山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

大恐慌は糖尿と肥満を駆逐するか?

2008-11-23 23:44:45 | 川飯.B級グルメ
寝不足、空腹、そして酒が切れたとき、人は、とりわけ僕は不機嫌になる。
たっぷり眠り、空腹が満たされ、心地よく酔えたら人はみな幸せに、そして優しくなれる。

酒は余計だと仰る貴兄、そんな事を言ってるようでは豊かな人生は送れません。
何かの本に書いてあった。『酒は2杯やるのが礼儀だと』。

一杯目の酒が体内に浸み渡ってゆく。すると自分は自分ではない自分に変わってゆく。
そして二杯目からは、自分ではない自分になった自分に振る舞うのだと。

言い得て妙である。
だから酒はやめられないのだ。
友と語らいながらやるも良し、一人酔うのもまた捨てがたい。



今日は横浜中華街、M先生にお誘い頂いた。
このワクワクするような別世界に足を踏み入れたのは恥ずかしながら今日が初めてのことである。



人と人との出会いはつくづく不思議なものだと思う。

M先生との出会いは35年前、M先生が某上場企業の総務部長の時である。
社会人一年生の僕は、仕事も人との関わり方も夜の遊びもM先生から徹底的に手ほどきを受けたものである。

その後、M先生は大学教授に転身され僕は税理士として独立した。
爾来35年、こうして度々お会いしてM先生から経営学と国際経済の教えを乞うている。



美味しい料理に舌鼓を打ちながらも話しは国際経済へと進んだ。
世界恐慌は襲来するのか?そのとき我が国はどうなるのか?そして我らの生活はどうなるのか?



世界恐慌の襲来は必至である。
すでに奈落の底へのスパイラルに嵌り込んでしまった。
今はまだ他人事のように思えても近い将来手の施しようのない事態に陥る。



年金問題にせよ財政破綻にせよ行政責任者に当事者責任を取らせる法律が我が国には無い。
こんな国が財政破綻を来して崩壊するのは当たり前のことである。

財政破綻を来せば円安、不景気の中でのハイパ-インフレと失業で、
おびただしい数の物乞いや餓死や自殺者が路上にあふれかえる。



そうなったとき国家は国民を守ってくれるのだろうか?否である。
企業は組織を守るために社員をリストラし見殺しにして来た。

戦後の恐慌時の日本はどうだったか?
法律一つで預金封鎖をして国民の金を巻きあげ戦時国債を紙くずにした。
国は国家を維持するためには国民を冷酷に見殺しにするものである。

企業や国家が悪いわけではない。
組織とは元来そういうものである。



ならば自分の生活と生命は自分で守るしかないのだ。
失業とハイパ-インフレをどうしたら凌げるのか?
食糧危機や迫り来る鳥インフルエンザの恐怖からどうすれば身を守れるのか?



財政政策、食糧政策、鳥インフルエンザ対策などなど何もかもが無策で
ビジョンを持たない国家を信じること頼ることは決してすべきではない。

自分は自分で守るしかない、いずれそのことが分かるときが来る。

大恐慌で食糧も満足に手に入らなくなったら?俺の糖尿病は完治するかもしれない?
そんな悠長なことを言ってる場合ではないのだ。
先ずは生き延びることを真剣に考えよ、とはM先生の弁でした。

生き延びる術はまたの機会に。

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モモの介護用品ベスト3

2008-11-16 02:10:09 | モモ
遂に待望の車イスが我が家にやってきました。
18才の誕生日を迎えたモモへのプレゼントに誂えておいたものでした。

足腰が弱って自力では立ち上がれなくなり散歩を諦めかけていたのに
この車いすのお陰で今では一度に30分も歩き続けるようになりました。

麻痺していた右前足も全快し足取りも軽快に散歩を楽しめるようになりました。
モモにとって無くてはならない一級品の介護用品となった訳ですね。

お陰で真夜中の散歩も4度に増えて僕はもう寝不足でクタクタな訳で。
それでも元気で嬉しそうなモモと一緒に歩けるのは何よりの救いなのであります。

採寸から調整まで何度も我が家に足を運んでくださり
この車イスを丹誠込めて作ってくださった方に心から感謝しています。



散歩の時には必ずこの靴を履くことにしています。
犬は年を取ると歩行時に爪先から先に着地するようになる訳で。
人間も同じで、だから老人は歩行時に転びやすくなるんですね。

