山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

香りの誘惑

2008-04-28 20:21:01 | フライフィッシング
街を歩いていて。
甘く香ばしい焼きたてのパンの香りに、突然覚醒させられることがある。
急ぎ足の歩をゆるめて、しばし誘惑の香りに酔いしれてしまう。

横町の路地裏で。
焼鳥屋の煙が風に漂って鼻腔をくすぐる。家路を急いでいるつもりだった。
なのに、足は勝手に歩を止めて、60度に開いた爪先はあっちだと言いたげに店の方角を指さす。
気がつけば右手で暖簾を割り、腰をかがめて暖簾をくぐっている。
焼きたてのカシラを頬張りながら冷えたビ-ルをグビっとあおる、っくぅ~。

香りとにおいの誘惑、なんと罪深い魔力を持っているのだろうか。


月末、いつものようにふる里のお客様を訪問し、午前中には仕事が終わった。
真っ直ぐに中央高速に乗って走れば午後1時には事務所に帰り着ける。
つもりであった。なのに、なんだか車窓の風景がちがう、気がした。

気がつけば溪の中に佇んでいた。
ス-ツのズボンにヒップブ-ツを履き、ネクタイをしたままのボタンダウンにパ-カ-を羽織っている。
偏光グラスをかけ、フライベストを着け、手にはフライロッドが握られている。

ここはどこなんだ?オレはなぜここにいるんだ?



ヒップブ-ツを見た。
まったく汚れていない。ここに降り立つには垂直に見える険しい藪をかき分けて来るはずなのに。
瞬間移動でもしたのだろうか?溪の臭いに誘われて、遂にオレもエスパ-になってしまったのかもしれない。



霞んだ意識の中でフライロッドを振り始めた。
バシャっと、素早いライズ。小さいなあ。オリャッ、反射的にロッドを煽って軽く合わせる。
トルクは無いがググっと心地よい反応を楽しんで手元に寄せてみる。

14番のメイフライをガッポリと咥えてびっくりしたような目で私を見つめている。
そうか、オレはヤマメに逢いたかったんだ?
初めて間近で嗅いだ女性のファンデ-ションの香りや白い胸に魅せられるように、
ヤマメのなめらかな肌と美しい体に魅せられて、逢わずには生きられない体になってしまったんだろうか?



今日は、この一尾に満足して溪から上がった。



林道を下り、甘い湧き水で乾いたのどを潤した。



ひと休みして林道を下る。
林道脇の杉林の斜面に、見慣れた模様の蝶を見つけた。
岐阜蝶である。それは透明のビニ-ル袋の中でつぶされて息絶えていた。
誰が、なぜ、こんなむごいことをするのだろうか?そのまま通り過ぎた。



でも、何故か胸がざわついて先に進めない。
あのままだと可愛そう過ぎる。せめて土に返して葬ってあげたい。



引き返して袋を広げると、かすかに動いた。生きていたんだ。
岐阜蝶は、この石砂山(いしざれやま)に棲息するものだけが
神奈川県の天然記念物に指定されて捕獲が禁止されている。

同じ人間が犯した罪へのやりきれない想いが、これで救われたような気がした。
そっと掌に乗せると、手足と羽がかすかに力なく動いた。
ナラの枯れ葉の上にのせる。動けない、立ち上がれない。
心配で、その場に腰をおろして20分ほど息を殺して見守っていた。



羽が乾きはじめたのだろうか?
軽く羽をばたつかせて立ち上がった。
そして、ヒラヒラと舞い上がった。力なく、ではあるが舞い上がれた。
彼女が輝けるのは今日一日、たった1日だけである。
あのまま一生を終えていたら悲しすぎる。
少しだけでも空を舞って、生まれてきた喜びを感じられたら、、、、
私もちょっとだけ『春の女神』の幸せを分かち合えたような気がした。







今年は会えないと諦めていた『春の女神』
『あぁ今年もまた君に逢えたね』
ちょっと不憫な出逢いではあったが、今年も女神の舞を愛でることが出来た。

ほんの2時間の旅、春の女神との遭遇に感謝したいと思います。

ドラマのような出逢いに、アリガトネ!

