山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

今度生まれて来るときは?

2009-05-30 23:52:46 | フライフィッシング
精も根も尽き果てた月末。      

土日は運良く雨模様である。
諦めもついて週末は寝だめを決め込むつもりであった。
のに、疲れている時ほど神経が昂ぶって眠りに就けないものである。

雨上がりの午後、気だるい体をふる里の小川へとワ-プさせた。
緑濃い林間の空気は冷たく澄んで殊のほか心地よい。
やはり僕は山の子そのものであるような気がするのだ。





小川に降り立つと昔と何も変わらぬ風景がそこにある。
傍らに腰をおろしてタバコに火をつけると幼なじみと遊んだ懐かしい情景が蘇る。

森も木々も小川も衰弱して昔の3分の1ほどの水量になってしまったが
それでもこの場所は僕にとっての特別の場所であることに変わりはないのだ。





傍らを大きなお尻のムネアカオオアリが通り過ぎた。
一日の仕事を終えて家路を急ぐ彼も一杯の酒に癒されて安らぐのであろうか?





まだテレストリアルの時期には早いが
16番のムネアカオオアリをティペットに結んだ。





ラインの風切り音を立てないように一番奥の落ち込みにフライを落とした。
明るく開けた流れに同化するような体色の、シャ-プで美しいヤマメが姿を見せてくれた。





この小川には、昔からセリや三つ葉やフキやワサビが自生している。
お刺身用にワサビを一つ小川から頂くことにした。





今が盛期のモミジイチゴをあの頃のように頬張りながら歩いた。
あと2週間もすれば木イチゴが真っ赤に実をつけて待っていてくれる。





ここではメイフライがハッチしていた。
中央の深みにキャストして瀬尻で喰わせる。





狙いどおりに出たヤマメは岩の色に同化して濃く美しい魚体である。
美形ヤマメが棲息するこの小川もまだまだ捨てたものではない。





2時間もしないうちに集中力が途切れた。





林道への獣道を辿りながら自生するミョウガの若芽を20本ほど摘んで家路についた。







帰宅して
さっそくミョウガの梅肉和えで晩酌を始める。





嬉しいことに会津から馬刺しと行者ニンニクが届いていた。
このフィレ肉の刺身は絶品である。





カミサンと呑みながら話した。
熟年夫婦、生まれ変わるとしたら同じ相手と結婚したいと言う男は6割、なんと女の7割は×
この結果をどう考えたら良いのか? ちょっとカミサンに振ってみた。

せっかく生まれ変われるんだったら全然違う相手と全然違う人生にしないとつまらないじゃない!
オイオイお前なあ! そう言おうとしてやめた。確かにそれも一理あるしなあ。





♪人生が二度あれば♪
そんな歌謡曲があったような気がする。

でもね、人生は二度はないんだよね。
だからおもしろいんじゃないのかな?

もし仮に、僕が生まれ変われるとしたら
やはり同じ仕事に就いて、同じ相手と家庭を築いて
同じ友と山や溪に遊び、馬刺しとお酒とお蕎麦をこよなく愛して生きることだろう。

女は革新的で男はいつまでも保守的な生き物なのだろうか?
今の生き方に充分満たされているのだから仕方ないではないか!






少なくとも自分を押し殺しながら仕事や人生を送ることだけは絶対にしたくないと思うのですが、、、。





コメント (18)
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オッちゃん達は荒野を目指す!

2009-05-10 23:52:52 | カヌ-ツ-リング
僕たちのカヌ-の旅はいつも野宿で始まるのです。

睡眠薬代わりにビ-ルを一滴流し込み、僕たちを待っているであろう桃源郷に想いを馳せながら
安らかな眠りに落ちる。野宿派の僕たちには鬱陶しいテントもタ-プも必要ないのだ。





今回は古くからの仲間に同伴してもらった。
疲れ切っていた僕は一人で遠征する自信が持てなかったので。

ならば疲れる長旅なんてやめたらいいのに、、、
それは僕にとっては死ねと言われるようなもので到底受け入れられるものではないのです。

快晴の飯山、千曲の川原に立つ。
旅の始まりは何故こんなにもワクワクするのでしょうか?
始発駅、少しの衝撃を残して特急列車が静かにホ-ムを滑り出す
あの期待と不安が綯い交ぜになった感じに似て幾つになってもワクワクするのです。