爪が擦れて出血し神経がむき出しになって歩けなくなる。
それを防ぐために無くてはならない散歩時の優れた介護用品になりました。



カミさんが犬友達に写メを送ろうとしています。
あご当てが首にずれてモモが苦しい~と叫んでいます。



散歩から帰ると水を飲んでからぐっすり眠ります。
眠る時間が長くなると床ずれが最大の敵になるわけですね。
床ずれが出来ると皮膚が剥がれてそれはそれは痛くて辛いものなのです。

不覚にもモモにも4箇所の床ずれが出来てしまいました。
これを防ぐには低反発マットの使用が必須なのですがこれがまた高価なのですわ。

そこで試してみたのが僕のテント用のマット。
サ-マレストと言う外国製のちょっと高価なマットを二つ折りにして、これがまたドンピシャで。

床ずれも出来ず、しかも今まで4箇所あった床ずれもすっかり治ってしまいました。
僕の匂いがたっぷり染みこんだマットはすっかりモモのお気に入りになっています。



私たちもいずれは老いて介護を必要とするときが必ずやってきます。
そのとき、貴方はどうなさいますか?
ご家族の無償の愛にすがりますか?

私たち夫婦は時々話し合ったりしています。
私たちの介護のために子供たちの貴重なお金や時間、そして人生を犠牲にさせることはやめようと。

動けるうちは自分たちで好きなように生きて
介護が必要になったら介護のプロにお世話になろうと考えています。

子供たちには時々面倒をみてもらうくらいがちょうど良い。
そのためには介護のための蓄えもしておかなければなりません。

健康を維持することと老後のための蓄え。
備えあれば憂いなし。
今から考えて準備しておきたいものですね。




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八王子イモ堀り顛末記

2008-11-12 18:01:34 | 自然薯 山菜
『八王子にも立派な自然薯あるでぇ』
釣友の熊さんから芋掘りのお誘いを頂いた。

『そんなアホなぁ、ハッチョジに芋なんてあるわけないやろ?』
にわかには信じられなかったが信頼に足る男の言葉に嘘は無かろう。
ワクワクしながら熊さんのお宅に向った。日曜日の事である。

ジムニ-に乗り換えて山へ向う。
ハッチョジにも良い雰囲気の雑木林があちこちにあったんだなぁ。

向った山への道は道幅1メ-トルもないような錯覚に陥るほどの悪路である。
ハッチョジの山を知り尽くした熊さんは、まるでバイクを転がすように軽快にジムニ-を駆って行く。
山への道すがらにも黄色く色づいた自然薯の葉が至る所に見える。驚きであった。

狭い林道を一歩山へ踏み入ると、あるわあるわ自然薯だらけじゃあ~りませんか。
ここは自然薯の宝庫、群落、密生地、サンクチュアリ、何と表現したものか困ってしまうほどに自然薯だらけな訳でして。



さあ掘りましょか。
パワフル&タフネスな熊さんがひたすら掘り進みます。そして楽しんでます。
僕も時々掘ったりして、そしていっぱい休んだりして、スンマセン。



垂直堀りで1.5メ-トルほど掘るとご覧のとおり。見えてきましたねえ。



自然薯を掘り出す一番おいしいところは僕に譲っていただいて、優し~い。



次はこれっちゅね~。



相変わらず疲れを知らない熊さんがガシガシ掘り進みます。そして楽しんでます。
相変わらず僕は座り込んで柿ピ-を食べながらタバコを咥えて眺めます。
熊さん自作の最強芋掘り機が驚くほどの威力を発揮しておりました。

時々のぞく熊さんの赤パン、コレが熊さんのパワ-の源だったんですな。
ちなみに彼の赤パンは巣鴨商店街で売っていると言う
爺ちゃん向けの赤パンではなくて赤の柄パンでございましたとさ。
う~む、やっぱ赤パンパワ-はスゴイんだにゃあ。



掘ったのは熊さんが8割、僕が2割といったところでしょうか?
芋掘り歴20年の熊さんから垂直堀りのテクニックを懇切丁寧に伝授されながら掘り進むこと1.5メ-トル。

芋が全貌を現わしたら根本を15センチほど残して取り出したのがこれ。
なかなか立派な芋な訳で、ほんなこつうれちっちゅね~!
芋堀りは大人の遊びの代表格とでも言いましょうか、いやぁおもしろかったあ。