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夢のかたち

2008-04-26 23:47:32 | 独り言
今日もまた嬉しい一日でした。
三鷹中央病院グル-プの夢が、またひとつカタチになりました。

社会福祉法人正寛会の特別養護老人ホ-ム『ケアコ-ト武蔵野』が
遂に竣工し、5月1日オ-プンの運びとなりました。



今日は、施設の内覧会と竣工披露パ-ティが執り行われました。

居室は全室個室、共用スペ-スも広くて、くつろぎの場を提供しています。



トイレ、浴室などなど最近の介護設備のめざましい進化にカルチャ-ショックを受けた一日でした。
私を案内してくださった介護士さんの心遣いも素晴らしく、ここに入所される方々への心地よい対応が目に浮かぶようです。

内覧会の後は、竣工披露パ-ティ。

先ずは理事長のご挨拶。
三鷹中央病院の院長、理事長に就任して10年、この間に見事に病院を活性化させただけにとどまらず、
老人保健施設、そして特別養護老人ホ-ムと次々に大きなプロジェクトを立ち上げ成功に導きました。



では何故、これほどの短期間に、これほど大きなプロジェクトを成功に導けたのでしょうか?

それは理事長の強いリ-ダ-シップと、それを支えるプロジェクトスタッフの使命感を置いては語れないのです。

いつも穏やかな理事長は、大きな声を上げることもありません。
理事長は、いつも淡々と自らの理念を語る人です。先ず理念ありきの人です。

私たちは病気やケガを治療し、生命を救う事だけでは医療人としての使命を全うしたことにはならない。
医療と介護の両面から、高齢者の社会復帰を支援すると共に、高齢者の方々が地域で
安心して生活していただくための場とサ-ビスを提供できて初めて私たちの使命が全うできる。

この崇高な理念を抱く理事長に意気を感じたスタッフが集まり、理念を共有し、
理念を実現する強いチ-ムが形成されて行きました。
良き理念を持った良きリ-ダ-の元には良きブレ-ンと良きスタッフが集まる。
この10年間は、そのことを実感する10年でもありました。

理事長の10年来の夢がカタチになりました。
明日からは、その夢と理念をスタッフの皆さんが真摯に実現して行く使命を負っています。
理事長と幹部スタッフ、そして現場スタッフとの強い絆が確実に実現へと導いてくれるものと期待しています。



会場一杯にお集まりいただいた支援者の皆さんで乾杯し、これからの地域医療への貢献を誓い合いました。

私も、ホンの少しですが関わることが出来て光栄に思います。
スタッフの皆さんの絶え間ない献身的な看護に敬意を表したいと思います。

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仕事の本分

2008-04-22 01:07:39 | 独り言
欲というのもは、誠に厄介なものでございましてな。
しかも人間というものは皆、欲という煩悩を抱えて生きている訳でして。

私のような仕事をしておりますとね、色々なタイプの事業家と巡り会う訳ですよ。
勿論、殆どの方は真面目に事業に取り組んでいる訳なんですがね、、、。

しかし一部にはね、性懲りもなく欲に取り憑かれて身を持ち崩し、
哀れな末路を辿る事業家がいるのも事実な訳でして、、、、、、。

事業が軌道に乗ってきますって~と、金回りが良くなる訳ですな。
金回りが良くなってきますって~と、お金の価値とか大切さが分からなくなってしまうんでしょうな。

そうするって~と、先ずは高級車が欲しくなる訳でして。
その次はオナゴ、そして上手い口車に乗せられて、訳の分からぬままに商品相場へと進んで行く訳ですな。

この三点セットの片道切符を握りしめてしまうと、もう後戻り出来ない地獄へとまっしぐらの超特急。
極めつけは、借金の保証人ですな。これなんざ自分で棺桶作って自分から棺桶に足をつっこむようなものでして。

皆さん、事業が軌道に乗ったからって調子に乗ってはいけませんぜ。
金回りが良くなりますとな、周りからやたらと誘惑の手が伸びてくるものでしてな。
お金の臭いを嗅ぎつける輩は、それはそれは甘くあでやかな誘いを仕掛けて来るんですわ。

