山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

美しい日本?

2007-07-31 00:17:12 | 独り言
四ツ谷駅から麹町の東京FMまでタクシ-に乗った。ほんの10数分間の会話です。

『やられましたねえ自民党』と運転手さん。『当然のことですよ、この勢いが衆院選まで続くといいんですがね』と私。『そりゃ無理でしょう、国民もバカじゃないから』『う~む、、、、?、、、、。やはり続かないでしょうね、国民はバカですからね』

『安倍さんは、もうダメでしょうね。ケジメをつけられないリ-ダ-に国民は見切りをつけたんですね』と私。『いやいや、山口県の人間はとにかく優しいんですよ。だから松岡農相も赤城農相も見捨てないでチャンスを与えようとしたんですよ』と運転手さん。『う~む、、、、?、、、、。それは優しいとは言わないと思いますよ。そもそも、そんな優しさはリ-ダ-には必要ないと思いますがねえ』『薩摩の人間は戦い好きだから鹿児島人が総理になると必ず戦争をやるけれど、長州人は優しいから山口県出身の歴代総理は戦争をやってないし、経済も発展させて来たんですよ』『うむ、、、?(なんか話がかみあわないなあ)。でもねえ、善悪のケジメもつけられない人に1億2千万人のリ-ダ-を任せるわけにはいきませんよ』
最後までかみ合わない話にむなしさを感じた。多分あの運転手さんは山口県の人だったんだろうな。

安倍さんも、ここで潔く辞めていたら少しはみどころもあったのにね。
参院選後の彼の話を聞いていて、さすがモノホンの政治家だと感服しましたねえ。自分と小沢さんとどちらを選択するのかと選挙民に問いかけておいて、大敗を喫しながらも『国民の皆さんは、私が押し進めている改革を最後までやり遂げなさいと応援してくれているものと信じている』ですと。この完璧なまでのポジティブシンキング、我らも見習わなくてはね。

確かに国民もアホだと思いますよ。
いったいどれだけの人が政党のマニフェストを読んでいるのでしょうか?(私も読んでません)。どれだけの人が立会演説会に足を運んで弁士の話をきいているのでしょうか?(私も聞いてません)。そりゃそうですよね。政治家の演説も、多分マニフェストにも、端から実現させる気もない空虚な言葉が並んでいるのでしょうからね。最初からこの事実を見破っている国民は、ホントはアホなんかじゃないのかもね。

さて、私がマニフェストを作るとしたら。
『税金と年金保険料にGPSを着けることを約束します。そして、一年中、税金と年金保険料の足取りを実況中継いたします』。実はこれ、とある方の川柳からのパクリです。政治家たるもの何でもパクらないと成功しませんからね。

ホントにこれが実現できたら面白いでしょうね。国民から収納した血税が赤城さんの事務所の金庫に入って、事務所費を二重三重に計上して何千万円もチョロマカシ、チョロマカシタお金で絆創膏を2枚買ってオデコとホッペに貼っちゃった。な~んてことが、何から何までバレちゃって、もう二度と『法律に則って適正に絆創膏を買いました』な~んて言い訳もできなくなっちゃうし、用もないのに税金使って海外に雲隠れしてホテルで酒呑んで大イビキかいちゃって。なんてこともできなくなっちゃうよね。

ホントはね。なにもGPSなんかつけなくたって、国を憂い、国の将来を担う政治家や役人たちが、自らを清廉潔白の身に置き、不始末をしでかしたら自ら責任を取ってケジメをつければ良い訳でね。

まあ、安倍チャンや赤城チャンのようなアマちゃん政治家には『美しい日本』なんて100年経っても創れっこないって。『美しい国』には『美しい精神』が宿る。ケジメさえもつけられない安倍ちゃんに『美しい国』なんて創れるものかっての!
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溪泊り 誘惑に負けちゃった

2007-07-28 23:01:50 | フライフィッシング
いやあ今日は暑かった~。
こんな日は、溪にツェルトを張って、キンキンに冷やしたビ-ルとソ-メンでひとときを過ごしたい。夜は星を眺めつつ、ちびりちびりウイスキ-をなめながら一人孤独の時間を楽しむ。これが由緒正しい男の休日というものではないか?

