山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

マダニにやられた~!

2020-06-28 23:30:46 | 山歩き.散歩
20日(土)に牛の寝通りを歩いてから2日目の月曜日のこと
右目のまつ毛のすぐ下にゴマ粒ほどの小さなデキモノができているのに気が付いた。
ピンセットで摘まみ取ろうとしたら痛いのでしばらく様子を見ることにして放置していたら
ゴマ粒はみるみる大きくなって小豆ほどの大きさになった。
しかも瞼が腫れあがって痛みが生じてきた。

26日(金)、これはイカンと思って皮膚科の医院に駆け込んだらマダニが喰いついているという。
さっそく紹介状を頂いて大学病院で切開して取ってもらい、感染症の検査をしてもらうことになった。
(この写真は腫れが引いた今日のもの)




27日(土)、山トレしようと予定していた貴重な晴れの日に大学病院で受診
その日の朝、病院へ行こうと靴を履いているときに僕の血を十分に吸って満足したマダニがポロリと足元に落ちた。
急いで写真を撮ってからテッシュにくるんで大学病院に持ち込むことにした。



大学病院ではマダニ専門の医師と他に2人の医師の3人掛かりで診察してくれた
話を詳しく聞くとマダニが持っているウイルスは4種類もあると言う。
その4種類とも治療薬が無くて致死率も高いという。
なかでも「重症熱性血小板減少症候群」という感染症が怖いという。
しかも発熱、倦怠感、下痢、嘔吐などの症状が出てからでないと検査ができないという。

今まで病気や山で何度か死に直面した経験がある
その都度に思うことは、どうせ死ぬのなら
死を覚悟する時間を与えてもらえる病気の方がいいということ
マダニの感染症で症状が出たら死を覚悟する時間なんて殆ど無いに等しいのが辛い!

とにかく皆さん、マダニなんてと軽視せず先ずはマダニのことをよく知って
山や渓に出るときにはくれぐれも食いつかれないように対策をとることをどうか怠りなく
あと2週間ほど、症状が出ないことを祈りつつ不安な日々を過ごすことになりそうです。



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山トレ開始!

2020-06-23 23:53:27 | 山歩き.散歩
3週間前のこと、溪への少々の登り降りで足が攣ってしまって悶絶した
たった2か月間の外出自粛で筋肉がこんなに衰えるものかと愕然とした
あまたの生き物にとって年と共に衰えるというのはこういうことなのかと
今更ながらに痛感した次第だけれどこのまま黄昏れていては男が廃る

9月の長期山行に備えて少しずつ山慣れしておこうと山トレを再開した




ここから30分ほど登ると小ピーク、その先は適度なアップダウンで山トレ初めにはちょうどいい




小ピークを越えるとブナやミズナラの樹間を縫うように登山道が延びる
下界は30度を超えているのに頭上を覆う枝葉のお蔭でミッドシェルを羽織うくらいがちょうどいい




この日の行程は大マテイ山経由棚倉小屋跡までのピストンで3時間半の予定なのに




折悪しくヒラタケなどが目に入ると足も止まってついつい摘んでしまう




もう止まらない、せっかくだからもう少し摘もうとあちこち目が彷徨う




もうこのくらいでいいかな




これだけあれば今夜は天ぷらと肉炒めと汁ものが楽しめそうだ




午前9時半ころから森の中では四方八方頭上からもカエルの鳴き声のような大合唱が轟き始めた




その正体がこれ、エゾハルゼミ
体長3センチほどの小さなセミなのに鳴き声は半端なくデカイ!




森の中には大樹の根方にできた洞があちこちに見つけられる
森の動物の棲みかは玄関も寝室も実によく整理整頓されていて無精者の自分が恥ずかしくなる




だいぶ道草をしてしまった、棚倉小屋跡で折り返して




大マテイ山に登ってから帰路に就く




ここで山飯にしようか




快適な森の中ではコンビニの酒肴で充分にビールと缶チューハイが旨い!