皆さん、高級車はご褒美として許しますよ。
でもね、オナゴには金を使ってはなりませんぞ。
お金を使い始めたら、それこそもう歯止めがききまへんな。

投資なんぞも、くれぐれも余裕資金限定で遊んでくださいね。
自分に分からぬものに投資するなんぞは、スッカラカンを覚悟の丁半博打と一緒ですわ。
大事な家族と、あなたを信じてついてきてくれる社員の事を考えたら丁半博打なんぞやってる場合ではないでしょ。

借金の保証人。金に関しては、友達さえも信じちゃいけまへん。
あくまでも自分の会社と社員を守ることを最優先しなくちゃなりませんぜ。

事業家たるもの、事業欲を満たすことこそ美徳です。
儲かったら蓄積、そして自分と社員と事業への成長投資、これに充てましょうな。

間違っても、道をそれてはなりません。
でもね~、きつく叱っても、強行に止めても、いるんですよね反れちゃう人がね、、、。

事業家としての本分、忘れている人はいませんか?





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絶対に譲れないこと

2008-04-20 23:23:33 | 独り言
仕事は楽しくなければならないと、いつも思っている。
それは仕事だから、難問にぶち当たって出口の見えないようなことも度々ある。
でも、難問を解決して達成感を味わうことで何ものにも代え難い満足感が味わえる。
お客様の成長を直に感じられることもまた喜びの一つとなっている。
だから仕事は楽しいし、やめられないのだと考えている。

私の一番のストレスは、嫌な人と関係を持つこと、やりたくもない仕事をすること、このふたつである。
嫌な人と、やりたくもない仕事をする、これほどストレスで不幸なことはないと常々思っている。

そして、時々こんな事に遭遇することがある。
そんなときは、迷わず顧問契約を解消することにしている。
その人のために身を粉にして、誠心誠意尽したいと言う心が萎えてしまうからである。

人間性と言うものは、コミニュケ-ションに現れる。
頂くメ-ルで、手紙で、電話で、言葉で、人間性が見事に露わになる。
気をつけていても、意識していても、本来の人間性は隠しきれるものではない。

例えば、小さなミスがあったとき。
私のスタッフに対して上からものを言ったり、皮肉たっぷりな物言いをする人。
笑って許してくれる人、穏やかな言葉でミスに気づかせてくれる人。

たったこれだけのことでも人間性が露わになる。そして、一時が万事である。

振り返ってみれば、2年に一度はお客様との顧問契約を解消させて頂いている。
誠心誠意尽したい、そんな人とだけおつきあいを続けたいからである。
私の我が儘なのかも知れないが、これだけは絶対に譲れない一線である。

また今月、お互いのためと信じて、その決断を下した。












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ム-ブメント

2008-04-17 23:10:08 | 独り言
埼玉県羽生市のK歯科医院を訪ねた。
成長著しいこの歯科医院を訪ねるのは、今では毎月の楽しみの一つとなっている。

この歯科医院は、医院経営に悩む先生方のベンチマ-キングの対象に
すべき一つでもあるので、少しだけご紹介させていただきたい。
あなたも是非見学されることをお勧めします。多分、感動のサプライズが待っていることでしょう。


さて、今回は半年に一度実施しているスタッフの方々との個別面談の日である。
総勢26名にふくれあがったスタッフの中から今回は15名の方々とお話をさせていただいた。

面談も4回目ともなると、この2年間のスタッフの成長の軌跡が手に取るように良くわかる。
成長し変化することの喜び、目標とする人を見つけ、憧れの人に近づきたいと言う意欲に満ちた目の輝き、
人に認められることで芽生えた自信、それらのことが笑顔で語る彼らから痛いほど感じられる。

