山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

くう.ねる.のぐそ

2009-01-25 23:55:18 | 書籍


『くう.ねる.のぐそ』


むむむ?


の  ぐ   そ   ? ? ?


たまたま立ち寄った書店で、この書名に釘付けになってしまいましてね。

のぐそ って、、、あの、、、のぐそ の ことなのね?

のぐそ って、、、野山でするあの脱糞のことよね?

と言うことは、、、志村けんの『だっふんだあ』 の あれだよねえ?

野宿派の僕としては『のぐそ』という魅惑のフレ-ズに
激しく親近感が湧き上がってきて思わず本を手にとって鞄の中へ、、、、
それじゃ万引きですわね。もちろんレジでお金を払って我が愛読書となった訳でして、、、、。







タイトルからしてこりゃフザケタ本だろうと軽い気持ちで読み進みますと
これが何と至極まともな内容なのでありまして、、、。

これほどまでに真剣に『のぐそ』に取り組んだ書を見たことがありませんでした。
まさに『のぐそ』の集大成と言っていい究極の『のぐそ本』なのでありました。

自然保護活動の中で著者は大きな気づきを得た訳なんですな。
ウンコはトイレに流せば地球環境に大きな負担を与える。
自然から頂いた食物の残滓であるウンコも野に放てばそこに棲む生物にとって大変なご馳走になるのだと、、、。

それからというもの『のぐそ』の千日行に挑み
今までに何と10000回を越える『のぐそ』を重ねて極めていったのだと。

のぐそ初心者の方は是非この本から『のぐそ』の醍醐味と
拭き心地のよい葉っぱの見分け方、正しい野糞法などを会得していただければと思います。

そして極めつけはウンコがいかにして土に還るかの追跡調査。
自分が野に放ったウンコを掘り返して分解過程を調査し
ウンコに集う動物や植物、菌類がウンコを通じて繰り広げる食物連鎖のレポ-トは圧巻です。

『野糞跡の掘り返し調査では、多くの動植物や菌類が私のウンコに群がり
たいへんな饗宴を繰り広げている現場を目撃した。ウンコをきちんと土に
還しさえすればもうそれだけで生きている責任を果たせそうな気がしてきた』








私たちは『環境保護』を声高に叫びながら実は殆ど何もできません。
私たちの近代化した生活そのものが環境破壊の元凶そのものになっています。

この本は、『のぐそ』こそが私たちにできる数少ない環境保護活動の一つであると言うことを教えてくれています。

のぐそフリ-クの皆さん、この本を読んで自信を持って自然環境保護に貢献しようではありませんか。
自然環境保護のために何かしなければと思い悩んでいた良識派の皆さんも
『のぐそ』を通じて環境保護を実践してみようではありませんか。

これからは
小学校のカリキュラムに『のぐそ』の時間を設けよう!
地域で行うラジオ体操の後で必ず公園に『のぐそ』をしよう!
会社でのボランティア活動は野山に行って『のぐそ』をしよう!

ちょっとふざけ過ぎましたかね?
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真冬の釣りはミッジがおもしろい!

2009-01-18 23:32:52 | フライフィッシング
久しぶりにOちゃんから電話が入った。
『おう、たまにはどっか行こうぜ』
『ったく、こちとら忙しくてそれどころじゃねえよ』

と言いながらも誘われるとその気になってしまうのが悲しい。
『じゃあ山行っか。丹沢も雪でいいんじゃない?下山したら焚火で酒盛りね』
『いやあオレ高血圧だからさあ、寒いのダメなんだよ。うらたんで釣りってのはどう?』
『あのなあ、うらたんだって雪降ってっから充分に寒いぜ』





雪の林道をゆっくり走って『うらたん』に向う。
通称『うらたん』、裏丹沢の神の川下流にある管釣りである。
真冬の神の川は半端じゃなく寒い!




深場をアウトリガ-で釣るOちゃんに対して僕は1年中ドライフライ一点張りである。
この時期は28番~32番の数種類の極小ミッジをロ-テ-ションしながら攻める。
ライズがあってもなくても極小ミッジでヤマメを浮かせてしまうのが快感なんですな。



Mrロ-ガン(老眼)のOちゃんにはこのフライを巻くのはちょっとムリかもね。



川原でコ-ヒ-を沸かして熱々を体に流し込む。
それでも顔が強ばってしまうほど兎に角寒い!



渇水期のこの時期は平水の半分くらいであろうか?