昼までに仕事を終わらせて車に乗り込んだ。車には必要なものは何でも積み込んであるから思い立ったらいつでも旅立てる。途中でビ-ルと食材を買い込んで、先ずは秋山川の支流『阿寺沢川』に向かった。

ここから谷底に降りて、薄暗く涼しい溪でロッドを振ろうか。



谷底に降り立つと、下流はそのまま本流へと落ち込む滝へと流れ落ちている。



釣りは穏やかなこの流れから始まる。午後2時半、陽の光は繁った木々に遮られてひんやりとした空気が充ち満ちている。真夏の釣りはこれでなくちゃね。



自分で改造した6フィ-ト1インチのショ-トロッドに倍以上のロングリ-ダ-。夏の定番『ブラックパラシュ-ト』をティペットに結ぶ。



そして遡行開始です。いい雰囲気でしょ。




この溪はヤマメの溪である。あの白泡の消えたあたりからの流れ、あそこから出なかったら私は責任を取って党首を辞任する覚悟でございます。



でしょう。やっぱりヤマメは正直なんですよ。
薄暗い溪に住むヤマメはちょっと体色が濃い感じがしませんか?



一尾釣れたらもう満足。苔むした岩に腰掛けて一服つけて、この溪にひとりいる満足感に浸ります。



と、その時でした。すごいですねえ、文明の利器ですねえ。カミさんから電話です。山梨の谷底に遊ぶ男と東京にいる女が遠く離れて愛の言葉を交わせるなんて。『会津から馬刺しが届いたわよ』『えぇ~、今日だっけ~、明日の筈じゃなかった~?』『一日間違えたんじゃな~い』『そんな~、困るよな~』『仕方ないでしょ、もう届いちゃったんだから。帰るの?帰らないの?どっち?』



うぅぅぅっ、会津の馬刺しは世界一好きなんだけど、、、、今日は溪泊のつもりだったし、、、馬刺しでビ-ルなんてこんな旨いものはないし、、、冷たいビ-ルとそうめんは用意しちゃったし、、、馬刺しは今日中に食べないと鮮度が落ちちゃうし、、、溪でひとり孤独を楽しみたいし、、、。こんな時の男というものは実に優柔不断で決断力に欠けるものなんですよ。こっちの彼女とあっちの彼女とどっちにしようか?あぁ迷ってしまう、もてる男はこれだから困ってしまうのだ的な悩みをいつも抱え込んじゃう訳なのですよ。でも男というものは、人生の岐路に立ったとき、やっぱり決断が必要なのですね。

『やっぱり帰るぅ』。
悩みに悩んだ末の、これが私の決断でありました。この決断が正しかったのかどうかは、私が人生を終わるときには多分分かるのではないでしょうか。ふむふむ!

しかしですねえ、ケイタイは確かに便利なものだけど、ホントに罪作りなやつですなあ。

まあそれはさておき、あと1時間だけロッドをふりましょうね。


しばし釣り上がると大石ゴロゴロが出現してきます。



この辺りでフライをCDCウイングの『ムネアカオオアリ』にチェンジすることにしました。このフライも夏の必殺フライのひとつです。うぶなヤマメちゃんには馬刺しのような旨そうなフライに見えちゃうのでしょうねえ。



そしてそしてこの落ち込みからの流れだし。あの流芯に必殺ムネアカオオアリがナチュラルドリフト、、、、、、パック~ン、、、、ググゥ--ッ。なんじゃこりゃぁ、ちょっとぉ、でっかいんでないかい、、、、、。



引き寄せて、背中に手を回してランディングネットを、、、あれっ、ない、ランディングネットが、、、?『こら暴れるでない町娘』『あぁお代官様、それだけはお許しを』『なにもせんから静かにせんか』『あぁぁ、、、』



