山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

瑞垣は涼気に満ちて!

2014-07-28 01:01:19 | フライフィッシング
毎日これでもかと猛暑が続きますが皆さんは如何お過ごしですか?。
暑い日には何よりも涼が欲しくなるもの、涼といえは何と言っても上高地なのですが
ちょいと遠くてお金もかかります。そこで近くて涼しいお気に入りの森でお昼寝をしてきました。





先ずはビ-ルを美味しく頂く為に、小さな枝沢に入って岩魚と遊びます。





こんなポイントで岩魚が来ちゃうとどうにも困ってしまうのです。
なんだこんにゃろ~な~んて暴れられちゃって木に引っ掛かってポトリなんて数知れず。
でもトランプの神経衰弱ゲ-ムみたいで実に楽しいのです、これ鮮やかな柿色のお腹が見事でしょ。


 




3時間ほど汗を流していつもの場所に戻ると信州上田のじじさんがポトフを仕込んでいます。





キンキンに冷えた缶チュ-ハイ、一仕事のあとはひとしお喉が喜んじゃってねえ、、、





じじさんのポトフはベ-コンの出汁がキャベツに染みて完璧の出来栄え、旨かった~。
熊さんのイカのバタ-焼きも肝焼きもビ-ルにも缶チュ-ハイにも良く合うのです。
僕は超手抜きでキュ-リをインスタント味噌汁の味噌に和えただけ、出汁も効いてるしワカメ入りがウリなんだぜ~

 
 



只今午後1時、木漏れ日の下にエアマットを敷いて寝そべるとひんやりして実に心地よい!
今頃東京はうだるような暑さなんだろうなあ、そんな優越感を感じながら寝入って午後6時まで。




虫が少なくて清涼感溢れるみずがきの森は真夏のお昼寝にはベストプレイス、皆さんも是非お昼寝にどうぞ!
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祖父谷の岩魚はデナかった(後編)

2014-07-25 00:13:51 | 山歩き.散歩
宇奈月の2日目、午前6時前に目覚めると幸運にも雨は止んでいて青空も垣間見えている。
しかし、ふたつ並べた座椅子をベッド代わりに爆睡したためか僕もオ-ちゃんも腰をやられて真っ直ぐに立つことができない。
腰を屈めるようにして駐車場まで歩き、アオサと刻みネギをたっぷりぶちこんだインスタントラ-メンをすすって出発の準備を整える。

7時35分発のトロッコ列車の車窓から最初に飛び込んできた黒部川本流は恐ろしいほどの濁流と化していた。
あぁ、こりゃもうアカンわ~と思ってはみたものの途中下車もできないので山釣りから黒部観光へと気持ちを切り替えることにする。
(初めにお断りしておきますが本レポは釣りレポではなくなりましたのでそのつもりでご覧頂ければ幸甚です)





しかし辛い、えらく辛い、何が辛いって、腰をやられた我らにとって背もたれのないトロッコ列車の固いイスに1時間半もゆられるのは辛すぎる。
支流の黒薙川も濁流となって轟々と流れている、もしこの谷底で渓泊でもしていたら荒れ狂う濁流に呑みこまれてひとたまりもなかろう。





不思議なことに黒薙駅を過ぎると黒部本流はきつい増水ではあるものの濁りは極端に薄くなっている。
下流のダムもこのとおり、これなら最上流の祖母谷まで行けば大丈夫かもしれないと期待がふくらむ。





終点の欅平には定刻の8時47分に到着した、この黒部のトロッコ列車でさえ世界に類のない時間の正確さに驚かされる。
腰が痛て~、ザックの重さに顔をゆがめながら10分ほど歩くと名剣温泉、ここの露天風呂とお蕎麦も味わってみたいものだ。





