山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

丹波山へ

2022-10-30 16:00:12 | 川飯.B級グルメ
昨日、2年ぶりに丹波山(たばやま)でお蕎麦を頂こうと『やまびこ庵』を訪ねてみた
ここのお蕎麦が好きで年に一度は訪ねていたのだけれど2~3年ほど前から休業の札がかかるようになった
そして今回も案じていたとおり休業の札が、、、
ならば『TABAテラス』か『のめこい湯』のお蕎麦でもいいかと道の駅に向かったのだけれど気が進まない

河原に降りて適当に作ってビールを飲るのもいいかもと直売所を覗いてこんな食材を手に取ってみた
650円のワサビはちょっとお高いけれど、たっぷりの原木ナメコ190円とラデイッシユ108円の安さに陥落した

 

河原に降りて陽だまりのベンチに腰を据えてさ~ビールだ!



ラディシュは薄切りにして塩をまぶすだけでも十分に美味しい!
葉は卵とじにしたかったのだけれど卵もないし油も切らしていたのでお浸しが唯一の選択肢となった



お椀二杯分のナメコ汁を作りながら、いつも持ち歩いている百均の下ろし金でワサビをおろす



ホカホカのアルファ米に鰹節を敷き詰めて生ワサビをたっぷりと載せ
醤油をぐるりとかければ簡単ワサビ丼の出来上がり~!
鼻につ~んと抜ける香り、まろやかな辛味が実に上品で
一気に掻き込んでしまいました~!
やはりおろしたてのワサビ丼の美味しさは群を抜いておりますねえ!



さて、ひとり取り残された熱々のナメコ汁を頂きましょう
とろみのある汁を半分ほど飲み干すと、たっぷりのナメコがゴロゴロと顔をのぞかせている
こりこりとした優しい食感とつるんとしたのど越しを味わいながら体の芯からホカホカしてくるのがありがたい



ビールにホロ酔ったら吊り橋を渡って『のめこい湯』に浸かり閉館の午後7時までたっぷり眠ろう





近場にもこんな楽しみが溢れている、嬉しいじゃありませんか!
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某月某所 釣り日和

2022-10-18 00:26:14 | フライフィッシング
いつのことだったやら、この山深い渓にはいつになく穏やかな時間が流れていた
ゆったりとしたアクションでテンカラを振る寅さんの幸せそうな表情がこの日のすべてを物語っている



ジンクリアな流れの先にロールキャストを決めるオ-ちゃんの動作もなぜか緩慢に見えてしまう
滑の一枚岩の先では、よしよしいい子だからおとなしくしてね~と寅さんが優しく岩魚を取り込んでいる



激渋でなかなか岩魚と出会えないオ-ちゃんは急ぐこともなくフライをチェンジしながら
こういう時間が好きなんだよなあと、まるで釣果なんてどうでもいいんだとでも言いたげに、、、、







さて、僕はと言うと

そりゃ勿論、幸せでございましたとも

なんてったって、シャクヨンスンに出会えたんですからねえ

シャクヨンスンって言ったって、韓国の麗しき女性のことではない訳で

尺四寸、正真正銘42センチの大岩魚、この日僕が出会えたのはこの一尾のみでございました








この渓には餌になる虫が少ないのでしょうか?
ちょっと痩せてはいるけれど、厳つい顔、黄色味を帯びた腹、ヒレピンの尾びれを見ていると
厳しい大自然の中でひもじい思いをしながらも厳然として生き抜いてきたこの大岩魚の風格を感じてしまいます
これから迎えるであろう雪に閉ざされた厳しい冬に餓死せずに何とか生き延びて欲しいと唯々祈るばかりです



さて寅さんはというと
グリ-ンバックの美しい26センチの雌岩魚



泣き尺の雌岩魚



可愛そうなくらい痩せてはいるけれど何と36センチの雌岩魚、30センチのネツトを大きくはみ出しています
この3尾ともみなヒレピンの尾びれが美しい、これがこの渓の岩魚の特徴といえましょうか?
このあと寅さんは更にロッドを振って35センチを筆頭に激渋の条件にも関わらずツ抜けを果たして『釣る男』の面目躍如と相成った次第です





さて、釣りは刺身のツマとはよく言ったもので
一日のうちで一番楽しい時間というのは釣りの後にやってくるくつろぎの時間にある訳でありまして
この夜も唯々寅さんの振舞料理にひたすら舌鼓を打ちながら幸せな時間が流れてゆくのでございました



お刺身でもいけそうな新鮮なきびなごのムニエルに

 

ちょいとレモンを振りかけて頂けば、カリッ、フワッの食感とバタ-の深い風味に
まるで高級料理を味わっているような感動を『うまっ!』『うんまっ!」の一言でしか
感謝の気持ちを表現できないボキャブラリ-の乏しさを痛いほど感じた夜でありました