『むはははは、手の焼けるおなごよのう』
手に落ちたのは妖艶な9寸近いヤマメでした。この季節になると、このサイズに成長している訳なんですね。



ここで気分良く納竿。
ランディングネットを探しながら、もと来た溪を下り、崖をよじ登って林道へ辿り着きました。林道にはねぶた(田舎の呼び方です)の花が、幸薄い女のような姿で風になびいておりました。



ケイタイの便利さに感謝と恨みを感じながら、溪泊を一時中止して馬刺しの待つ我が家へと心うきうき帰って行きましたとさ。





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奈川 二泊三酒二人旅

2007-07-24 23:15:11 | フライフィッシング
釣友に『ホリさん』と言う男の中の男がいる。
この男、本業は『必殺ほぐし屋本舗の仕事人』で小説家でもある。
3週間働き詰めで煮詰まっていた私は、身も心もゆるゆるにほぐしてもらおうと、ホリさんが20年来通い続ける癒しの里『奈川』を案内していただいた。目的はもちろん釣りに決まってるのでした。

奈川に入る前夜、信濃の地酒を堪能しようとわざわざ松本に宿を取ったのでした。
一足先に松本入りしていた小説家は、一人で路地裏を探索して感じの良い小料理屋を見つけていましたよ。午後7時にその店『卯屋(うさぎや)』に腰を落ち着けることになりました。カウンタ-に並ぶ地酒の多さに思わず顔がほころんでしまうのですねえ。



酒肴を注文して、先ずはイッパイ。おっとっとっとっと~。
ママにお酌されて、思わずデレデレ~っと相好をくずす小説家なのでした。



うみゃ~!
適度に冷やした地酒をグビリと一口、小説家はこのあと何回昇天したことでしょう。小説家たる者『このくらいの表現力を身につけておらんとダメだべさ』とのたまっておられました。さすが小説家でごじゃりまする。ヘンナヒト、向こうのお客さんが不審そうな顔して見ていませんか?



正しい日本男児なら、先ずはお刺身の盛り合わせに限ります。馬刺し?もちろん頂きましたさ。



あまりのペ-スの速さに、ママは次の地酒を抱えて出番を待っています。
岩手のわんこそばじゃないっつうの。でもホントに旨いんだから仕方ないよね。納得なっとく。でも、色々たくさん呑んじゃったので地酒の銘柄は記憶にございませんのです。



地酒の冷酒を5杯ほど飲み干して、最後は七笑(ななわらい)の2合瓶を一人1本づつ頂いて〆。これもなかなか旨かったですなあ。



そして遂に小説家は、悪い人に変身しながらママを口説き始めたのでありますが、変身半ばでパワ-が尽きて良い人に戻ってしまいましたとさ。残念だべさ~。



夜も更けて日付が変わる頃、すっかり仲良くなったマスタ-と蕎麦談義が始まります。マスタ-が食べ歩いた信州絶品そばのお店を懇切丁寧に教えていただきました。お蕎麦に目がない私と小説家にとっては垂涎ものの時間となりましたねえ。



真剣に聞き入る小説家。



さあ、お開きにしましょうか。でも〆のラ-メン食べないとね。卯屋特性なつかし味のラ-メンだったような、、、、とんと記憶にございません、うぅぅぅ。



さあホテルへ帰りましょうか。長々とおじゃましてしまいました。また寄らせていただきますね。




またひとつ、松本に『帰れる場所』ができました。うれしいなあ。
旅って、目的の地から始まるものではないのだと思うのです。旅って『旅の途中を遊ぶこと』なのかな?


そして翌日21日、ぐっすり眠って奈川に入ったのは午前10時のこと。迎えてくれたのは優しい自然と野の花たちでした。本物の釣り師なら5時には溪に立っているのでしょうが、我らの目的は釣りであって釣りではないのですから溪に立てるだけでいいんですよ。なんたって旅の途中を遊ぶ旅人なんですからね。



じゃあちょっとだけやりましょうか。
奈川本流の里川区域に立ちました。小説家が腰に手を当ててテンカラ竿を振り始めます。テンカラって、腰に手を当てて振るのが正しいのかな?



