あと2日、、、、あと2日で、、、、、自由の身になれる目途がつきました~。

うれしいじゃあ~りませんか。
と、思っていたら、またまた嬉しい出来事が、、、、。

午後9時半、息子の彼女が差し入れをしてくれたんですね~。

『COEDO』
埼玉は入間の地ビ-ルなんですね。
爽やかで透明感あふれる飲み口の『瑠璃』
濃厚でなめらかな飲み口の『伽羅』
COEDO(小江戸)なんて、しゃれてますなあ。

12時半まで仕事して、、、、
喉がCOEDOを欲しいとおねだりしています。
さあ、呑みましょうかねえ。




うちのオフィスはですねえ、、、小料理屋のような会計事務所なんですねえ。
と言っても、今日の酒肴は質素に突き出しだけで、、、。

女将さんお手製の茎若芽の酢漬けの他は冷蔵庫にあったものの間に合わせ。
ちょっとほろ酔い、これで朝までぐっすり夢の国。
たまには仕事のことは忘れましょ。

Makoちゃん、アリガトネ!





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盛者必衰のことわり

2008-03-09 15:09:05 | 独り言
蓄積疲労も極限に達してめまいを感じオフィスのソファに横になった。
どのくらい眠ったのだろうか、午後2時過ぎに目を覚ましてテレビをつけると名古屋国際女子マラソンの20キロ地点であった。

トツプは堀江選手、知らん。
高橋尚子はどうした?姿を探してもどこにもいなかった。やっぱりなあ、、、。
精彩を欠く最近のレ-スを見ていて危惧していたことがある。高橋さんの神は死んだのか。

ほどなく初マラソンの中村友梨香選手がロングスパ-トをかけて、そのままゴ-ルテ-プを切った。
これから何度も成功体験を重ねて更に更に成長してゆくことだろう。
中村選手の勝利を心から祝福し北京への切符を手にされることを祈りたい。

このニュ-ヒロインの登場を目の当たりにして、高橋尚子さんの時代の終焉に惜別の念を禁じ得ない。
私の心の中で『諸行無常の鐘の音』が静かに、そして寂しげに響いた。

高橋さんはなぜ勝てなくなったのだろうか?
体力の衰え、もちろんそれもあるだろう。それよりも心の支えをなくしたことが大きいと思う。
私はトップアスリ-トではなかったから高橋さんとは全然違う。
でも厳しいレ-スを戦い抜くために『神の存在』が必要であることは良く理解できる。

高橋さんが強かった頃、のん兵衛の小出監督がいつもかたわらに寄り添っていたものだ。
アスリ-トにとって、尊敬し、心から信頼しきれるリ-ダ-の存在が絶対に必要である。
小出監督は決して神ではない。監督やチ-ムメイトとの強い絆、厳しいトレ-ニングや成功体験から得た自信、
多くの人たちから学んだこと、幾つもの壁にぶち当たりそれを乗り越えた喜び、そんなものが積み重なって
自分の中に不惑の哲学が生まれる。God is myself 自分自身が揺るぎない神になる。

今、高橋さんの心の中にある『神』は死んだのではないだろうか?

小出監督から離れて自分のチ-ムを作った。
アスリ-トである高橋さんにリ-ダ-としての役目が果たせたのか?
アスリ-トである自分をリ-ダ-としての自分自身が引っ張れるのか?
二つの顔を持つ高橋さんに、心から信頼し寄り添える支えはあったのだろうか?
この人のために勝ちたい、この人ならすべてをゆだねられる、信じてついて行ける。
そんな大きな心の支えを失ったアスリ-トは信じられないほど脆いものだ。
そのことをいま一番感じているのは高橋さん自身なのではないのだろうか?


これから高橋さんはどんな生き方を選ぶのだろう?
いつも前向きで明るい笑顔を振りまいてくれた高橋さんが私たちのヒロインであることに変わりはない。
女子マラソン界を牽引し続け、シドニ-で勝利した感動を忘れないだろう。

時代は新しいヒ-ロ-やヒロインを絶え間なく生み出す。
その蔭で去りゆく者もいる。悲しいかな、それが世の常である。
だからこそ進化や成長が保たれる。

私たちも同じである。多くの先人がいたからこそ今の私たちがあることを忘れてはならない。先人の方々に心から感謝し、敬意を表したい。

高橋尚子選手、お疲れ様でした。














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真夜中のおやつ

2008-03-06 02:03:05 | 独り言
ただいま午前2時。
誰もいなくなったオフィスでひとり仕事に没頭する。
例月の仕事の他に、一時期に150件もの仕事が舞い込む。
自分の仕事を終わらせてスタッフ6人が手がけた仕事に目を通していると毎日こんな時間になってしまう。



ようやく今日の仕事に一区切りついた。
あとは明日の段取りをつけながら一杯やってソファで仮眠をとる。
この季節は毎年こんな生活になる。岡林信康の♪山谷ブル-ス♪の世界だ。
一杯やる前にチョコレ-トケ-キで一服、こんな時間が唯一の息抜きになる。
ちなみにオフィス内は禁煙、ひとり過ごす深夜は至福の時となる。



オフィスのソファにお客様は座らない。流石である。
私の加齢臭が染みついていることを熟知しているからである。
8人用の会議テ-ブルも書類の山になっている。お客様がお出でになっても、
書類の隙間から顔を覗き合って話をする。そんな有様である。
狭いオフィスに7人がひしめき合って、室内の酸素を奪い合って呼吸をする。
いつしか二酸化炭素が充満して意識朦朧となり、目が霞んでいく。

こんな殺人的な季節を早く切り抜けて、いつものコンサルの仕事に戻りたい。
渓流も山も早くお出でと手招きしている。私に会えないのが寂しいのだ。

いま読んでいる本に、こんなことが書いてあった。

モチベ-ション。
人々をある目的に向けて行動させる『内なる力』をモチベ-ションと言います。
このモチベ-ションには、積極的な喜びで人を惹きつける『接近モチベ-ション』と、
人に不安を与えて行動させる『回避モチベ-ション』があるという。

『時間に追いまくられるこの時期の仕事は辛いよなあ。早く溪に出てスカッとしたいものだぜ』
これ、回避モチベ-ション。決して良いモチベ-ションではありません。
但し、集中する大量の仕事を目前の期限に間に合わせなければならないときには
『チンタラやっていたら間に合わないぞ。苦しくたって徹夜してでもやり遂げろ!』という
脅迫的なモチベ-ションが必要であり効果的になることも忘れてはなりません。

あぁ、あと2週間だ。
溪と山が私を呼んでいる。
お客様と存分にお話しする時間が持てる。
接近モチベ-ションのうきうき時間が始まるのサ~!


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