名剣温泉の先にこんな物騒な看板が立っていた。
別の看板には、命の保証はできませんというようなことまで書かれている。








ここから先に進む人は極端に少なくなるけれど皆ヘルメットを装着して歩く。





黒部の登山道は岩を掘削して開いた道が至る所にある。





下の廊下の水平歩道など距離の長さや工事の難易度を考えるととても人間業とは思えなくなる。
学生時代に訪れた耶馬溪の青の洞門を遥かに凌ぐ。





祖母谷と祖父谷が合流して黒部本流に注ぐこの流れは険しさも渓相も群を抜いて素晴らしい、きっと太い岩魚が居るんだろうなあ。





二つ目のトンネルを進むと、、、





恐ろしいほどの水量が怒涛の流れを作って険しい峪を落ちて行く、この白泡と巨大な渦を見ていると身がすくんでしまう。





1kmほどの長い登りのトンネルを腰を庇いながらゆっくりと進むと、、、、





あぁ着いたよ~、なんかあっけない道のりだったなあ!
これが一軒宿の祖母谷温泉の全景、奥の建物が山小屋、一段低い左の平地がテン場、テン場の右奥が露天風呂。
小屋の前を流れるのは祖母谷で少し上流に進めば温泉の源泉があって岩魚は棲めない、祖母谷で竿を出すならずっと上流になる。





こちらは祖父谷、先の堰堤を越えると渓相は険しくなるけれど岩魚の核心部となるようだ。





山小屋側が祖母谷、こちら側が祖父谷で小屋の下流で合流し、その下流も岩魚が釣れるそうだ。
釣れるそうだ、というのは我らは渓のあちこちを見ながら歩いてはみたものの腰が激しく痛んで
釣欲が湧かず恥ずかしながら最後まで一度もロッドを振ることなく終わったのでありました。
もし我らがロッドを振っていたなら、むふふっ、すごいことになっていたことは間違いないでしょう、、、、、?





ここにワラジを脱ぐのは少しばかりの釣り師と温泉客、そして白馬岳や唐松岳から長大な道のりを下ってきた猛者に限られる。
テン場にテントはなかったけれど小屋には釣り師が宿泊していたようで本流では大物がいくつも出たようにいっていた。
幕営してから露天風呂につかってまったり骨休めしようと受付に寄ると、小屋のおばちゃんが今夜も激しい雨になるから小屋に泊まれという。



小屋に泊まるのはいいのだけれど、大雨で更に増水して翌日も釣りにならないのなら意味がない。
オ-ちゃんは今日中に下山して、あそこのラ-メンとあそこのステ-キを食べて温泉でまったりしようぜとあらぬことを言い出した。

あぁ、これでまたこの釣りレポは観光の食レポへと落ちぶれてしまうのか~!
でもまあ祖母谷の様子を見られただけでも次回の釣行の参考にはなったと思うことにしようか。






というわけで、なぜか氷見(ひみ)ラ-メンのお店にワ-プして遅めの昼食です。



ラ-メンを注文するとサ-ビスでニンニクの効いた旨いギョ-ザが一人前付いてくる。
これでは申し訳ないので氷見牛のメンチカツを注文してビ-ルをグビっと頂く、腰は痛くともビ-ルは旨し!
ちなみに運転担当のオ-ちゃんはノンアルコ-ルで一声吠える、ノンアルなんて何の役にも立たんがね!





ラ-メンは醤油ラ-メンとカレ-ラ-メンを二人で半分ずつ味わう、最近主流のとんこつ系と魚介のダシでなかなかイケる。





カレ-ラ-メンを先に食べてしまったオ-ちゃんは、醤油味が分からなくなっちまったと嘆く、当りまえだわね~!



次回は氷見うどんも是非食べてみたいなあ!






最後は奥飛騨の温泉宿。
深深と雪降る季節に是非ここに泊まってみたいといつも思うのです。





ひとっ風呂浴びたらまたビ-ル





そしてオ-ちゃん所望の飛騨牛ステ-キで有終の美を飾る。
今夜は駐車場のアスファルトの上に天泊して痛い腰に更に鞭を打つ!





今回は岩魚の顔こそ拝めませんでしたが、食の大漁を果たせた満足の旅となりました。


皆様には期待を裏切ることとなり誠に面目なくお詫びする次第ですが黒部観光の参考になれば幸いでございます。


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祖父谷の岩魚はデカかった!?

2014-07-21 22:21:34 | 川飯.B級グルメ
今回の三連休は祖母谷(ばばだに)温泉にテン泊し、祖父谷(じじだに)や本流を釣りながらテン場内の露天風呂でのんびり骨休めしようという企画です。
天気予報はというとあまり芳しくはなく、さりとて山には雨がつきものと覚悟している山屋の端くれとしては迷うことなく雨天決行となった次第です。


早朝、黒部市内に辿りつくまで雨は降りやまず、雨天決行とはいえ歩き始めから大雨はちと勘弁して欲しいので先ずは腹ごしらえでしょ。
立ち寄ったガソリンスタンドで朝から美味しいご飯を食べさせてくれるお店を教えて頂き黒部港のそばの市場に直行します。
せっかくここまで来てコンビニ弁当やファミレスのモ-ニングセットでは旅の意味が薄れてしまいますからね。

                 




場内には所狭しと鮮魚が並んでいて何でもその場で食べさせてくれるわけで、いやあこういうのって好きだなあ!





