山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

春の女神  終宴

2012-04-30 23:54:17 | 山歩き.散歩
山は芽吹きの季節がいい
萌黄色の若葉が初々しく風にそよいでいる
あれほど華やいだ石砂山も女神の舞の終焉を迎えようとしている。







暖かく晴れた日、八王子のボブさんを誘って春の女神に逢いに来た
舞姫を目当ての登山者は僕たちふたりだけ、乱舞の時期は過ぎていた
それでも午前10時を過ぎたころには15頭ほどの舞姫が山頂に集い優雅な舞を披露してくれた。

季節を忘れずに羽化し子孫を残す営みと産卵が連綿と続いていく不思議。
あぁ、今年も春の女神に逢えてよかった!









春の女神を愛で、呑み、語り、昼寝をして過ごした5時間半は
まるで時が止まったようにゆっくりと流れているように感じた。



 

 





午後3時半、爽やかな目覚めであった
落ち葉の上に寝ていたボブさんはヒルに吸血されて脛が血みどろになっていた
修業が足らん山男は何度も吸血されながら対処法を編み出していくのである。







結局この日、石砂を訪れたのは僕たちの他に4人であったろうか?
天泊しながら3日をかけて東海自然歩道を歩くというこの人の
年季の入った25年物のミレ-のザックがなんともカッコイイ!




 
 




この道を歩くのは四季折々もう200回を超えただろうか?
僕にとってこの山は、ひととき世俗を離れて頭を空っぽにできる特別な山なのです。






同行いただいたボブさん
これを機会にまた山や渓にとご一緒しましょうね
今回は駄作ばかりの山飯をご容赦、次回はまともなものを作りますからね!

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なんちゃってチャ-ハン!

2012-04-15 21:29:12 | 川飯.B級グルメ
あぁ、不覚にも寝坊してしまった。
しかもまだ準備は何もしていない、なんてこった。

そそくさと支度を整えて岐阜蝶の舞う石砂山へと急いだ。
8時45分、牧馬峠の長い車列には割り込む余裕もなかった。

おまけに今日はパトカ-が2台も出ていた。
伏馬田ル-トなら余裕の山歩きになったであろうに。


春の女神との再会はまた後日ということにして神の川に向かった。
度々の豪雨のために渓相がまるで変っている、ヤマメは無事だろうか?

本流に降りて平坦になってしまった川原を歩いて矢駄沢に向かおうとしたが
流れが変わってしまって登山靴では渡れない、諦めて流れの手前にダイニングをしつらえた。









そもそも今日は山飯の予定であった。
石砂山には水が湧いていないので水を使わない山飯にしようと
用意したのは冷や飯と生卵と厚切りベ-コンだけである、貧粗だ。







本流には4人の釣り師が竿を出しているが僕はまだ釣欲が湧いてこない。
先ずはベ-コンを焦げ目がつくほどに炒める、油は使わない。
厚切りの方にかぶりつきながらグビっとやる、いやはや缶チュ-ハイがすすむ。
残りの一枚、半分はこまかくサイコロにしてチャ-ハンの具に使おう。


 




缶チュ-ハイをやりながら、なんちゃってチャ-ハンを作る。

冷や飯に生卵をひとつ落としてかき混ぜる。
卵かけごはんの要領だがこの方が万遍なく卵がご飯に絡みつく。
油をひいてご飯を炒めたら適当なところでベ-コンとねぎを放り込む。


 
 




仕上げは塩と黒コショウと醤油を少々たらして出来上がり!








結構いけます!
ベ-コンとチャ-ハンをつまみにもう一本!






僕は今日、何しに来たんだろ?
山も歩いていないしロッドも振ってない
流れの前でチャ-ハンを作って食べて缶チュ-ハイをグビっとやっただけ。


ただそれだけだけど、でもやっぱり神の川はいいなあ!

