山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

新春の山詣で

2012-01-01 23:16:52 | 山歩き.散歩
冬になると無性に山が恋しくなるのです。
今回はちょっと縦走気分を味わって霊峰富士を拝みたいと思うのです。

道志山塊の山はアプロ-チなんぞという気の利いた道などありません。
いきなり始まる急登を小さな歩幅で延々と歩き続けます。









30分も急坂を登り詰めると血圧が臨界点に達してシグナルが鳴りはじめます。
そんなとき、僕たち高血圧コンビは抗わず素直に腰を下ろして休むことにしています。






およそ1時間あまり急登を登り詰めると天国のような稜線に辿り着きました。
少しのアップダウンはあってもブナの稜線を歩くのはすこぶる気分がいいものです。






一日中曇りの筈であった天気予報は大はずれ、オ-ちゃんも心なしか浮かれています。
地震予知も天気予報もあきれるほどに確度が低すぎて、これじゃあ存在価値はありませんな!






充分に稜線散歩を楽しんで目指すピ-クまであと20分という時にちょうどいい陽だまりに遭遇するや『そろそろ呑むかあ?』
普通はね、ピ-クを踏んで、冠雪した富士を仰いで、感動に浸りながらの一杯なんだろうけれどねえ、まだ11時だし。
でもね、ここええですよ、風も当たらなくて陽だまりでビバ-クするならここは絶好のビバ-ク地になりますな。






飯山の寅さんが大晦日の夜にわざわざ届けて下さった野沢菜漬けと
会津から送ってもらった馬刺しでビ-ルと缶チュウハイと鬼殺しがあっという間に空いちゃいまして。
いやあ、山で呑む酒に勝るものはありませんな!











ほろ酔ってまったりしてもう動けません。







最後の登りがきつかったけれど1283mの菜畑山から眺める富士は格別でした。






改めまして、皆様あけましておめでとうございます。
今年も心穏やかに新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。
還暦を迎える私は、今まで以上に人生を楽しみながらゆっくりと歩んで行こうと思っています。
今年も来年も再来年も福島への寄付を続けて行こうと決めています。
閉塞感に覆われて決して良いとは言えない世相ですが皆様にとって実りある一年になりますように!







さて、我らは昼寝を楽しむことにいたします。
この1時間が何ものにも代えがたい山での至福のひとときなのでございます。






菜畑山から下山する道すがら我らは龍に遭遇してしまいました。
何という幸運、何という感動、年男の僕はこの龍の背に乗って日本昔話のテ-マを歌いながら
中島みゆきのあの歌を高らかに歌いながらしばし空想の中で空中散歩を楽しんだのでありました。






龍に遭遇した僕は今年も羽ばいてしまいそうな予感がしています。

皆さんも大きく羽ばたいて幸せの1年になりますことを願っています。



コメント (32)
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