収穫した芋はこのとおり、篠竹4本で包んで藤弦を巻き付けます。
こうすると貴重な自然薯も折れたりせず原型をとどめたまま持ち帰れるという訳なんですね。

僕は今まで新聞紙にくるんでいたから持ち帰る時に折れてしまった訳でなんですな。
またまた新しい気づきを頂きました。



4時間ほど雑木林を散策し、芋を掘り、そして地べたに座り込んで一服しながら四方山話に花を咲かせて。
やっぱり山はよかですねえ、そして芋掘りは実におもしろい大人の遊びなんですねえ。

収穫に満足気な熊さん、なかなかのナイスガイなのですたい。



今回の収穫。
欲張らず食べる分だけ、山から恵みをいただきました。
そして、結局これ全部僕が頂いちゃいました。



さてさて、頂いた自然薯はさっそく摺りおろして。
どうですか、こり粘り。これが自然薯の素晴らしさなんですねえ。



少しずつ出し汁を加えながらスリコギでなめらかにしていきますと、、、、。



少々の青のりをまぶして、旨いんですわこれがまた。



大好物の自然薯を肴に、これも熊さんから頂いた山形の地酒『杉勇(すぎいさみ)』を堪能いたしました。
この心憎いまでの配慮、いやあ参りました。



こんな幸せがあって良いのでしょうか?
やはり持つべきものは友ですねえ。
大満足の一日を分けて頂いて感謝の言葉もありません。

また来年、是非是非ハッチョジの山ヘ連れて行ってくださいね~!

かくして自然薯堀りの一日は穏やかに暮れてゆくのでした。
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酸いも甘いも

2008-11-08 23:25:24 | 独り言
蜜柑が、、、、ただ甘いだけの果物に成り下がってしまったとお嘆きの貴兄へ。
僕もまたそのとおりだと嘆いている男のひとりです。

蜜柑だけではありません。林檎だって同じです。
ただ甘いだけの林檎なんて林檎とは言えません。

あの刺激豊かな酸味の存在感こそが蜜柑や林檎の命ではありませんか?

なのになぜ糖度糖度と甘さだけを追い求めるのでしょうか?
これは消費者のニ-ズと言うよりも生産者の糖度競争のなれの果てなのかも知れません。

昔から皮が厚くて実が硬くジュ-シ-で酸味豊かな小田原ミカンまでもが
糖度第一主義に迎合せざるを得なかった時代背景が恨めしい。

今では酸っぱい蜜柑など作っても売れないと言う。
生産者がそんな消費者を作ってしまったのではないのだろうか?

そのうち皮無しミカンや皮無しリンゴの開発競争が始まるのかもしれない。
消費者をどこまで甘やかし体たらくにしようと言うのか?

アホくさ!



酸いも甘いも噛み分ける!
こんな言葉もいずれ死語になってしまうのでしょうか?

ワクワクするような夢を抱いて、その夢を叶えるために壁にぶち当たりながら頑張る。
挫けそうになっても諦めないでひたすらチャレンジを続ける。

世に出ても辛いことには嫌と言うほど出くわす。
それでも乗り越えて得る喜びは何よりも得難く心地よい。

どうせ頑張ったって、、、、、、、。
若者たちを、そんな風に思わせる世の中にしてはならない。

政治家も官僚も襟を正せ!
そして貴方方本来の使命を全うし政治家や官僚の仕事は
こんなに素晴らしいんだと若者たちに見せてやってくれ。

事業家たちも襟を正せ!
企業は金儲けのために悪事をはたらく集団ではないのだと言うことを、
ここで働くことを誇りに思う社員たちが集い世のためにひたすら
働いているのだと言うことを若者たちに教えてやってくれ。

父親たちよ!
仕事というものは本来おもしろいものなんだと言うことを、
辛いこともあるけれど、俺はいつも感謝される喜びや成し遂げる喜びを
仲間と分かち合える素晴らしい仕事をしているんだと胸を張って息子たちに語ってやってくれ。

どうせ頑張ったって、、、、。
若者たちのそんな悲しい言葉は聞きたくはない。

人生ってワクワクしておもしれぇ!
どうせ聞くなら希望に満ちたそんな言葉の方が良いに決まってる。


そうさせるのは僕たちの使命なのではないだろうか!





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ホントにこれでいいのかな?

2008-11-01 22:16:41 | 独り言
麻生内閣の追加経済対策が出ましたね。
極く々身近なものを2つ、ちょっと一緒に考えてみませんか?