医院見学やセミナ-の受講をひたすら続けてきたことが皆の意識を変えて花開かせた。
トップの熱い想いを語り続けたことがスタッフの心を動かし行動に変えさせた。

組織は人で成り立っている。入れ物を変えても、そこで活動する人が変わらなければ組織の活力は生まれない。
だからこそトップの力量が試される。理想を掲げ、自らが真っ先に変わり、ひたすら語り続け、人を良き変化に導く。
素晴らしいチ-ムは、素晴らしいリ-ダ-の存在無くしてはあり得ない。

ただ一つ、気になったことがある。
急激に人が増えたため、スタッフ間に温度差が生じてしまった。
しかし、これは一時的な現象であり、やがて新人たちを巻き込んで大きなム-ブメントが必ず起きる。
学び続ける文化も、チ-ムのパワ-も充分持ち合わせているから心配はしていない。

それまでは、ちょっとブレ-キを踏みたい。
今までの走り続けた2年間を振り返り、ここで体制固めをしておきたい。
次のプロジェクトを成功させるためには、これをおろそかにしてはならない。

スタッフの話を聴くことで、これからの舵取りの方向やアクセル加減が見えてくる。
これも個別面談の効用なのかも知れない。
面談は、ただ聴くことに徹しているが、期待しているスタッフには半年間のテ-マを与えた。
もっとも期待しているスタッフには、厳しい言葉をぶつけ、テ-マも与えた。
また6ヶ月後の面談が楽しみである。


当日は午後から休診しての全体ミ-ティングと症例検討会、その様子です。



我が医院も遂にここまで来たんだという感慨も、、、、。



そして、午後6時からは『お食事会』
私も久しぶりに参加させて頂きました。



今回は珍しくイタリアン。
いつもは焼き肉屋の座敷で大騒ぎするのに、ちょっと気取ってません?



ゲ-ムあり、笑いあり、仮装ライブあり、、、、、。
今回の企画進行は『雪組』の皆さんでした。



このミニスカ-トと網タイツのバニ-ちゃんにアタシの目は釘付け。
仕事を忘れて、ただのエロオヤジになってたような、なかったような?



今回は新しく入局した4名と、出産で産休に入る3名の方々の歓送迎会でもあったようで。
しかし、出産したらまた戻りたいと言わせてしまうK歯科、素晴らしい訳ですね。

ここで私は一足先に食い逃げと言うことで、、、、。


出産される皆さん、どうか安産で、良い赤ちゃんを授かってくださいね。
そして是非是非スマ-トになって戻って来るように。
これ、私が与えるテ-マ、厳守ですからね!

皆さん、楽しい夜をありがとうございました。







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春の小川で

2008-04-13 00:34:29 | フライフィッシング
5月末までの間に、休みが取れるのは今日一日だけかも知れない。

しかし、一日だけとなると、さてどこへ行こうか?
これがまた迷いに迷ってしまうのだなあ。

石砂山の春の女神に逢いに行かなければ来年まで逢えないぞとか、
6月に、20年ぶりに友と溪泊釣行する険しい谿の偵察にも行かなければとか、
小菅の沢釣りの帰りに、馬刺しとお蕎麦を食べておかなければとか、
釜瀬の黄色いお腹の岩魚とも遊んでおかなければとか
あ~んもう、どうしたらいいんだ~、あたまグシャグシャ~。

人間とは摩訶不思議な生き物であるよね。
思考が煮詰まったとき、今まで悩み抜いていたことを完璧にリセットして
全く別の第三の発想をし、それを選択してしまうこの無節操さはいったいナンなのだ。

結局、ふるさとの『我がカ-ティスクリ-ク』を選んだ。
のどかな春の小川で、のんびりまったり一人の時間を持つことにしようと。



林道には、まだ蕾のさくら。







ミツバツツジの赤紫、このフェロモンにいつもクラクラしてしまう。













どこまでも、穏やかな流れが続く。



歯医者さん、怖いよう。



むし歯チェ~ック、ハイあ~ん!