野麦峠に向かって釣り上がって行くと、滝が現れたりして次第に険しい流れに。



やったべさ~!
岩魚を釣り上げた小説家が自慢げに、、、、、ぽとり、、、、、ありゃぁ!



私はシッカリこのとおり。
ムッヒッヒ、これ腕の差、人格の差、、、、?



更に溪は溪らしく、美しさを増して、、、、。



小説家の真剣勝負の図。こんな顔、今まで見たことないべさ。人は見かけで判断してはいけないのですよ。



さあ昼飯の時間です。釣りは飯より好きなのですが、冷たいビ-ルは釣りより好きなので、優先順位はビ-ルと言うことになるわけでして。



溪畔にこんなところがあるなんて。小説家がビ-ルのつまみをチャッチャと作ります。



これで軽くビ-ル3本いけちゃうのです。いやぁ冷たいビ-ルは嬉しいですねえ。ウインナも一味唐辛子でピリカラに、目玉焼きも塩コショウで大人の酒肴にヘンシ~ン!



ビ-ルのあとは、ほろ酔い状態でちょっとだけ。
小説家のテンカラに八寸岩魚が来てくれました。




これで今夜は、心おきなく酒が飲めるぞと言うことで、気分良く納竿。
今夜の宿『民宿岩花荘』に向かいます。



民宿では、今夜の料理の準備が、、、、。

アミタケ。どんな料理になるのでしょうか?



どっひゃぁ~ビッグサプライズ、、、、マツタケですよ!
まさか7月に本物のマツタケが採れるなんて、知りませんでしたねえ。



そして刺身用にさばいた鱒。




まったり温泉に浸かって、いよいよ本日のメインイベントの時間です。
先ずはビ-ルで乾いた喉を潤しましょうね。突き出しはミズのキンピラで。



アミタケのおろし和え。赤紫色の美味しい茸でお酒がすすみます。ここからは地酒の『大雪渓』に変わります。さあ至福の時が始まるのです。



鱒のお刺身。シアワセ~。



じっくり焼き上げて、薫製のような岩魚の塩焼き。絶品でしたね。



本日のメインディッシュはこれ。マツタケ入りのきのこ汁でした。
もう部屋中がマツタケの香りで充ち満ちて、豊かな山の幸を堪能して、またまた昇天してしまいました。あゝこんなに幸せでいいのでしょうか?



この後も、山菜の天ぷらなどが3品追加されて、、、いくら食いしん坊でもこんなには食べられませんて。

大雪渓で酔っぱらいながら釣り師の宴会は続きます。次は『岩魚の骨酒』の回し呑み。はじめて出会った男たち、それが釣り人ならば話題は次から次へと湧いて出てこんな風になってしまうのです。楽しいものですなあ。



民宿のおじちゃんとおばちゃんも一緒に呑んで楽しんでました。



夜が更けるまで呑み語り笑い合って楽しいときは過ぎて行くのでした。
素朴で豪華な料理とこの雰囲気、小説家が20年も通い詰める魅力はこんなところにあるんですね。納得のひとときでした。


そして3日目の朝。
ぐっすり眠って散歩に出ると、すでに釣りから帰った釣り師たちが情報交換しています。中央が80才になる民宿のおじちゃん。釣り名人で、今でも岩から岩へと忍者のように飛び移り、激流も難なく渡る技は若い釣り師たちにも決して真似できない達人技なのだそうです。脱帽。



朝食は9時過ぎ。こんなぐうたら釣り師はおらんでしょうが、これで良いのです。
釣れなくても溪に立てるだけで幸せなのですからね。朝食も9品、ご飯二膳食べたのは久しぶりのことでした。美味しかったなあ!