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日光巡礼

2012-04-09 23:01:50 | 山歩き.散歩
小学校の修学旅行以来48年ぶりの日光でした。
東京は春爛漫だというのに日光の桜はまだ固い蕾のままでした。

今更なぜ日光なのかって?
今更だから日光なんですね。

家族信仰の輪王寺三仏堂に参り、山岳信仰の二荒山神社で手を合わす。
強力なパワ-スポットが点在する東照宮で衰え始めた心身に強いパワ-を頂いて蘇る。







東照宮と陽明門を結ぶここも強力なパワ-スポット
上から下まで山装備の僕はウェアやシュ-ズと一緒にパワ-を頂いてきました。







家康のお墓も強力なパワ-スポットだとガイドさんが教えてくれました。
200段のきつい石段を若い男性ガイドさんと先を競うように登ったのはいうまでもありません。







ここもそうなのだそうです。
この霊水をペットボトルに頂き一日中喉を潤しておりました。
単純な僕は東照宮の霊力をたくさん浴びたことでなんだかホントに力が蘇ってくる気がするのです。







ここは食事だけ、泊まった訳ではありません。







僕はやっぱり気軽に寝っ転がれる畳の部屋がええですね。
部屋の裏には中禅寺湖に源を発する大谷川(だいやがわ)が清冽な水しぶきをあげておりました。
仲居さんに聞けばヤマメとイワナの川だとか、僕は釣りをしないので決してウズウズすることはありませんでした。

高級旅館のふとんはふわふわで暑くてあきまへん。
気が付けば心地よい畳の上に寝ておりました。
シュラフがあればいうことないのだけれどねえ!








特急列車は4年ぶりでしょうか。
いくつになっても旅心を沸き立たせてくれてワクワクするものでございます。






夫婦だけの二人旅もたまにはいいものです。
もう山や釣りはやめて二人旅にしようかしら。



先日の誕生日
息子夫婦からブルックスブラザ-スのネクタイをプレゼントされました。
親の身に着けている物、見ていないようで見ているのですね。

プレゼントには小さな手紙が添えてありました。
やはり手紙はいいですね、思いがしみじみと伝わってくるのです。






カミさんからは靴下屋の靴下
これちょっと高いけれどとっても履き心地がいいのです。


ネクタイと靴下、まだまだ働きなさいということなんでしょうね、きっと!
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今日からリセット!

2012-04-02 23:57:33 | 山歩き.散歩
あと3日で僕も60才になる。
どうもピンとこないのであるが事実は事実である。
しかし実年齢はどうでもよいこと、あくまでも自分年齢を貫けばよい。
ワクワクすることをやり続けることが自分年齢を若く保つ秘訣なのかもしれない。







八王子の山でヤブカンゾウと蕗の薹を摘んだ。
3月中頃が旬の野草は少し薹が立ちはじめているが美味しさは変わらない。







途中の醍醐川には100人以上の釣り人がひしめいていた。
目覚めたばかりの渓魚はもう少しそっとしておいてあげよう。
ヤマメもイワナも輝きを増す盛期に相まみえるのがいい。







ヤブカンゾウは酢味噌で和えると甘さが一層引き立って美味しい。







4月5日の誕生日を機にタバコをやめることにした。
願掛けのタバコ絶ちとでもいうのだろうか。
60歳から始まる自分再生の年、楽しみなことがいくつもある。







熊さんと缶チュ-ハイを煽っていると突如としてゼッケンを付けたトレイルランナ-が現れた。
そうだ、僕も今月から朝のウォ-キングを始めるのだ。
山を続けるために鈍った体を正常に戻し膝痛もなんとかしたい。







そんな僕の決意を知ってか知らずか熊さんはただただ缶チュ-ハイを煽りながらランナ-に声援を送っている。







1時間ほどの間に千人以上のランナ-が通り過ぎて行った。
1時間遅れのランナ-たちは走る気力も失せたようで殆どが歩いている。







熊さんは相変わらず無責任な声援を送りながら缶チュ-ハイを煽りつづけている。






毎年のこと、のんびりと春の野草を頂く儀式で僕の春が始まる。
こうして今日までの疲れた体から溌剌とした明日へとリセットが完了するのだ。


さあ皆さん、今年も面白いシ-ズンになりますように!










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