午前10時、寒さがゆるむのを待ってフライを結ぶ。
30番のこのフックはシャンクが2ミリちょっとの極小フライに10Xのティペット、これが効くのである。



誰も釣れていないのに釣れちゃう、これが何よりの快感なんですな。
皆さん使ってるフライがちょっと大きい、だからドライで釣れないんだね。



ここの落ち込みの脇でも連発。



ミッジの釣りにハマってしまうとおもしろくて抜け出せなくなってしまうのです。
フライがあまりにも小さいので並の合わせではスッポ抜けてしまう。

ヤマメの口の中でフライを踊らせる感じ、ころがす感じをイメ-ジして合わせを入れる。
これがフッキング率を高める秘訣でしょうか。しかし水がちめた~い。



午後1時までの3時間で12尾のヤマメ、充分満足です。
でももう限界。焚火で酒盛りもムリ。結局、温泉でぬくぬくが一番だよね。






温泉でまったりと体を温めたら、、、、、。
やっぱりビ-ルなのですよ。

Oちゃんと釣りをして酒を飲むのは1年ぶりだろうか?
いつも一緒に行く遠征も去年は一度もなかったものな。



もちもち、しこしこ、そしてなめらか。
ここはお蕎麦よりも絶対にうどんの方が旨いのです。



そしてたっぷり爆睡。
中学の頃からかれこれ45年、長いつきあいだなあ。
お互いに高血圧と糖尿病の持病もち。お互いのために長生きしないとね。



釣りよりもビ-ル、釣りは刺身のつま。
これからもこんな釣り旅を続けて行きたいと思います。

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初詣

2009-01-11 23:03:29 | 山歩き.散歩


武蔵国分尼寺跡。









天平の時代(700年代)



気の遠くなるほどの昔



ここで修行をした尼さんたちも



この裏山で山菜やキノコを摘んでいたのだろうか?





往時を偲んで散策した










大國魂神社











三が日も過ぎて人出もまばら




松飾りをおたきあげ所に納めて



初詣



小銭がなくて仕方なく千円札



神様に見えるようにヒラヒラさせてから



賽銭箱へ



欲張って5つも願掛けしちゃった



千円分だものね






川の神様へも初詣








こんなの見ちゃうと体がうづく



でも今日は初詣



川の神様の言い付けどおり



ビ-ルと缶チュ-ハイと菊水と鬼ごろし











神様に振る舞った









2~3日ホ-ムレスやってみたいなあ!



忙しさの愚痴を言ってみた



ワシがいいと言うまで働くがよい!



神様に叱られた











満腹!








穏やかな日差しの中



ほんのつかの間の安息




満足!
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派遣切りに一言

2009-01-04 15:20:20 | 独り言
巷ではいま派遣切り論議がかまびすしい。
マスコミも世論も総じて派遣社員に同情的な意見が多いが如何なものか?

経済循環の常として好況と不況が交互に巡り周期的に就職氷河期も巡り来る。
運悪く就職氷河期に遭遇した若者たちはやむなくバイトや派遣という臨時雇用に甘んじざるを得ない。

しかし、問題はそれから先の話しではないのだろうか?
臨時雇用から正社員へ、そして自立への道を彼らは本気で模索し努力したのだろうか?

甚だ疑問である。

僕は、いわゆる苦学生であった。
父が病に倒れて数年間、学費と生活費を稼ぎながらの学生生活であった。
厚木の自動車工場で1年、代々木上原の牛乳店では2年間住み込みの学生生活を送った。

あの頃は季節工と呼ばれて3ヶ月毎の雇用契約であったと記憶している。
僕も季節工の一人として会社の寮に入り自動車工場で深夜勤務を続けながら昼間の大学通いを続けていた。

そして、そこで見たものは、、、、。
毎日毎日、同じ部品を組み立てる同じ作業が延々と続く。
考えることを必要としない作業で2年やっても3年続けても年齢相応のスキルは身に付くことがない。
しかも、そこで働く季節工の人たちは、その生活に甘んじて這い上がろうとする気概を持たなかった。

自分はこんな生き方は絶対にしたくないと強く思ったものである。
将来の展望を持たないこの人たちから学ぶものは何もないと思ったものである。

いま派遣切りの対象になっている人の多くは20代から40代の働き盛りの年代のように見受ける。
高卒や大卒の学歴を持つこの人たちは、今まで一体何を考えどんな生き方をしてきたのであろうか?
バイトや派遣の生活に甘んじて一生を送るつもりではなかったであろうに。

会社や国に責任を押しつけても何の解決にもならないし筋違いでもある。
会社や国家とは元来、組織の存続を最優先にするものである。
必要とあらば社員も国民も切り捨てるものと覚悟しておいた方が良い。