一つは定額給付金。
2兆円もの税金を使って国民にお小遣いをバラ撒く訳ですよ、公明党さんの発案で。
『やったぁ、これでちょいと一杯やれるぞ』な~んて言ってるようじゃレベル低すぎますぞ国民として。

確か数年前にも地域振興券と称して同じような税金のバラ撒きをやってましたよね。
これまた公明党さんの発案で、しかもどちらも選挙前と言うグッドタイミング。



つまり公明党さんは公金を使って国民にエサをバラ撒いて
次の選挙の集票活動をやってるってことですわ公然と。
こんなことが許されていいのでしょうか?国民を愚弄しているとは思いませんか?

テレビの街頭インタビュ-でも国を憂うる人が何人もいて、ちょっと安心した訳ですがね。
『こんなものバラ撒くよりも少しでも早く財政を立て直すべきだ』と。

日本の国家財政はすでに破綻状態ですよね。
一般企業なら、銀行はおろか町金までもが見放して遠の昔に倒産してますわな。

いずれ国債は償還不能に陥り、造幣局は一万円札をしこたま増刷して国債償還に充てる。
市中には万札がジャブジャブ溢れかえって景気は最悪なのに物価だけは
上がり続けるなんてことにならなければ良いのですがね。
パン一斤買うのに万札100枚なんてことにもなりかねない訳でね。

我ら国民も端した金に惑わさていないで、ここははっきり言うべきだと思いませんか?
『こんなものいらんからもっと真面目に財政再建を考えろ!』ってね。
じゃないと我ら国民はいずれ路頭に迷うことになる。


2つ目は1回1000円で高速道路走り放題。
毎週あっちの溪こっちの山へと走り回っているワタシなんざとても有り難いことでね。
よ~し来年はもっとガンガン走り回ったるでえな~んてほくそ笑んだりして。

でもね、これでホントに良いのでしょうかね?
乗用車だけが1000円の走り放題で事業用車両は従来のまま。これ、逆ではありませんか?

高い高速料金と暴騰した燃料のダブルパンチで今や運送業界は疲弊しきって限界に来ています。
流通は経済や国民生活の根幹を成すものの一つですよね。
この業界こそ高速料金を永久にタダにして国民生活の血管である流通業界を守るべきだと思います。

1回1000円で走り放題、こんなことに浮かれていないで事の本質を見極めるべきではありませんか?


税金のバラ撒きと高速走り放題、こんなことで喜んでいるような低レベルの国民だとしたら、
結局我ら国民が国家財政を破綻させる下手人の一人に成り下がってしまうと言うこと。

この考え方は間違いでしょうか?

まあそもそも主要な高速道路は、とっくの昔にタダになっているべきなのにいつまでも際限なく取り続ける。
こっちの方がよっぽど間違っとるわい!



と言うわけで



ちょっと怒りを静めようと思いましてね。



ふる里の山『石砂山(いしざれやま)』を歩いて参りました。

この山は登山道の他に仕事道が山肌を縫うように枝分かれしていて、
ここに育った僕にとっては縦横無尽に歩き回れる実におもしろい山なのですよ。
でもこの山を知らない人は仕事道に入り込むのはとても危険なのでくれぐれも気をつけてくださいね。

今日の目的はキノコと自然薯探し。
キノコはカラカラに乾いていてダメでしたが自然薯は見つけましたよ。
来月あたり助っ人に息子を引き連れて自然薯掘りに来ようかな。



ここは地元の方の仕事場。
ちょうど昼時だったのでちょっとお邪魔して話しをしながら食事をご一緒させて頂きました。

いやあ田舎の叔父さんたちはね、実に見識が高いのです。
都会の叔父さんたちよりも遙かに沢山の本や新聞を読み独自の哲学を持ってる。

役場との折衝経験も豊富なので話しも実に上手い。
ここでも追加経済対策の話しになりましてね、国家財政の立て直しを
最優先にすべきとの見識の高さに触れた一日でございました。



僕はここでちょっと昼寝をさせていただいて、すっきりした気分で山を下りたのでありました。



国家の財政状態がこのまま推移したならば、いずれ超円安そしてスタグフレ-ションへと
後戻りできない奈落の底へと落ちていくかも知れません。

そのとき国家は、国民の生命と財産を本当に守りきれるのでしょうか?
我ら国民は物乞いのような生活を強いられないのでしょうか?

私たちが日本人として誇りを持って生き続けられるためにも、国家の財政は健全であり続け、
他国との関係も対等で有り続けなければならないと思うのですが、、、、、。
コメント (18)
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