ふぁぁぁ~あ、退屈じゃワン。オラも釣りに連れてっておくんな、、、ダメっ!
おじちゃん、おばちゃん、お世話になりました。今度はもう少しゆっくりしたいなあと小説家と話しながら、後ろ髪を引かれる思いで民宿を後にしたのでありました。



折角だからちょっとだけやって帰ろうか。
と言うことになり、支流の黒川に入りました。まだ1週間前の台風の影響で可成りの増水状態です。しっかし良い溪相じゃないですか。



ティペットに天使のフライを結びます。



天使のフライに食らい付くなんて、やっぱり岩魚は悪食だったのね。hanさんの言うとおりだったな。きれいな八寸岩魚が顔を見せてくれました。よし、これで満足、帰ろ!小説家も1尾釣り上げたことだし、満足の納竿となりました。



岩魚、山菜、きのこ、栗、アケビ、くるみ、奈川はとても豊かな山村でした。村のおじいちゃんやおばあちゃんとも話しをさせていただきました。今度はもっとじっくり話を聞かせて頂きたいと思います。沢山の方とふれあえたことで、とても心豊かな旅になりました。ありがとうございました。



野麦峠のお蕎麦屋さん『峠路』で『とうじ蕎麦』を頂いて旅を締めくくりました。
話題が豊富で、話し上手なホリさんとの旅、ホントに楽しい旅となりました。心おだやかな旅にしていただき心から感謝感謝です。是非また誘ってくださいね。




そして、みんなみんなアリガトネ!






















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巨星堕つ!

2007-07-20 01:01:04 | 独り言
日本共産党の宮本顕治元議長が尊い生涯を閉じられた。

一時代、暴力革命を標榜した党内主流派に対して、選挙によって多数議席を占めて政権を掌握することを唱えた至って常識的かつ合法的な穏健派であった。

選挙によって多数議席を得るということは、正しい政治理念を持ち、これを選挙民に理解され共感を得るための地道な活動をし続けることを意味する。この理念が党員からも共感を得たからこそ主流派となり、公党にまで育てられたのだと思う。

確かな理念を持ち、それを同志たちに熱く語り、未来の姿をイメ-ジさせ、ネクストリ-ダ-たちを育て、固い絆の組織を創り上げる。組織のトップとして学ぶべきことは限りない。

若い頃、宮本顕治さんの講演を何度か聴いたことがある。厳しい拷問のことなど一切語らず、ただただ理念を果たすための活動方針と未来像を熱く熱く語っておられたことを思い出す。

自由主義経済の中にあっては、もはや政権を取ることなどは絶望的である。しかし、時の政権の暴走や腐敗に対するご意見番的存在であり続けて欲しいと願っている。

学生時代、日本共産党千代田支部の主催する人民大学で学んだことがある。党の政治理念や政治活動の話は一切なかった。党への勧誘なども一切なかった。多くの本を読み合って、人間としての生き方や考え方を語り合ったと記憶している。

『空想から科学へ』
最も印象に残っている本である。日々の生活の中で、自分がこうしたいと思ったことや、こうありたいと夢に描いたことは、先ずは行動に変えてみること。行動に変えずして成果は得られない。当たり前の事である。しかし、この本の印象は強く残っていて、私の事務所の八つの行動規範の一つに掲げているほどである。

6.解行一致を実行しなさい。
『学んだこと、思いついたこと、言葉にしたことは行動に変えなさい。行動の先にしか成果はありません。成果を生むために速やかに行動に変えなさい。』


まるで巌窟王のような、強い信念を貫き通した宮本顕治さんの生涯に敬意を表し、心からご冥福をお祈りします。(合掌)

(きわめて政治的、思想的内容のためコメントは結構です。)





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機能不全

2007-07-19 05:01:36 | 独り言
この二日間、メ-ルが受信不能に陥っている。
やむなくスタッフ用のアドレスを使って交信しているが不便この上ない。