魚釣りざますか?
またお出であさ~せ。
そう言ったかどうかは知りまっせん。

とてものどかな春の一日でした。


<お詫びとお知らせ>
私から皆様宛に意味不明のメ-ルが発信されたようでご迷惑をお掛け致しました。
実は、スパムメ-ルの撃退ソフトをダウンロ-ドした際に、私がメ-ルアドレスを登録している方々に一斉に送信されたらしいのですが、特に何の意図もございませんのでお詫び方々お知らせ致します。








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傍観者の罪

2008-04-11 20:22:40 | 独り言
北京オリンピックの聖火リレ-を観ていて、私は強い衝撃を受けた。

各国に住むチベットの人たちと、それを支援する人たちが、チベット自治区を弾圧する中国政府に対して、
一斉に糾弾の意思を示したからだ。しかも、体を張っての強い抗議行動である。

米国やヨ-ロッパ諸国に比べれば、遙かに身近で関係の深い我ら日本人は
この問題に対してどんな意思表示をするのだろうか?
多分、ほとんどの日本人は感心を示す素振りをしながらも傍観者であり続けることであろう。

自分たちに直接影響の及ぶ社会保険庁の情けない体たらくを知ってさえも、
自分たちが、なけなしの金をかき集めて納めた税金の無節操な使われ方を知ってさえも、
なんの抗議行動も起さず、ましてや怒りの声さえ発しない国民である。

理不尽な中国に虐げられるチベット民族のために、体を張ってまで行動を起す正義感など、ある筈がない。
悲しいかな、私もその情けない日本人の一人に成り下がってしまった。

一昔前の日本ならば、例えば社保庁の問題にどう対処したであろうか?
社会党や共産党、労働組合や学生運動家などは即座にデモ隊を組織して
連日デモ行進し、一般市民も大挙参加して強烈な抗議行動へと盛り上げて行った筈である。

デモ隊は社会保険事務所へ乗り込み、怒りのシュプレヒコ-ルを浴びせ、職員全員を引きずり出して糾弾し、
更には職員一人ひとりから反省の弁と責任のとり方を引き出した筈である。

今の日本はどうだろうか?
民主党が役人の不正を暴き、マスコミがそれを報道し、我ら国民は『そうだそうだ、許せん』と
身近な人間と憂さを晴らしているだけではないのか。

堕落した役人への怒りも、不正を正そうとする正義感も長続きせず泡と消える。
そんなものは怒りでもなければ正義でもない。

声も発せず、抗議行動という意思表示もしないということは、不正を許すと言う意思表示でもある。

だからこそ、腐りきってしまった役所も役人も、何の責任も取らず反省すらせずに
のうのうと生きながらえているではないか。
これこそ正に、我ら国民の体たらくの証左ではないのか?

様々な抑圧のクサリを外されたとき
我ら日本人は、それをはね返す怒りも正義感も反抗心もメルトダウンしてしまったのだろうか?

もしあなたが今、横田めぐみさんのご両親と同じ境遇に陥ったら?
一体どれだけの人が、同じ日本人として、同胞として、同じ民族として、
絶望の淵にいるあなたに、支援の手をさしのべてくれるのだろうか?

我ら日本人は今、日本人としての正義や誇り、悪に対する怒りを忘れてしまったのだろうか?
体を張って意思表示する勇気を、立ち上がり行動に変えるパワ-をどこかに置き忘れてしまったのだろうか?
聖火リレ-を見ていて、そんなことを考えさせられた。

日本の国は壊れはじめている。
その罪のすべては、我ら一人ひとりの傍観者的な姿勢にある。

恥ずかしながら、私もまたそのひとりであることに今はっきりと気づかされた。












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新たな出会い

2008-04-06 13:56:24 | フライフィッシング
インタ-ネットの世界とは、何と不思議なものかとつくづく感じるのです。

インタ-ネットが無ければ絶対に、一生出逢う筈のない人たちとの奇跡の出逢い。
しかも釣りと言う、趣味を同じくする友との心地よい出逢いができるのですから。

昨日、ホ-ムペ-ジで出会った釣好き4人での釣行が急遽実現しました。

午前4時半、集合場所で初対面の挨拶を交わして、、、、。
HP上でいつも言葉を交わしているためか、初対面のぎこちなさも全くなくて
最初から和気藹々の雰囲気、みな良い人でホントに良かったと思います。

