山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

頂き物づくし

2013-04-21 23:58:41 | 川飯.B級グルメ
この週末は幼馴染とふたり、まだ雪深い残雪期の西穂独標をやろうと予定していたのだが
天気予報が直前になって暗転し敢え無く中止と相成ってしまった。

今年のGWは3日ほど休みを取ろうと画策していたので
幸いにも2日間をみっちり仕事に充てることができて夢の3連休実現に一歩近づいた感がある。



 

仕事が終われば晩酌の楽しみが待っている。
今夜は、神戸の妹から贈られてきた焼きアナゴ、北信の釣友から頂いたスノ-キャロット
同業の親友から孫の出産祝いに頂いた山形の初孫、自前は行者ニンニクを漬け込んだタレを使った鰹の刺身だけである。

ほどよく味付けされた焼きアナゴはふっくらと口中を和ませ、果物のようなスノ-キャロットはスティクよりも丸かじりの方が断然おいしい。
行者ニンニクで食す鰹の刺身は山の幸と見事に融合して芳醇な味と香りを醸し、大吟醸の初孫が心地よい酔いを誘ってくれる。
日本の食材の何と豊かなことか、これらすべてが清き海と山と大地と水がもたらしてくれる恵みかと感動さえ覚えてしまう。





頂き物といえば渓魚も山菜もキノコも山からの頂き物と言えるでしょうか。
僕は、春に山菜を摘んで味わい、夏には岩魚を釣って野生の命を頂き、
秋にはキノコを採り、山に眠って癒される時間を人生の楽しみにの一つにしています。


そんな中で、僕はいくつもの規則や法律を犯しながら山遊びを楽しんでいるのだということを強く自覚しています。
他人の山に無断で侵入するのは不法侵入(刑法)、無断で山菜やキノコを採捕するのは森林窃盗(森林法)
山の所有者から退去を求められて立ち去らなければ不退去(刑法)などなど、、、
釣り券を求めずに山釣りするのも、これは規則なので法律ほど強い強制力はありませんが違反は違反です。

ことほど左様に私たちは日々の生活の中で、或いは山遊びの中でいくつもの法律や規則を犯しています。
日本人である限り、施行されている法律の存在を知らなかったという言い訳は意味を成しません。

現実には、山に入っていて所有者に出会ったとしても、山菜やキノコを採っているのを見られても、
大目に見てもらっているのは、昔の入会権(もちろん私たちよそ者には入会権などありません)の名残なのか、
田舎の人たちの大らかさなのか、松茸ほど価値あるものでもないからなのか、そんなものに救われているような気がします。
それでも、我らよそ者が渓に下りるために山に分け入って木を折り倒したりタラの芽やワラビを無断で採っていくことに
トラブルや苦情が出ていることも確かです。
地域によっては、今でも山菜やキノコに生活の糧を得ている人たちもたくさんいる訳ですからね。


山の恵みを頂くことや山遊びは単に山からの贈り物ではなく、多くの山の所有者からの許容であり贈り物でもあると心から感謝している次第です。





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行者ニンニク

2013-04-14 14:39:12 | 山歩き.散歩
疲れた体を癒そうと温泉を目当てにやってきたのだけれど、
それだけではちょっと物足りないので大菩薩峠の途中まで往復してみた。

登山口で野生動物の生態を研究しているという青年と話をした。
この山域にも熊が生息しているそうで夜間に登山道に出没する熊を定点カメラがとらえているそうである。
特にクリやミズナラの実が好物なようで秋には多数の熊がクリの実に群がっているそうである。








晴天のこの日は富士がくっきり望めた。








標高が1400mに近づくとブナの古木が増えてきて目を楽しませてくれる。








下山途中にはミツバツツジが咲き乱れ赤紫色がひときわ鮮やかに映える。








早く温泉で温まろうと下山を急いでいると、ナント信じられないものが目に飛び込んできた。
山の斜面に、、、すっくと林立しているものは、、、見紛うはずはない、、、行者にんにく様、、、いい香りです!

あるんですねえこの山にも!
瑞垣のシドケの群生地、黒部の舞茸、そしてこの山の行者ニンニク、
いやいや僕としては世紀の大発見とも言うべきサプライズとなりました。








さっそく帰ってから醤油漬けにしてみました。
沸騰させた醤油に漬け込むという手もあるようですが面倒なので5センチほどに刻んでそのまま漬け込みましたが、、、

これでカツオのタタキ、旨いでしょうねえ、他にはチャ-ハンなどなど、、、、
醤油を大量に使ってしまってカミさんに大目玉をくらってしまいましたがそんなことは気にしません。






こんな思わぬ収穫、山歩きはやめられませんね!





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この子たちの未来へ!

