山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

これからが本番!

2012-03-12 00:28:59 | 独り言
東日本大震災をきっかけに色々なことを考えさせられた1年でした。
原発の是否、東京直下型大地震、危機的な日本の財政、TPP、そして日本と世界の行く末。

自分なりに答えを出そうと今年はテ-マを絞って本を読んでいます。
多忙なこの2か月も相変わらず月6冊のペ-スで読み続けています。

書物は書き手の立ち位置や視点の違いで真逆の結論が導かれるものです。
よって反対論と賛成論、廃止論と推進論の双方を見て判断しないと危険ですね。
13冊目に巡り合った書に僕に対する啓示がありました。

大きな川を想像してみよう。
川の中で目の前の出来事、、、大きな岩や渦巻きにフォ-カスしていたらそれが現れるたびに
慌てふためいてしまう。船を漕ぎ進めるうちに障害に出会うのは当たり前、重要なのは川が
どこに向かっているのか、その大きな流れが分かって初めて、どう舵をとるかが決まってくる。





直下型地震はどうすることもできません、覚悟を決めました。
原発廃止論は世界の趨勢、企業も新たな取り組みに先鞭を切りつつあります。
重要なのは政府、エネルギ-政策の転換を明確にして実現のための本気の予算を組むことだと考えます。

4~5年のうちに日本の財政破綻は現実のものになると考えておくべきでしょう。
その時、大部分が国債に投入されている私たちの銀行預金は二束三文になることでしょう。
自分の大切なお金は自分の責任の下に安全地帯に避難させておく必要があるでしょう。

政治も経済も金融も我らの生活も激変して厳しい極寒の時代が到来することでしょう。
しかし悲観は禁物、本の言葉を借りれば、私たちは決して可能性を閉じるシナリオを選んではならないのです。
厳しい時代を耐え忍びながらも次の時代の再生は20~40代の世代に託すことになるでしょう。
僕の世代は、それをできるかぎりサポ-トしていくべきだとの考えに至った次第です。





さて、仕事も一段落したところで久しぶりに馴染の石砂山に向かいました。
準備をしていると8時過ぎ、いつもは殆ど車を見かけないこの峠に次々に作業着姿の一団が集結したではありませんか。





聞けば『岐阜蝶を守る会』の面々で今日は今年最初のパトロ-ルなのだそうです。
熊手で丁寧に柴をかいて登山道はすこぶる明瞭になっています。
指導標が一つもない石砂山もこれで道迷いもなく、山ビル被害も軽減することでしょうね。






守る会の皆さんの地道な活動には頭の下がる思いです。






僕は途中からVル-トに迷い込んで早目の山飯に致しましょう。






途中で摘んでおいた蕗の薹を






ちょっと湯掻いて灰汁をとってから蕗の薹のキンピラ
早春のほろ苦い味と香り、この日の来るのを待ち焦がれていたのです。
ふる里の山はいいですね、そこに身を置くだけで気持ちがほっとするのです。






そうそう、東北はまだ復旧が始まったばかり、復興と再生には長い年月を要します。
何もできない僕とカミさんは先週、昨年と同額を寄付させていただきました。
少なくとも今後10年間は自治体への寄付を続けさせていただこうと決めています。

先日テレビで見かけたイギリス人ボランティアの言葉に衝撃を受けました。
日本人は、本当に困っている人たちを助けようとする勇気と気概が足りない。
見ているだけではダメなんだ、言葉や気持ちを表すだけではダメなんだと。

自分の出来る限りのことを今後も地道に続けて行こうと思います。
コメント (26)
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