だからもう会社や国家に依存するのはやめようではないか。
自分の人生に責任を持てるのは自分自身でしか無いということに早く気づいて欲しい。

僕の釣友に40才で会社をやめて蕎麦打ち修行に入り2年の修行の後にお店を開いた男がいる。
41才で一念発起し税理士の勉強を始めて一人前の税理士になった男がいる。
36才で離婚し重機の免許を取って男たちに混じって必死で働き子育てをしている女性がいる。

みな自分の人生を切り開くために必死で頑張っている尊敬すべき人たちである。
しかも彼らは決して特別な人間ではないし恵まれた境遇にいた訳でもない。
自分の人生は自分で切り開くもの、その自覚と覚悟をもって頑張ってきた。
言わば人として当たり前の生き方をしてきた、ただそれだけのことである。

打つ手は無限!
幾つになっても考え方と努力次第で自立の道はいくらでもあるはずである。

打つ手は無限!
今の境遇を嘆き社会に甘えることなく本気で自立することに取り組んで欲しいと思う。

お年寄りや心身に障害を持たれる社会的弱者とは全く違うということをしかと認識する必要があると思う。
マスコミも世論も同情するばかりではなく自立への道を示唆してあげることをすべきでは無いだろうか?

確かに彼らの今の境遇を見てお気の毒だとは思う。
しかし自らの力で今の境遇から抜け出す努力をしなければ何も変えられないのだ。

自立し、社会から必要とされる人生を作り上げるのは、
他人や会社や社会ではなく自分自身でしかないのだと覚悟して
自らの人生を自らの手で切り開いて行って欲しいと強く思う。
















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元朝蕎麦に誓う

2009-01-01 16:13:21 | 蕎麦、うどん、ラーメン
皆様、あけましておめでとうございます。

心穏やかに新年を迎えられましたことお慶び申し上げます。
これから始まる一年が皆様にとりまして希望に満ちた日々でありますよう心よりお祈り申し上げます。

さて、我が家では例年通り会津のしきたりに則って三が日を祝います。
元日は、人生を細く長く生きられるようにと『元朝蕎麦』(がんちょうそば)に願いを込めて頂きます。

2日目は、粘り強く生きられるようにと『お餅料理』を
そして3日目は、疲れた胃を癒すためにと『とろろ料理』を頂きます。

まあ結局はお酒と馬刺しとお蕎麦が中心の三が日と言うわけでして。

このお酒は栃木に住む大学時代からの古い友から頂いたもので
新年の楽しみにと呑まずに我慢して今日までとっておいたもの。
やっと封印を解いて美味しくまったりといただきました。



これは蕎麦好きの僕のためにとお客様から頂いた伊豆産のワサビです。



お蕎麦は、会津の蕎麦打ち職人さんが打ったものを会津の弟に送ってもらっています。



そして馬刺し。
喜多方のお肉やさんから年に何度となく送っていただいています。
僕は馬刺しとお蕎麦、そして美味しいお酒があればそれだけで幸せになれる単純な男なのでございます。

これから始まる三が日、もうとろけてしまうほど幸せな日々が始まろうとしているのです。



僕はこの素晴らしいお酒とお蕎麦の味に出会う時、いつも感動してしまいます。
精進を重ね丹誠込めて命を吹き込む杜氏さんや蕎麦打ち職人さんの心意気を感じてしまいます。
あゝ僕も日々更に更に精進し続けなければと心を新たにするのです。

今年もまた元朝蕎麦に誓いを立てました。

笑顔と活気に溢れるクリニックづくりのお手伝いを誠心誠意続けて行こう!
だからこのクリニックにかかりたい、そんな患者さんの声を一人でも多く聞けるようにして行こう!

当事務所は急激な成長を望まない。
スタッフの成長とともにゆっくり成長して行こう!
スタッフが自らの成長を感じて喜べるような育て方をして行こう!

2年後には後輩税理士と共に税理士法人を立ち上げよう!
1本の矢よりも3本の矢、盤石な事務所作りをして行こう!
そのためにも所内研修を続けて行こう!

僕もスタッフもずっと輝き続けます!
日々学び精進し人としての磨きをかけ続けます!
人の成長は仕事の中にこそあるものと信じて研鑽を続けます!

勿論、溪や山は僕にとっての生命の源泉。
未知への冒険を続けて行きたいと思います!

今年も皆様とより親密なお付き合いをさせて頂ければこんな幸せはありません。
何卒本年も良きお付き合いのほど宜しくお願い申し上げます。


今年もまた食い物ネタからの始まりでございました。







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