2013-04-07 12:39:14 | 独り言
               どこの家庭にもこんな温もりがあるでしょう。
               人と人との優しい絆があるでしょう。
               穏やかに流れる幸せな時間があるでしょう。
               人は幸せになるために生まれ幸せになるために生きていると信じたい。
               そして、いつまでもいつまでも幸せな時間を守り続けて行きたいと誰もが願っていると信じたい。



               







               私たちは、この子たちのよりよい未来を創り守っていく義務があると思います。



               






               いまチェルノブイリはどうでしょう、福島の人たちはどうでしょうか?
               ふる里の土地を追われ、日々をともにした近隣の人たちとも離ればなれに生きています。
               不本意でしょう、やるせないでしょう、悔しいでしょう、それでも何の手立てもありません。
               それを思うと心が痛みます。


               政権が変わって、原発維持派の勢力が息を吹き返しています。
               それでいいのでしょうか?

               原発周辺に家を持つ福島の人たちは生きているうちに帰還することは不可能なようです。
               人間の作り出した核というものは少なくとも1万年以上も放射能を出し続けるそうです。
               人の健康をむしばみ、ふる里を追い、人の絆や生活を、精神状態をズタズタにしています。

               そんな核を、平和利用と称して、こんなに狭い日本に残していいのでしょうか?
               原発維持派の人たちは、自分や家族の生活の場が、もし原発の近くにあって、生命の危険にさらされ
               ふる里と仕事と生活を奪われたとしても、相変わらず原発は必要だと言い続けられるのでしょうか?

               明日は我が身!
               福島は自分の命や生活と関わりない遠い国ではないのです。

               命よりも経済、健康よりも金、そんな選択はないでしょう!


               日本の原発に学んだドイツはいち早く脱原発に進路を変えました。
               本気でやればここまでできる!
               そんなドイツの市民エネルギ-革命をリポ-トした本が出版されました。



               さっそく読んで学びたいと思っています!



               
                
               
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♪あんな~時代も~あ~ったねと~♪

2013-04-01 01:36:32 | 独り言

                   懐かしい仲間が38年ぶりに一堂に会しました。

                   この仲間のル-ツは某大学付属高校の1年3組にありました。
                   1年3組の仲間21人は夏休みの1週間を毎年島で過ごすようになりました。
                   大学を卒業するまでの7年間を式根島や三宅島で過ごしたものでした。
                                  
                   海で泳ぎ、民宿で酒を酌み交わし、夜の浜辺でフォ-クギタ-をかき鳴らして唄ったものでした。
                   その絆がいかに強かったとしても、それぞれが仕事に就き家庭を持てば疎遠になるのも仕方のないこと。

                   
                   その仲間が還暦を機に38年ぶりに集いました。
                   今回集まったのは14人、悲しいことに3人の仲間が50代ですでに世を去っています。

                   昔の仲間は不思議ですねえ、ありがたいものですねえ。
                   会って、顔を見て、言葉を交わした瞬間に、38年の時を超えてあの時代にタイムスリップしてしまうのです。
                   あちこちで近況報告やら想い出話に花が咲いて酒は進むのに料理は大量に余ってしまいました。
                   



                   


                   

                   



                   仲間の一人が当時の写真を大量にプリントしてきてくれました。
                   こうして見ると僕は当時からオレンジ色のタオルが手放せなかったようですな。
                   拓郎やボブディランを気取って伸ばしていた長髪も懐かしくて見入ってしまいました。

                


                   

                   

                   

                   

                   社長の座に収まっている者、カントリ-ウェスタンのバンドを組んでボ-カルをやっている者
                   絵を描き続けている者、ハ-レ-ダビッドソンを駆って旅をしている者、大病を克服した者、
                   定年退職して悠々自適の生活を送っている者、みな人生の辛酸をなめながらも今を幸せに生きていてくれました。

                   第二の人生を台湾に求めて単身赴任する松ちゃんのために皆で寄せ書きを贈りました。
                   中国語、英語が堪能で大のゴルフ好きの彼には最良の環境なのかもしれません。      
                  (それにしてもオ-ちゃんは太り過ぎだな、独標には連れて行かんぞ!)



                   






      
                   この会を企画してくれたゴリさんが永久幹事に就任して毎年集まろうということになりました。
                   またあの頃のように懐かしい仲間が復活して親交を深められる、こんなに嬉しいことはありません。



                   





                   時の流れというものは何とも残酷なものだと思います。
                   誰にも時計の振り子を止めることなどできません。
                   それでも昔の仲間と会えばその瞬間に時が止まってくれるのです。
                   寂しいことですが、年を経るごとに一人二人と欠けて行くのでしょうか。
      
                   だからこそ自分の健康と古い仲間を大切にしていきたいものだと心から思うのです。
                   
                                      
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