コンピュ-タが止まってしまうと仕事も中断してしまう。インタ-ネットができないと一日がとてもつまらない日になってしまう。

コンピュ-タはすでに人を支配してしまっているのだろうか?
仕事だけでなく、人の心も支配し始めているように感じてしまう。

コンピュ-タの機能の一つが不調なだけでこれだけの不安や不便さを感じてしまう世の中である。今回の新潟中越沖地震に遭遇して、ライフラインが止まったなかで生活を強いられる方々の不便さたるや想像に難くない。

安倍さんも、わざわざ現地に出向いて選挙用のパフォ-マンスをやってる暇があったら、一日も早く被災者の方々の生活安定を最優先にすべきではないか。

コンピュ-タ、ライフライン、食の安全。
現代のフレ-ムワ-クの中で、これらが犯されてしまったら、都市機能や人の生活サイクルが一気に狂って止まってしまう。平和が前提にないと成立しない怖い世の中になった。


昭和30年代、私が子供の頃、ふる里の人たちは自力で道を作り、水道を引き、木を切り出し、家を建て、出産し、葬式を取り仕切り、作物を作り、それを分け合って、貧しいながらも文明の利器に頼らずに生きていた。自給自足に近い強い生活力があった。

今でも、地方を巡っていて出会う田舎のおじちゃんやおじいちゃんたちには、どんな時代でも生き抜ける強い生活力を感じる。

テロや戦争、水不足や食糧危機。
平穏が犯されたとき、私たちの生活はどうなるのだろうか?
私は家族はどうすれば生き抜けられるのだろうか?
私たちにそんな生活力があるの゛ろうか?

いま、農山漁村に移り住み、信念をもって自給自足に近い生活をしている人たちが、実は最も強くて、最も安全で、最も豊かな生き方を手に入れた人たちなのかも知れない。

そんなことを考えてしまった。






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心が繋がっていると言うこと

2007-07-17 23:37:05 | 書籍
小説を読むのは何年振りのことだろうか?
人と人との深い絆に想いを馳せて涙し、心地よい満足感に浸りながら最後のペ-ジを閉じた。

人は誰も、心の片隅に孤独感を抱えて生きているものである。どんなに満たされていても、どんなに幸せの中にあっても、必ず心のどこかにそれは存在する。

それでも、大切な人と心が繋がっているから、慕っている人に見守られているから、大好きな人と強い絆があるから、人は強くはつらつと生きられる。

心が繋がっていると言うこと。
それは、かけがえのない人だから心から愛し、尊敬し、信頼し、思いやること。本気で心配し、怒り、道を説き、身を挺して守り抜くこと。

人は誰もみな、まっとうな生き方をしたいと願っている。たとえ運悪く道をそれてしまった者もまた同じである。この主人公と出会った人は皆、ハッピ-になってゆく。

おそらく、この作者は天使のような人なのかも知れない。


休日の一日、夏の渓流用のフライを40本巻いた。
天使のようなフライも4本巻いた。白い美しいフライに仕上がった。来週は、真っ先に天使のフライを使ってみよう。でも多分釣れないであろう。岩魚にも良心はあるから。美しい天使のようなフライに喰らいつく筈がない。来週のボ-ズは決まった。

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素晴らしきかな人生は!

2007-07-07 16:29:14 | フライフィッシング
以前このブログで紹介した夢追いびと三人衆のひとり、Satoshiの話、ご記憶にあるでしょうか。そのSatoshiからメ-ルがありました。

彼はまだ30代、カウボ-イに憧れて単身アメリカへ渡った男です。
彼はいま、乳牛の人工授精のプロフェッショナルとして牧場から牧場へと東奔西走しています。フリ-ランスなので月の半分は仕事をし、半分は自分の時間を謳歌している羨まし過ぎる生活を手にいれています。収入も充分過ぎるほど得ています。

その証拠に、数年前まではオンボロのポンコツ車だったのに今ではピッカピカのフォ-ド5400CCなのですよ。



勿論、ここまでのプロセスには大変な努力や苦闘もあったことでしょう。私もそのことを知っているからこそ、彼の成功を心から讃えたいと思っています。

彼の休日はキャンプと釣り。
キャンプに行って、川を眺めながら、持参したマテリアルでのんびりフライを巻いて釣る。なんともアメリカ的ではありませんか?