とりあえず我らは岩牡蠣のほかに甘エビ、ぼたんエビ、キジエビを食べ比べてみようかと。
とりあえずと言えばビ-ルだって当然に黒部ビ-ルと宇奈月ビ-ルを飲み比べない訳がありません。





ほぉら今まで生きていたキジエビ。
プリップリのと~ろとろ、もう一気に昇天しちまって一滴もビ-ルが呑めましぇ~ん!





1本ビ-ルを飲み干す頃合を見計らったかのように勧められたホタルイカの浅沖漬けにまた昇天!
こりゃ絶対に冷酒が欲しいけれど呑んでしまうと祖母谷まで歩けなくなっちゃうしねえ、
人生の岐路にはいつも試練がつきまとうといいますがその典型がこれですわ、うぅ~む、、、

 



このあと、頂いたマグロの切り落としやカニ飯でお腹を満たして外に出るとなんとまたドシャ降りではありませんか、
仕方なく店内に舞い戻って長椅子を寸借して高いびきを轟かせて午前の部が粛々と過ぎていったのでありました。








朝寝から気持ちよく覚醒すると雨が上がっていて気まぐれな黒部の天気にいつもながら振り回される予感がするのです。
遅くとも15時19分発のトロッコ列車に飛び乗れれば今日中に祖母谷温泉のテン場で露天風呂に浸かってビ-ルが飲めるぞ。
昼飯も教えて頂いた『きときと寿司』という回転寿司、ノドグロは脂がのってとろとろ、ビ-ル抜きでも十分に旨い!







トロッコ列車に間に合うように宇奈月へ、ちょっと黒部川の様子を見てみると濁りもあって増水している。
温泉街を歩いて地元の方に天気予報を聞いてみると今夜は激しい雷雨になるという、こりゃ宇奈月に停滞で決まりですな。





そうと決まれば温泉街を隈なく歩いて停滞目標を探しておかないとねえ、、、
汗を流せる温泉、美味しいお酒が頂けるお店、激しい雷雨でも安眠できる軒先、探せばそれなりにあるものですねえ。






温泉会館は地元の方々御用達の銭湯の温泉版といったところでしょうか。
午後5時半にお湯につかります、気持ちええ!
何と言っても350円の入浴料が嬉しいですねえ。

 



ひとっ風呂浴びたあとの旨い酒は『わらびや』というお蕎麦屋さんでいただきましょうかねえ。





イカの黒作りはイカスミで仕込んだ塩辛、これもう絶対に日本酒いかなきゃねえ。
お品書にないのに無理言ってお新香をねだると自家用のミズの漬物を出して下さいました、これ僕にとっては理想的でございます。

 



冷酒は銀盤、別名『黒部』と銘々されているならこれから頂かなくっちゃ。
最近、米麹の匂いを受け付けなくなった身としては黒部のすっきりした口当たりに魅了されてしまいます。





グラス半分を一気に呑み干せば、今日一日の疲れがすっと消えて思わずオ-ちゃんと見詰め合って微笑んでしまうのです。





牛串、言わずもがなでございます。





2杯目は『黒部峡谷 幻の瀧』
ちびりちびりと味わっているのがもったいないほどのすっきりした喉越しと口中に広がる爽やかな香り、当然ぐいっとね。





ほろ酔い加減の3杯目は『立山』、ゆっくり舐めながら山と岩魚と料理を話題に大人の会話を楽しむのです。





美味しい酒肴と旨い酒、包み込んでくれるようなお店の空気に甘えて3時間も長居をしてしまいました。




〆の平打ちのお蕎麦を手繰りつつ是非もういちど訪ねたい、そう思わせて頂いたお酒とお蕎麦との出会いでした。
            

                

                       わらびやさん、ありがとうございました。







 

豪雨は午後9時頃から降り出して仕方なくもう一軒ハシゴして雨をやり過ごそうとしたのですが雷と豪雨は止むことなく
翌朝4時まで続き、川のようになった道を富山電鉄の休憩所まで走って行ってイスの上で朝まで爆睡と相成った次第です。


翌朝の黒部川は更に厳しい状況になっておりました。さあ祖母谷まで行くことがでくるのでしょうか?


