山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

涙そうそう

2009-06-28 23:26:35 | モモ
♪ 古いアルバム  めくり ♪







♪ ありがとうって つぶやいた ♪







♪ いつもいつも  胸の中 ♪







♪ 励まして  くれるキミよ ♪


 




♪ 晴れ渡る日も 雨の日も 浮かぶ あの笑顔 ♪







♪ 想い出  遠くあせても ♪







♪ 面影さがして よみがえる日は 涙そうそう ♪







♪ 一番星に  祈る ♪







♪ それが 私の くせになり ♪








♪ 夕暮れに  見上げる空 ♪








♪ 心いっぱい  あなた探す ♪







♪ 悲しみにも ♪







♪ 喜びにも ♪







♪ 想う あの笑顔 ♪







♪ さみしくて ♪







♪ 悲しくて ♪







♪ 君への想い  涙そうそう ♪







♪ 会いたくて ♪







♪ 会いたくて ♪







♪ 君への想い  涙そうそう ♪







6月26日、午前1時10分
僕たちが愛したモモは18年7ヶ月と20日間の尊い生涯を閉じました。
約束どおり僕たちは、傍らに寄り添ってモモの最期を静かに看取ることができました。

そして今日、家族4人に見送られてモモは星になりました。

人と人との心のふれあいが何よりも素敵であるように
僕たちとモモとの18年を越える歳月は、それはそれは暖かくて幸せな日々でした。

モモが僕たちに注いでくれた愛と、残してくれた想い出が
どんなに深いものであったのかと、いましみじみとかみしめています。







叶うものならば、もう一度モモと生き直したいと心から思っています。

もうひとつ、モモと約束していることがありました。
モモが僕たち家族に愛されて、確かにここで生きていたと言うこと
モモへの感謝の証として強く記憶に留めておこうと誓っています。








このブログに度々紹介させていただいたモモに対して
いつも心温まるお言葉をお寄せいただいた皆様に心から感謝いたします。

ありがとうございました。








『私は幸せだったよ!』
きっとモモは、そう言って旅だってくれたと信じています!

モモ、沢山の想い出と幸せの日々を本当にありがとうね!
コメント (24)
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モモからのプレゼント

2009-06-21 23:35:16 | モモ
それは、、、
突然の出来事でありました。

突然モモが痙攣の発作を起こして苦しみだし、
見る見るうちに激しくなって病院に入った時にはすでに危篤状態に。

注射と点滴と酸素吸入の応急処置で何とか一命は取り留めたものの、、、、。
こんな容体では入院させるのが当たり前なのでしょうが、、、、。


『モモが最期の時を迎えるとき、そのときは必ず傍についているからね』
僕たちはモモと固い約束をしていたものでした。

何分老齢であり脳が冒されてしまったようで
先生からは『いつ息を引き取ってもおかしくない』と宣告されてしました。

僕たちは、それは覚悟の上でモモの住み馴れた我が家に連れて帰りました。
病院で一人で最期を迎えると言うことはモモとの約束を破ることになってしまうから。

それから2日間、モモは意識不明のまま眠り続け、僕たちはモモの傍らで
休み無く点滴の管理と定期的な注射を続けていました。


そして3日目
奇跡って、本当にあるのでしょうか?

呼吸も安定し、かすかではありますが意識も戻ったような?







6日目の今日
点滴の針を交換するために病院に行きますと、、、、。

元々病院が大嫌いなモモは、治療室の匂いを嗅いだ途端
『嫌だ!』と声を発したのです、それも口を開いて。

家に帰って試してみました。
今まで水も飲めなかったモモが『ゴクリ』と音を立てて水を飲めたではありませんか。

これは僕たちにとっては奇跡が起きたに等しいものでした。

6日間何も口にしていないモモは多分疲れ切っていることだろうと思います。
明日から少しずつ、少しずつ、流動食をあげてみようと思います。






あの時、あのままモモが逝ってしまっていたら、、、、。
心の準備がまったく出来ていなかった僕たちはどうなっていたでことしょう?