釣りの後は食事。
豆缶、煮込みラ-メン、ソ-セ-ジにカナディアンウィスキ-。河原に下りての川飯が旨いんだと。そしてウィスキ-を一杯やって昼寝って、オイオイそれじゃオイラとおんなじじゃねえかっての!

メ-ルの最後には『私こそ河原乞食襲名です』とあった。
おいおいSatoshiよ、元祖『河原乞食』はオイラと小説家ホリさんの専売特許なのだよ。そのことを忘れずにね。君には特別に『河原乞食3号』の称号を与えてあげるから謹んで受けなさい。

年がら年中休みなく仕事に追われる人生。それもまた良いでしょう。
でもね、ちょっと立ち止まって考えてみたいと思います。プロフェッショナルとしてスペシャリストとしてきっちり仕事して、社会にも貢献し、そして自分の時間もたっぷり持って人生を謳歌する。こんな生き方ができないものかと。

多分Satoshiの事である。資金を貯めて自分の牧場を持つことを想い、いずれ実現することだろう。でも、決してあくせくしないで当たり前のように実現することだろう。そんな生き方、いいよね。

Satoshiよ、来年は必ずモンタナ、イエロ-スト-ンヘ行きまっせ。
ガイドよろしくね。そして一緒にロッドを振ろうね。今夜は多分、どでかいレインボ-と格闘している夢を見ることでしょう。

釣り好きの皆さん、来年はモンタナにみんなして押しかけませんか?


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中央線の呪い

2007-07-06 00:27:01 | 書籍
高校を卒業するまでの私は、まるで本とは無縁の男であった。
無縁どころか、本を読む男なんぞは軟弱極まりない人間であると決めつけ、そんな男は絶対に信用できんと信じ込んでいた。つき合う友も本とは無縁の男ばかりで、勿論めがねをかけてるヤツなど一人もいなかったのである。

それがどうだろう。
大学生になり哲学をかじったばっかりに本の虫になり、本を読まない男なんぞは信用できんヤツだと逆転してしまう始末である。もっとも、昔の友は本は読まないが酒は呑む。酒を飲める友は必要不可欠である。だから今もって深い友人関係が続いている。腐れ縁というヤツか。

まあ前置きはこのくらいにして本の話をしよう。

『中央線の呪い』
この本を手にしたのは1994年10月、13年前のことである。
中央線沿線の本屋にしか置いてない中央線人限定本であり、中央線人気質と中央線文化が見事に描かれているのである。長いこと中央線人をやっている私も『う~む、なるへそぅ!』と唸ってしまう。そして、中央線人の心と文化を忘れないために3年に一度はこの本を引っ張り出して読みふけってしまう。これも中央線の呪いかも知れない。




生粋の中央線人は新宿を中央線文化圏とは認めていない。
超限定的に言えば、高円寺、吉祥寺、国分寺を結ぶ区間を中央線文化圏としている。なるほど、この区間にはヘンな呑み屋や古本屋といった個性的な中央線文化がワンサカある。中央線文化の魅力に引き寄せられた貧乏学生や売れないア-ティスト、反骨精神むき出しの地元人間たちが集まっては田園調布の金持ち族を嘲り、カラッカラに明る過ぎる東横線お嬢さんをイケスカネ~と侮蔑しながら酒を呑む。能書きをたれ、屁理屈をこねながら呑む酒がこれまた旨いのだ。

我々は選ばれた民である、超一流主義を排撃する、和食が一番、儲からなくても好きな道、なんぞと言いながら安い呑み屋で酒を酌み交わす。まあ、可愛くも幸せな中央線人ではある。

中央線人の深層心理
中央線には10の呪いがある
中央線の呪いとタタリ
中央線人の七つの大罪
中央線魔界ガイド

これらの目次を見ただけでもおもしろい。
中央線人の皆さん、一度この本を手に取ってみませんか?
そして、中央線人としての誇りと自負を抱いて生きようではありませんか!