12時の川飯を約束して、3人は道志川へ、オイラは神の川へ入ることに、、、。



林道の車止めにある8台の車は、6台が登山、2台が釣りの車である。
矢駄沢には先行者がいてバラシ1尾のみ、早々に別の沢に移動した。



顔を見せるのは小学生サイズばかり、でも少しずつ、確実に沢の復活が実感できる。

そして、ここから、、、、、。



きれいな、、、、、。



ヒレピンヤマメが、、、、、、。



顔を見せてくれました。



山は今、アブラチャンやキブシの花で黄色に色づいています。
そして、もう少しすると山は霞のかかったようなピンクに変わるのです。





12時すぎ、大河原の広い河原に皆が集まって、さあ川飯に致しましょうね。
法学部出身の必殺料理人Hさんがチャチャっと手際よく酒肴を作ります。
Tさんは辛ラ-メンを、、、。オイラとKさんはただ舌鼓を打つだけの人でした。



HさんとTさんが様々な山菜を摘んできてくれました。

蕗の薹のキンピラ。



薹の立ちすぎた蕗の薹なのに、何故こんなに旨いのだろうか?
ピリカラでしっかりフキの風味があって、ビ-ルのツマミに絶品でした。

カンゾウのヌタ。
酢味噌に和辛子をピリリときかせて、とても食感の良い酒肴に仕上がっていました。



料理の手際の良さとスピ-トはさすが必殺料理人の技、次から次へと初めて味わう山菜料理が続きます。



そして、〆はこれ。



フランスパンにレバ-ペ-ストとアンチョビ。
これも絶品で、オイラとKさんはハマってしまってやみつきになってしまうほど。
これからの単独釣行は、これとワインだけで充分という結論にいたりました。
ブル-チ-ズも旨いんだと言いながら、今回は忘れてきやがったHさんなのでございます。

そして3時間、たっぷり川飯と釣談義を楽しんだのでございます。

Kさんは、私のふる里の沢にやけに詳しい情報通でした。
軽妙洒脱でインテリジェンスを感じさせるHさんのお話は、
とても楽しくて時間を忘れるほどでした。

次回は溪泊しながら、お酒と川飯を存分に楽しもうと約束して。
いやあ、次回が楽しみであるねえ。

そうそう、今回のお三方の釣果はと言うと
ムヒヒッ、道志は釣り人が多すぎるんだという言い訳付きで、、、、全員○ボ。

おまけに、川飯の片付け中に『ブル-チ-ズがあったよ』ですって。
持って来たことすら忘れやがった本物のアルチュ-ハイマ-なのでございました。
あぁ、食べたかったのに~。

皆さん、今回はホントにありがとうございました。
これからも是非是非宜しくなのでございます。

素敵な釣り友との出逢い、そして心地よい時間を共有
できたことに感謝感謝の一日となりました。










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美味しい幸せ

2008-04-04 23:09:28 | 川飯.B級グルメ
半年に一度の同窓会。
仲間が集まって酒を酌み交わし、たわいもない話に興ずる。
とは言えみな同業者、夢を語り合うのは楽しいものである。

今日は松阪牛の『築地さとう』に6人の仲間が集まった。



今日は、日頃飲み慣れない高級ワインを飲み比べようということで、、、、。



松阪牛!
これがステ-キになるのです。
その前に、フィレとロ-スを一口ずつお刺身で味見です。
これ全部、刺身で喰いてえ~。



牛のタタキ。
これも旨い。全部タタキで喰いてえ~。



やっぱりステ-キも旨い。



あっという間に3時間。
美味しいものを食べていると幸せすぎて時間の進む速さもちがうのかも。

すでにワインも4本目。
なんと4本で十数万円ですと。心臓が止まるかと思いましたよ。
しかし、ワインにとんと興味のない私ですが、さすがに上質のワインは旨い!
と言うことは良~く分かりましたです、ハイ。



幸せの面々は気分良くお店を後にして、、、、。



何年振りかで、夜の銀ブラを楽しんだのでありました、ジャンジャン!