蕩々とゆく大河の流れ、、、、、





そして両岸の牧歌的な風景、、、、、





この変わらぬ千曲に癒されたくてこの旅を続けているのです





遠くに連なる北信濃の山々に今年は雪がない
と言うことは流れ込む支流はドライフライで楽しめそうである





ちょっと上陸して、、、、





ふんわりとした菜の花のジュ-タンの感触を楽しむ
寝そべって頬杖をついてほほえむ、そんな少女のようなことは照れ臭くて出来るはずもない





パドリングの手を止め、何もかも忘れて心ゆくまでこの風景に浸っていたそうなシムちゃん
同業の穏やかな彼ともすでに25年の釣り友、カヌ友である。




この先に待ち受けている荒瀬への突入にちょっと緊張気味のオ-ちゃん
歳月の過ぎ行くのは早いもので建築家の彼とは45年を越えるつきあいになる。




元、元々、ベテランパドラ-達はキャッホッホ-と叫びながら大好きな荒瀬のど真ん中に突っ込んで行き、、、、





木の葉のように翻弄されながらも巧みに三角波を捉えて漕ぎ抜けて行く
そのテクニックとバランス感覚はさすがにひゅうひゅう!なのでありました





昨日までの雨で増水した千曲は例年にも増して波のパワ-が強く
スラロ-ムのようなスリルとおもしろさを楽しむことができました





ほんの2時間の短い川旅もこれで終わりです
またいずれあの頃のように川原で野宿をしながらの長旅に出たいと思います

湯滝温泉に上陸して、、、先ずはビ-ルですよね。





赤米餃子とビ-ルとお蕎麦、お昼の定番でした








そして釣り
本流で45センチのイワナ狙い、な~んて釣れる訳がありません
左側に流れ込む支流を釣り上がりましょう





一歩足を踏み入れるとこんな感じ、山菜の宝庫でもあるのです。
僕たちの桃源郷はそこにあるのでしょうか?
とにかく深い森に身を置くだけで心地よく癒され五感が呼び覚まされてゆくのです





イワナを狙って巻き返しや岩陰にフライを落としてもまったく反応がありません





ビ-ルで緩慢になったオ-ちやんも大苦戦を強いられています





フライを沈めて流心を流してみると





オ-ちゃんに来のは体色の濃いヤマメでした
ここはイワナじゃなくてヤマメの溪だったのね?





ならば僕もフィ-ディグレ-ンにフライを乗せてナチュラルドリフト





やっぱりね
ちっちゃいけど体色の黒っぽい綺麗なネイティブ
この上流もすべてヤマメでイワナの棲息は確認できませんでした





釣欲を満たされた僕はひとり山菜の探索へ
ここは一面コゴミ畑、コゴミはあまり人気がないのか皆伸びきっています





遡って行くと、どこから続いているのか忽然と林道が現れ
その林道に沿ってタラの芽がそこそこ、ワラビもそこそこ取れまして





釣りにも山菜にも満たされた僕はいつしか眠りに落ちてしまったようで、、、
とにかく僕はいつでもどこでも良く眠るのです、心地よく眠れる場所こそが僕にとっての桃源郷なんでしょうかね。





目を覚ますと、隣でオ-ちゃんが『野菜これ1本』を飲みつつ
『う~む、いいなあ』とひとり悦に入っている姿がありました。
どうでもいいけど、その暑苦しそうな覆面をかぶるのだけは絶対にやめなさい!





下流でルア-を投げていたシムちゃんが『いやあダメでしたあ』と
ビ-ルでヘロヘロになった足取りでやってきました。
これで○ボは確定、もっと修行を積んでから出直しましょうかね。

さ~てと、ヘロヘロの僕たちはヘロヘロついでにもう一度ヘロヘロになるのです。





いつもの『もみじ荘』へ
温泉につかってさっぱりしたらグビッと一気に生ビ-ル
気の置けない友と飲んで語らい、そして心地よく眠る
ここもまた僕たちにとっての楽園なのでありました





たった1日の短い旅でした





とにかく人生は『楽しまなくっちゃ損』ですね!

いつまでも変わらぬ千曲の流れと古いカヌ友に感謝感謝の一日でございました。
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キャッチフレ-ズはSMAP!