『中央線の呪い(三善理沙子著、二玄社発行)』










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呆れた反面教師

2007-07-03 23:01:08 | 独り言
久間防衛相が、ついつい本音を言っちゃって引責辞任させられた。
辞任の理由がしゃれてる。参院選をおもんぱかってですと。反省の気持ちなんてこれっぽっちもないよね。そりゃそうだ、本音を言ったんだものね。こんなお目出度い防衛相を頂いてる国だもの、北朝鮮になめられて当然だよね、まったく。

損害保険の不払いが381億円だって。生命保険はもっとひどい。生保も損保もまだまだ出てくるよね。だって、今までも隠し続けてて、金融庁の調査の度に『もうこれだけです、不払いはもうありません』って、シラをきってた訳だからね。

保険契約取るときだけ必死になって頭下げといて、いざ支払う段になったら屁理屈こねて『支払えません』じゃ世の中とおりませんて。年間数千万円の保険料を支払う上得意やうるさい客にはきちんと支払っておいて、チカラも知識もない弱者には不払いって。落ちたもんだね品性が。紳士面して彼ら、会社の中でどんなこと話しているのだろうか。『課長、府中のTさんが事故ですって』『なぬ、保険金はいくらだ』『契約では1億ですが』『1億も払ったら大損だ。2000万も払っときゃいいだろ。うまく屁理屈こねて誤魔化しときゃわからんて。ここが腕の見せ所だ、頑張れ』『分かりましたっ。ガンガン実績上げて会社に貢献しますからボ-ナスの評価お願いしますよ』『わ~った、わ~った』

加入者から金集めて、運用して、保険金支払わないで、利益を上げて、自分たちの給料たらふく取って私服を肥やす。これが生保や損保の崇高な使命なのだろうか。違うよね。加入者の万一の時に間違いなく保険金を支払う、これが使命でしょ。そのために預かったお金を大切に運用する、違いますか。

この行為は、加入者と株主双方への裏切り行為だよね。
381億円の不払いと言うことは、381億円も利益を粉飾していたことになるよね。これから381億円を支払っていく、つまり381億円の利益が吹っ飛ぶってこと。まだまだ株も下がる。大損する株主たちよ、株主代表訴訟で経営者たちを徹底的に追求して責任をとらせて下さいね。損害賠償もしっかり取り上げ、経営理念に反して目先の利を追うことが如何に利益に反することか、イヤと言うほど思い知らせてやりましょうや!

グッドウィルがまたやらかしちゃったね。介護保険の巨額不正請求に飽きたらず、今度は本体の人材派遣ですって。ここも株主代表訴訟が楽しみだね。『オ-ナ-社長の俺に楯突くつもりか』って、いくらわめいても許されないでしょ。『目先の利追うもの久しからずや』ってとこですかね。

世の中、呆れるほどに反面教師がはびこってます。しかも一流どころだから呆れちゃうよね。本能のままに目先の利を追ってしまうと、結局は信用を失って存続さえあやうくなるのが必定。先ずはお客様の利益と満足を最優先する。これ、本能じゃなくて理性の世界だからね。そのことをいつも意識して行動し、『ホントにお世話になっちゃって。助かりましたよ。アリガトネ』。こんな言葉を頂いて喜びに変える、そんな職業人にならないないとダメだよね。

例えば小料理屋さん。




精魂込めて料理して、『旨いなあ、やっぱりこの店はこの味だよね』なんて満足気な顔を見せられたり、料理を介して楽しそうな雰囲気が生まれたり。料理人って、そんなことが一番嬉しいんだろうな。『いやあ楽しかった~、また来ますね』なんて言いながら喜んでお代を支払ってもらえる。料理人に限らず、少なくとも私たちは、そんな関係を築いて行きたいものですね。




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