このかけがえのない時間は
モモが僕たちにくれた心尽くしのプレゼントなのだと僕たちは考えることにしました。

だから、今まで以上にモモに寄り添って
確かな息づかいを感じたり、耳元で語りかけたり、声を聞いたり
肉球の香ばしい匂いを嗅いだり、しめった鼻に鼻を押し当てたり
水をあげたり、ご飯を食べさせたり、おしっこをさせたり、
優しく抱きしめたり、、、。

このかけがえのない限りある時間をモモに寄り添って居たいと思います。


当分の間、釣りと山歩きは封印します。
釣りはいつでも出来ますからね!


モモ、生まれてきてくれて、ありがとうね!
そして僕たちの傍にいてくれて本当にありがとうね!
これからもず~っと一緒にいようね!


コメント (16)
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懐かしき味

2009-06-17 23:34:57 | 川飯.B級グルメ
おとといの夜、ちょっとつらい出来事がありましてね。

この二日間は夜も眠らず、食事も喉を通らないほどに落ち込んでおりました。
こういう時というのは、食事の味さえも感じなくなってしまうものなんですね。

今日で3回目の夜、僕たちの祈りが通じたのか少しだけ嬉しく安堵して朝を迎えられそうになりました。
人間というものは現金なもので、心の澱が薄らぐと食欲も湧いてくるもので。


そんなとき、折よく種類豊富な野菜が届きました。
今日はその中からキュウリとカブを生で、新じゃがと茎ブロッコリ-はレンジで調理していただきました。

生で頂くカブの甘みが何とも言えず美味でした。





どうですか、このキュウリのごつごつしたイボイボ。
強い味も香りも、子供の頃に食べたもぎたてのキュウリそのものでした。





これで少し元気になったかな?
でも、もう少し頑張らなければ、、、、、。

こんな野菜を食べてしまうと、あの頃のトマトやスイカの味や香りが懐かしくなってしまいますね。
コメント (8)
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Mission impossble? in みずがき

2009-06-11 23:38:23 | フライフィッシング
6月上旬、瑞垣山の山腹はレンゲツツジのひときわ鮮やかなオレンジ色で彩られる。

丹沢に咲き誇るシロヤシオやトウゴクミツバツツジの純白や赤紫の高貴な花とは
一線を画す艶やかで優しい色合いもまた登山者の心を惹きつけて離さない。





午前7時をまわる頃、僕は瑞垣山への登山口『みずがき山荘』に降り立った。
平日だと言うのに駐車場はすでに20台ほどの車に占拠されていた。

レンゲツツジと時を同じくしてシャクナゲの季節を迎えているのだろうか?
北八つのシャクナゲも見事であるが瑞垣山に咲くシャクナゲに魅せられてわざわざ足を運ぶ登山者も多いと聞く。




さて、今日の僕はレンゲツツジやシャクナゲを愛でる優雅な山行のためにここに来のではない。
この森に住むヤマトイワナを探索するという『崇高なミッション』を遂行するためにここを訪ねたのだ。

昨年9月28日、この森のいくつかの沢の探索中に美しい純血ヤマトだけが棲む1本の沢に出会った。
この沢の他にも頑なに純血を保つヤマトの沢がまだあるに違いない。どうしても出会いたいと思っていた。

僕に与えられた武器は、ザックに括り付けた熊鈴とホイッスル、
釣友から貰った紙火薬のピストル、そして腰に付けた山刀と熊撃退スプレ-だけである。
ザイルやシュリンゲは使う予定はないが一応ザックの中に収めた。





今日、最初に入るのは『深森沢』
無数に流れる名もない枝沢に僕が勝手に付けた名である。

鬱蒼とした深い森には熊の気配が充ち満ちている。
障害物も多く遡行もロッドを振ることさえも難儀する。
だからこそヤマトが棲息すると目を付けたのだ。





森に入ると、沢筋にはコゴミやミズの群落が続く。





一面シドケの畑が、、、
5月中旬が摘み頃であろうか?