                 








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癒しの日

2014-07-13 23:14:54 | 独り言
2歳の誕生日を迎えた孫が来るというので山の予定は急遽中止となりました。
山に比べたら孫に会えることのほうが遥かに癒されるわけでして、、、、、






子供の成長はなんて早いものでしょうか?
たった2年で歩けるようになり言葉を交わして意思の疎通ができるようになるなんて奇跡としか思えませんね。
この子たちのためにもずっと平和が続いて欲しいとつくづく思います。






外でボ-ルを追いかける足の運びも随分しっかりしてきました。







でもまだおむつは取れていないんですよね。
この表情、なんだかわかります?
子育てしたお母さんなら分かるんでしょうね。





今日は、ほっこりした平和な時間を過ごすことができました。

来週は往復1000キロの遠征に出ます。
釣りは程々にのんびり骨休めしてきたいと思います。
雨マ-クが消えてくれるといいのですが、、、、、、、、
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癒しの森

2014-07-07 01:20:04 | フライフィッシング
山の外気に触れるのはひと月ぶりのことだろうか?
週末は雨に祟られ続けたのをいいことに仕事三昧を決め込んでいた。
衰えてままならない足で徘徊するのにはうってつけの小渓が幾筋もこの森を潤している。





しばらく釣りあがると芝生を敷き詰めたような穏やかな緑の平が現われる。
ちょっと腰をおろして、今度はここに幕営して独りの夜を明かそうかと思いに耽りつつ紫煙をくゆらす。





雨の後だからだろうか、手のひらサイズの岩魚がポイントごとに飛び出してきて楽しい。





鮮やかな柿色のおなかは居着きの岩魚であろうか。
どの子も僕の手のひらですやすやと安らかな寝息を立てる姿が何とも微笑ましい。

 



この小さな沢は上流に進むにつれて岩魚のサイズが大きくなる。





23センチ、この小渓にあっては尺上の喜びがある。





この小さな淵尻にはゆらゆらと憩う岩魚がいるのだけれど不用意な僕はいつも気づかれて釣れたためしがない。





もう最源流に近いこの辺りまで遡ってきてしまった。





最後の一尾はちょうど8寸、この細流にしては尺二寸の価値があると勝手に思うことにして悦に入る。







午前10時半、少し早いけれどビ-ルにしよう。





ビ-ルのアテはヨモギの天ぷらだけ、侘しすぎる。

 



ネットで得たソ-メンの茹で方をご披露しましょうか。
沸騰したお湯に麺を入れて5回程ゆっくりかき回し再度沸騰したら火を止めて1分45秒放置、
すると完璧なアルデンテが出来上がる、どうぞお試しあれ(お好みの茹で加減は放置時間を調節して下さい)





夏の渓食はやっぱりこれに限ります!





ほろ酔い加減のまま横になって本を読む『百年前の山を旅する』
まだ山地図もない時代、なんの情報も山装備もなく徒手空拳で山に入った先人たちの足跡を服部文祥が辿る。

ちょうど百年前、若き小暮理太郎と田部井重治は高尾駅から景信山~三頭山~雲取山へと日本初の縦走を成し遂げる。
小さな肩掛けカバンに鍋と米と佃煮だけを入れ、足元は脚絆にわらじ、着ゴザを敷いて野宿しながらの2泊の山旅が自由でいい。
猫も杓子も山ナビを携えて歩く現代の登山者は文明や道具の進化に反比例して感性も能力も退化が進んでいるような気がしてくる。
まあ山ナビと人間をセットで考えればそれでいいのだろうが、戦国自衛隊もヘリの燃料が切れた途端に武士の刀になすすべもなくなるのと一緒か。




このほか黒部奥山廻りなど興味深い山の話が収められている。
日本の登山の黎明期、先人たちは我らより遥かに逞しく自由に山を楽しんでいたように思えてくる。


久しぶりに山と渓と岩魚に触れることができて生き返ったような気がする。
いよいよこれから本格的に山と渓が楽しい季節がやってくる、皆さん楽しみましょうね!

コメント (26)
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