最近のカップ麺は袋麺を凌ぐか? ス-ラ-タンメンが感動的に旨し!
麺とスープは言うに及ばず、絹ごし豆腐の食感がもう生の豆腐そのもの




さあ帰ろう!




これ、多分ナラタケだろうけど少ないし汚れているしでヤメテおきましょう



いつものことなが道草しながらの快適な山歩きとなりました。
高天原と黒部五郎への再訪の夢もあと2~3年が最後のチャンスと覚悟して
釣りは少し我慢しつつ先ずは楽しみながら山トレに励もうと 思う次第です。






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山が取り持つ縁

2020-06-07 00:00:55 | 書籍
2ヶ月ほど前のこと、岩手の友から歌集を出版したという知らせが届いた
彼との出会いは大学3年生の夏、南八つを縦走中の赤岳の頂上であったと記憶している
しばらくはお互いに登った山の写真と手紙をやりとりしていたけれど次第に年賀状の交換だけになった
力強く味のある版画に、岩手の詩人「宮沢賢治」の詩を載せた年賀状は毎年の楽しみの一つになっていた
もしもあの頃、今のようにインタ-ネットが普及していたらもっと深いやりとりができたであろうにと思う




正直に言うと僕は和歌が良く分からない
でも何度が読み返してみると、極くごく身近なことを詠った言葉の一つ一つに
彼らしい人に対する優しさや思いやり、ユーモアをしみじみと感じることができた



あれから47年、二人とも68歳の老境に入ったけれど違う世界でお互いにまだまだ意気盛んである
若き日に赤岳で出逢い、しばらく同じ登山道を歩きながら言葉を交わしただけなのに人と人との縁は不思議なものである

表紙の陽さん人形を見ながら、顔をくしゃくしゃにして笑う彼の笑顔が鮮明に蘇った
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解禁はいつもこんな感じです

2020-06-01 01:20:03 | 自然薯 山菜
いつの間にか穏やかな季節になってきたのでロッドを携えて渓に立ってみた
車止めからほんの30秒で下りられる安直な沢を遡行すること10分
あの奥に先行するフライマンの姿が小さく見える、戻るしかありません




次の沢は急斜面を木々の枝につかまりながら延々と下る
しばらく遡行してここで良型の山女魚がフィッシュオ~ン!
ところがハンドキャッチ寸前でバラシた、腕が鈍っている証拠です




この沢も昨年の台風の傷跡がそこかしこに残っている
この先で先行するフライマンに追いついた、釣れない筈だ
フライ歴30年のこの方としばらく立ち話、今日はまったく当たりなしと苦笑いされていた




山女魚がダメならせめて野草くらいはと草付きの土手で野生の三つ葉をたくさん摘んだ

 


早春から山菜を楽しみ、丹沢コシアブラも早々に探し当てたへっぽこさんからのお裾分けを期待したのが甘かった
遅まきながら伸びきったウドの中心部に萌えた柔らかい若芽を何本か摘んだ、ミツバは香りづけに少しだけ使おう




ネギ玉に少々加えるだけで三つ葉の香りが漂って美味しさが増す
待ち切れずにビールを飲りながらフライパンのネギ玉の半分をハフハフ言いながら頬張る




ウドは醤油と一味でキンピラに、調理が簡単でしかも美味しい
レモン汁と黒コショ-で食べさせる生ハムのようなコンビニのサーモンが実に美味しかった




〆はウドのペペロンチ-ノ
仕上げに軽く炒めたウドの香りと食感が実にいい、料理人の寅さんが推奨するのがよく分かる
自然のものを少しだけ現地調達して川飯に添える、これが何とも嬉しいのでございます



久しぶりに急斜面を登下降したり2時間以上も渓を歩いたりで情けないことに足が攣って悶絶した
夏の黒部、9月の高天原を歩きたいなら鈍り切った足をこれから真剣に鍛えないとあかんと実感した次第です!
コメント (21)
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