きびなごのムニエルの後は、寅さんが越後の海で釣りあげた70センチ、4キロの鯛で鍋を作ってくれました
肉厚の鯛のほか、豚肉、豆腐、シイタケ、シメジ、エノキ、水菜、白菜、長ネギ、ニンジンの10種類の食材を使った鍋は



レモン風味のツユがことのほか美味しくて飲み干してしまい、〆のウドンを煮込む頃には殆どツユが残ってなくて
追いつゆを作る寅さんに心の中で申し訳ないと詫びた次第です(平打ちのウドンも実に美味しゅうございました)





寅さんの絶品料理とランタンの灯りに癒されたオ-ちゃんは
〇ボの無念もいつしか消えていつもの穏やかな笑顔と語り口を取り戻しておりました



美味しい料理とほろ酔い酒と仲間との何気ない語らいが
こんなにも穏やかな心をもたらしてくれる幸せをいつになく感じさせてもらえた一日となりました
唯々心置きなく語り合える親愛なる相棒たちに感謝する次第です!


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ハナイグチ復活!

2022-10-09 17:27:19 | キノコ狩り
雨が降った翌々日、ハナイグチを探してカラマツ林に入山した
盛期は遠に過ぎているのだけれど食べる分くらいは何とかなるかもと淡い期待を抱いて、、、、



ところがである、湿気を含んだカラマツの落ち葉の中から今が盛りとばかりにハナイグチがにょきにょきと頭をもたげている
こんなことは何年振りのことであろうか、半径100mほどの範囲でほんの2~30分で食べる分のハナイグチが収穫できた

 
 


 

岩魚の棲む小渓に降りて下処理をしよう



幼菌成菌併せて17本、一人で食べるには多すぎるくらいだ



冷水でゴミを洗い流すと艶やかな美しいハナイグチに生まれ変わる



空が泣き出しそうなのでミズナラの枝葉が厚く茂った林道脇にダイニングを設える
ハナイグチは熱湯で湯がいてから冷水で〆る、それぞれの個性的な色合いとヌメリ具合にそそられますねえ!



ビ-ルのアテにはもみじおろしポン酢がいい
幼菌の方が美味しそうにみえるけれど実は肉厚の成菌の方が味が濃くて断然美味しい



左側の紙皿に載ったハナイグチはパスタの具に使う



今回はニンニクをたっぷり使ったペペロンチ-ノにしてみたけれどカルボナ-ラより遥かに優る!



疎林となったこのカラマツ林にもようやくハナイグチの復活の兆しが見え始めている
賑やかさを取り戻しつつある山を歩くのはうきうきして実に楽しいものでございます。





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30年ぶりのサッカ-観戦

2022-10-02 16:58:54 | 独り言
息子に招待されて30年ぶりに国立競技場で孫たちとFC東京の試合を観戦した
地元チ-ムのFC東京は春と秋の年2回、ファンのために楽しいイベントを催してくれる

競技場の外で催されていたゲームに孫たちが満足した頃合いをみて午後5時に入場すると
小雨降るピッチの外側では子供たちを楽しませるゲームなどの催し物が開かれていた

 
 

午後6時半、いくつかの出店でビールとツマミと孫たちの夕食を見繕って席に戻るとちょうどリトグリのミニライブが始まることろであった



息子が小学生の頃は今は無き横浜フリュ-ゲルスの応援に三ツ沢競技場まで足を運んだものである
左足の魔術師エドゥ-のフリーキックが弧を描いてゴールポストに吸い込まれるシ-ンに何度ウェーブを繰り返したことだろうか



佐藤工業がスポンサ-から撤退したフリュ-ゲルスは1999年の天皇杯の優勝を最後に横浜マリノスに吸収されて消滅した
加茂監督の下、ピッチに立つ楢崎、前園、三浦(淳)、山口(素)、永井(秀)、モネール、エドゥ-、ジーニョなど錚々たる選手が誇らしかった
そして今、息子はFC東京の一員となって憧れであったプロサッカ-に関わっているのも何かの縁なのであろうか?



午後7時、5万1千人のサッカ-ファンの見つめるなかでFC東京と京都サンガの第30節のホイッスルが吹かれた



FC東京の応援団は太鼓と手拍子と大応援旗で整然とエ-ルを送っている
コロナ禍のいま応援の様式も様変わりしたけれど、これはこれで素晴らしい!



試合はFC東京が終始押し気味に進行していた



そして前半28分、レアンドロのミドルシュ-トがゴールネットを揺らした
コロナ禍でなければウォ-という大歓声に包まれながらのウェーブがスタンドを2~3周していただろうに、、、、

 

ハ-フタイム、ここで追加のビールとツマミと孫たちのおやつを調達する



そして後半の33分、三田が放ったシュートのこぼれ球をアダイウトンが押し込んで2点目を決めた

 


30年ぶりのサッカ-観戦、しかもFC東京の勝利
小学生の息子と肩を叩きあった30年前の興奮が鮮明に蘇ったひと時でございました!
たまにはこんな一日もいいものでございます!





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