お店を紹介してくれたSさん、大満足のひとときでしたよ。

また半年後に会えるのを楽しみにして、、、、。






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パ-ティは楽しくなくっちゃね!

2008-04-01 23:37:03 | 独り言
本日は(医)弘進会グル-プ新年度会に出席させて頂きました。
毎年恒例のこのパ-ティは、とりわけ楽しいパ-ティなのでございます。

前半は講演会。
私が日頃お世話になっておりますメディカルコ-チングの桑田美香先生をお招きして
『患者さんの心に届く接遇』をテ-マに講演して頂きました。



医療の現場で普段何気なく使っている言葉が、実は患者さんをひどく傷つけているのだということ。
患者さんの心に響くコミニュケ-ションは、、、、。




桑田先生と池袋副院長のメタボ対談?
失礼、コ-チングの実践事例を見せて頂きました。
お二人のユ-モアあふれるセッションに場内は爆笑の渦と化した訳でして。

1時間半の講演で、いくつもの気づきを与えて頂いた皆さん、これからの医療現場で
活かして頂ければこんなに嬉しいことはありません。
桑田先生、楽しく実のあるお話の数々、本当にありがとうございました。



さて、レセプション会場に場所を移してパ-ティの始まりです。

先ずは理事長挨拶。
開業60周年を迎えた今年、本院ビルの竣工を間近に控えて、地域医療への意気込みを
力強く語って頂きました。



新しく入局したスタッフの紹介です。
今年は歯科医師2名、歯科衛生士3名、いずれも高い志を抱いた面々です。
スピ-チもちょっと緊張気味かな?期待していますよ。
ちなみに当院は新卒しか採用せず、医療従事者としての生き方を
一から徹底的にたたき込む指導方針が伝統になっています。
いわゆる生え抜き主義が今も息づいている証左なのですね。



そして池袋のO院長の新入スタッフ歓迎スピ-チ。
その中に、とても印象に残った言葉がありました。
『当院のスタッフは、みな素晴らしいメンバ-であると私は自信を持って言えます。
そんな先輩方に導いてもらえる皆さんは本当に幸せで恵まれているのだと言うこと、、、、、』



年間優秀賞の表彰。
今年の最優秀賞は三田のA先生でした。
中堅の先生方や歯科衛生士の皆さんが、しっかり成長されており、
実に層の厚い人材を擁していることを実感した瞬間でした。




ひととおりのセレモニ-が終了したら、ここからは無礼講の始まりです。
若いスタッフの皆さんが料理の前にどっと集まり、和気藹々と話が弾みます。



3つの医院に壁がなく、みな仲が良く一つの和になっているのを見るにつけ
人事交流の大切さ、合同のパ-ティの効用を痛感した次第です。

本院のイケメンO院長。
新婚ホヤホヤで、リニュ-アルした本院の期待を一身に背負って
理想の医院作りに邁進していただけることでしょうね。
怠けていたらクビ~!、、、ですからね!
ちなみに、隣の女性は奥様ではありません。



宴もお開きに近づいた頃、大ウケのジャンケン大会。
たかがジャンケン大会だと言うのに、なぜこんなにも盛り上がるのか
不思議でならないのですが、盛り上がっちゃうのでございます。



今年は53名の方に賞品が出ると言う事で50%の確率。皆さん、燃える訳ですね。
みなさん豪華賞品を手に入れて興奮冷めやらぬ雰囲気ですが、、、、。

楽しかったパ-ティもそろそろお開き。
今年の最優秀賞を獲得したA先生が最後のスピ-チで、
これからの豊富を熱く語っていただきました。頼もしい限りです。



そしてそして
今年のアンラッキ-ガ-ルを発表しましょうかね。

昨年は最優秀賞、そして今年も優秀賞の実績を残しながら、、、。

ジャンケン大会では負けに負けて最後まで一度も勝てずに敗退。
もちろん賞品も手にできず、、、、、、。



でもね、、、、運はゆっくり使いましょうねKセンセ。

今年も楽しいパ-ティとなりました。
皆さん、ホントにありがとうございました。
今年も皆さんの力を結集して更に充実した1年にしていきましょうね。






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