更に遡行する、、、

と、暗い森の中に突如として陽が差し込むお花畑が出現する。
薄紅色や白や紫の花々が咲き乱れるその空間は、この森に似つかわしくない不気味さがある。

何人かの釣友と酒を並べて宴を開くのならいいのだろうが
一人でいると何故か身震いしてしまうような妖気を感じて立ちつくしてしまうのだ。

美しいお花畑なのに一刻も早く立ち去りたい、そんな衝動に駆られて通り過ぎた。





程なく、岩魚が潜んで居そうなポイントに辿り着いた。
障害物で守られた落ち込みは一筋縄では行かない。
密かにスト-キング、ひざまずいてボウ&アロ-でフライを放つ。





着水したフライに間髪置かずに食らいついたのはヤマト、、、、、、のハイブリッドであった。





こんな狭いエリアに岩魚が棲息できるのか?
そんな疑問はフライをキャストしてみればすぐに解ける。





まさに一投一尾、ポイントには間違いなく岩魚が潜んでいた。
これは色濃くヤマトの血を残すハイブリッド、体側上部の僅かな白点が恨めしい。





遡行する行く手にはどこもかしこも倒木が横たわり心が折れそうになる。





源頭部に至ると、こんなポイントだけになる。
ロ-ルキャストもボウ&アロ-も歯が立たず、提灯釣りの世界になるが岩魚は確実にいる。

ロッドティップから30センチほどフライを垂らして右側の藪の陰にフライを置く。





難儀して取り込んだ岩魚は残念ながらこれもハイブリッドであった。
ここまでおよそ20尾、その中に純血ヤマトは一つとしてなかった。

こんな源頭部の細流でさえヤマトの純血が侵されていようとは、、、、。
やりきれない気持と徒労感を抱えてとぼとぼと山を下りた。








2本目の沢は『きのこ沢』
昨秋、きのこを探していて偶然見つけた枝沢である。
勿論、地形図にも無ければ名も知らない細流である。





先ずは燃料を補充する。
森の中でやる冷え冷えのビ-ル2本、さっきまでの疲れが吹き飛んだ。





○○や○○を酒肴に焼酎を一杯追加した。
崇高なミッションの途上にはふさわしくないので画像は抹消する。








お腹が満たされれば眠るに限る。
昔、大和の国には隠密裡に任務を果たす一団があった、忍びの者である。

忍びの者が野で眠るとき、彼らは必ず体の左側を地に着けて眠ったそうである。
不意に斬りつけられた時、右腕の自由が効くし心臓が守れるからだと言う。

僕もそれに習ってやってみたがこれはいただけない。
満杯になった胃袋からビ-ルが逆流して不快この上ないのだ。
やはり川原乞食は仰向けに大の字に眠るのが一番心地よいのだと実感した。





さあ、再び探索を開始しよう!
だがアルコ-ルの入った後は探索などどうでも良くなってしまう。

緩慢になった体で跪き、膝に圧迫されて胃袋から逆流しそうなビ-ルを押さえつけながらボウ&アロ-でフライを射る。





飛び出した岩魚はヤマトとは程遠い個体であった。
酔っぱらっていたって警戒心の強い筈の枝沢の岩魚は釣れる。
と言うことは、釣りは決して腕の良し悪しではないと言うこと、その好例である。





上流になるにつれてこんなポイントになる。





この枝沢でも15尾ほどの釣果。
でもやはり純血ヤマトは一つとしてなかった。





細流はまだまだ上流へと続いていた。
しかし純血ヤマトの棲息は絶望的であり酔いも残っている。
諦めて車に戻って二度寝に就いた。





太古の昔、おそらくこのみずがきの深い森の中でヤマトイワナは生を謳歌していたに違いない。
今日の探索で出会った30を越える岩魚に色濃く残るヤマトの血はその証左である。

一時の釣りブ-ムの陰で無差別に放たれたニッコウイワナによって
無惨にもヤマトの聖地が浸食されてもう元には戻せないところまで来てしまった。

しかし、この森のどこかに昨秋出逢ったような純血ヤマトの聖地が必ずある筈である。
それをひたすら信じてヤマトの探索を続けて行きたいと思っている。



コメント (15)
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