山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

みずがき逍遥

2016-09-18 16:17:28 | キノコ狩り
この小渓を越えて緩やかな斜面を登るとカラマツ林がどこまでも続いている。
還暦を過ぎた故障持ちの男がふたり、そぞろ歩くにはうってつけの穏やかな林を選んで入山した。
瑞垣は恩賜林であるがゆえに広大な森は一様に良く管理されていて実に心地よく、幾筋もの小渓が清涼な空気を生んでいる。





もういい時期になったであろうと太っちょボブさんを誘って出かけたのだけれど
探せど探せどハナイクチが見当たらない、先行者の足跡もあるにはあるけれどそれにしてもおかしい。
キノコ採りに入っていた地元の方に話をきいてみると今年は1週間遅れているそうで合点がいった。





いつもより慎重に目を凝らしてさがしていると思い出したようにハナイグチが現れる。





一時間もすれば篭が一杯になると楽観していたのだけれど甘かったか?





数が少ないからこそ出会えたときの嬉しさもひとしおであった。





ボブさんもハナイグチの特徴を把握したようでそれなりに収穫できたようだ。





2時間ほどカラマツ林を散策してからミズナラの林を抜けて沢の畔に向かう。
左肩を痛めているためか、たった20Lのザックが重く感じて、しかも鈍痛が続いて辛いこと辛いこと。
レントゲンの所見によると60肩ではなくてもっと厄介な症状だそうでしばらくは重いザックを背負えなくなった。





例年に比べたら余りにも貧果ではあるけれど山飯の分だけはなんとか確保できた。





小渓の畔で思い思いに山飯を作る。

 
 



友と語らいながらの山飯ならこれだけで十分なご馳走になる。
いつもならビ-ルの後でたっぷり午睡を楽しむのだけれど、、、、、、





せっかくだから岩魚の顔も見てみたい、この小渓ならウェ-ディングシュ-ズの必要もないお手軽な釣りになる。





先行者がいたのだろうか、この小さなながれも渋かった。
ボブさんも僕も可愛い岩魚を一尾づつ、それでも頬がほころんでしまうのは60男の寛容さのなせる技かと自画自賛である。

 


逍遥というのにふさわしい瑞垣のそぞろ歩きが楽しかった。
次は紅葉の牛の寝通りかな、、、、、
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森で遊ぶ

2016-09-11 17:28:24 | 自然薯 山菜
森と言っても、ここは府中市郷土の森博物館です。
府中市の子供たちは、この広大な敷地の中で府中市の歴史を学んだり遊んだり。
8月の猛暑の中、僕も孫たちの水遊びのお共に行ってまいりました。

 
 
 
 
 

水遊びにはしゃぎ、おっかなびっくり花火に興じる孫たちの姿を見るのは実にじいちゃん冥利に尽きるものでございます。




さて昨日の土曜日、黒部行のトレ-ニングのためにと牛の寝通りをカヤノ尾山まで往復6時間歩いてきました。
松姫峠には登山者が一人もおらず、6人の入山者はすべてハナイグチ狙いの人たちばかり、でも1週間早いのではないでしょうか?





案の定、登山道脇のカラマツ林にはハナイグチ1本も見つけられませんでした。





代わりに、時期が過ぎたと思っていたタマゴタケが大豊作。





牛の寝あたりからはウラベニホテイシメジがにょきにょき、でも先行者が取り尽くして残っていたのは老菌ばかりでした。

 



この日出会った登山者は後にも先にもこの方ひとりだけでした。
下界は30度を超えているというのに森の中はひんやりとして歩いていても汗をかくこともありません。







カヤノ尾山への往復でとれたタマゴタケはご覧の通りです。
これ、歩きながら登山道脇にあったものだけでこれですからキノコ狙いで入山した人たちはどれだけ収穫したことでしょう。




このタマゴタケは車止めで話しかけてきたた若いご夫婦に全部差し上げてしまいました。
牛の寝通りは勾配が穏やかとは言え、登りの筋肉と下りの筋肉を適度に使って歩くのはとても爽快でございました。

さて、来週あたりハナイグチがそろそろ期待できそうですかね?
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1年ぶりの瑞垣

2016-09-03 19:12:01 | フライフィッシング
9月は3日~9日までの7日間、黒五、鷲羽、水晶、高天原を巡りながら
五郎沢出合、岩苔小谷、薬師沢で黒部岩魚と遊ぶ夢のような計画を立てていた。
しかし、それをあざ笑うかのように山の天気予報はほぼすべての日に雨マ-クを並べてしまった。

悶々としていても詮無いこと、1年ぶりにみずがきの森で昼寝でもしようか?





いつもの五郎舎で釣り券をもらって、チタケを探しながら森を歩いて小さな沢へと向かう。





晴れてくれと願ったところで晴れもせず、今年は不遇の夏になりそうだ。
だからと言って早々にリタイアして天気予報を気にせずに遊びに興じたいとも思わない。
思うようにならないのもまた乙なものと受け入れてこそ人生はおもしろいと思いたい。





森の中を散策して4本のチタケを手に入れた、一人分のチタケそうめんには十分である。





3日前に台風が通過したというのに、この小渓は平水に近い水位を保っている。
ブナやミズナラの根が、堆積した分厚い腐葉土が、どれほどの保水力を持ち合わせているのかがよくわかる。





ちっさ~!
ロッドを振るのは4か月ぶりのことであろうか、5寸ほどのチビでも嬉しい。





渓を遡っていると鈍りきった体に少しずつ生気が蘇ってくる。





この小渓に棲む岩魚のお腹はみな鮮やかな柿色に彩られている。





こんな小さな落ち込みなら釣りの技術は殆ど必要ない。





どこにフライを落としても岩魚が見つけてアタックしてくれる。





でもフライを落とす時だけはちょっとだけ息を止める、この緊張感がいいんだよね。





6寸ちょい、源頭に近づくにつれてサイズアップするのだけれど今日はちと小さいかな?





源頭直下の落ち込み、今日はお留守でした。





ほんの2時間ほどの岩魚との夏、遊んでくれた岩魚たちに感謝です!




午前11時、いつものダイニングに戻ってビ-ルです。





摘んだチタケを十分に炒めたら、茄子にチタケの出汁をたっぷり吸わせます。





チタケそうめん、夏はやっぱりこれに限りますねえ!





質素な川飯に満足したら、涼しい渓畔で心行くまで眠りましょう。




荒々しい峪で尺岩魚を追いたいのは山々なのですが
こんなゆるゆるの一日もたまにはいいものでございます!
コメント (28)
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