2009-05-06 17:36:17 | 独り言
ちょっと話は遡りますが、、、、

いやあSMAPの草薙君、さぞかし気分爽快だったでしょうねえ。
何てったって真夜中の公園で素っ裸になっちゃったんだものね。
オイラも一度はやってみたいと常々思ってはいたものの
勇気がなくてなかなか想いを果たせないでおるんですわ。

しかしまあ、あの程度の事で逮捕っちゅうのんはいかがなものでしょうかねえ?
新宿や銀座の公衆の面前でやらかしたらそりゃまずいですわな。
でもねえ、、、、まあ悪かったことは否定はしませんがね。
払わされた有名税はあまりにも高すぎたと思うのですが、、、、

『しゃあないなあ、これからは充分に気をつけてくださいよ!』
『すんましぇん、日陰者のセガレに外界の空気を吸わせてやりたくて。反省してます、もう二度と致しやせん』
『分かったらもうええ、もう遅いから早く帰って寝なさいな。粗末にしてはいけませんよ、息子さん!』
ってな教育的指導でシャンシャンとなるのが普通でしょ。

そもそも一生のうちで一度も法を犯したことがない人間なんて世の中にいるのでしょうかねえ?

呑み助なら尚更のことで
人んちのブロック塀に立ちションしたら迷惑防止条例違反だし
すっ転んで人んちの盆栽壊したら器物損壊だし
お通夜の精進落としでビ-ル呑んで運転して帰ったら酒気帯び運転だしねえ
皆さんにも覚えがありますでしょ一度や二度は、、、、



幸いオイラにはそんな経験は一度もおまへんが
と言うよりも全然記憶にないだけで結構やっているのかしらね?

マスコミもマスコミだよねえ。
多寡がこの程度のことで『すわっ!草薙 剛が公然ワイセツで逮捕!』
って後先考えずに大げさにやっちゃったからビックリしましたわ。

新聞もテレビもこんな些細な事をセンセ-ショナルに書き立てることが
本来の使命じゃなくて事の本質にもっと迫ってしつこく掘り下げるべきだと思うけど。

なぜ草薙君だけがこの程度のことで逮捕なのか?家宅捜索は本当に正当な行為だったのか?
自分たちの報道でどれ程の影響が出るのか?その報道姿勢は本当に適切なのか?
警察発表を鵜呑みにするよりも先ずは疑問符を打つ感性と記者魂が問われていると思うんだけどね。

スポンサ-企業だって情けないくらいに腰が引けてるよね。
オイラがスポンサ-だったらこんな時ほど積極的に草薙君を採用するけどね。

『スントリ-10杯で草薙君は脱いだ!ヌッカは20杯呑んでも脱がないウイスキ-の製造に成功!』
『呑み助に朗報!帰宅するまで絶対に脱げないパンツを緊急開発!』
『パンツを脱いでも一物が見えない透明スプレ-を独占販売!』
日本を代表する一流企業ならこのくらいの気骨を見せてもらいたいもんだよねえ。



さて、オイラのお客様にSMAPをキャッチフレ-ズにしている医療法人があってね。

S Safety、Smile(安全、楽しく)
M Magic (話術)
A Action(行動力)
P Passion(情熱)

この医療法人の理事長がまた呑み助でおもしろいのなんのって
草薙くんの上を行ってると言ったら言い過ぎでしょうか?

泥酔して帰宅すると先ずはお風呂に入りますわね
風呂から上がるってえと、
パンツを頭からかぶって『お~いっ、何でこのシャツは首が抜けないんだよ~』と叫び
ランニングシャツに両足を通しては『何でこのパンツにはゴムが無いんだ~』と怒ったりして。

クスクス笑いながら暴露してくれる奥様の話しにオイラはいつも大笑いしておる訳でして。
このギャップがなんとも人間臭くて宜しいじゃありませんか
まあ呑み助なんて所詮そんなもので可愛い生き物なんですわ

しかしまあ我ら呑み助も公然ワイセツで逮捕されないようにくれぐれも自重したいものですね。
そして、絶対に家外では脱げないパンツを履くように心がけましょうかね

(ある訳ないやろそんなもん!)
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忙中閑あり酒旨し!

2009-05-03 22:43:56 | モモ
皆さんはGWをどんな風にお過ごしでしょうか?
世の中は不景気といいながら、山や川や海外へと長い休暇を謳歌されていることでしょうね。

僕はと言えば毎年のこと、しばしも休まぬ村の鍛冶屋のように事務所に缶詰の毎日を過ごしております。
でもね、仕事ばかりじゃ息が詰まっちゃう訳でして、息抜きにはお散歩が一番な訳でして。

今日は昼時にお弁当とビ-ルを携えて国分寺公園にやってきました。





もう自力では歩けなくなってしまったモモですが
若き日に遊んだ公園の草の匂いや爽やかな風を思い出したのでしょうか
気持ちよさそうに午後のひとときを過ごしているようでした。





18才と6ヶ月、人間の年齢にすれば100才を超えたと言うのにやはり女の子なんですね
カミさんに編んでもらったタンポポの花飾りを大層気に入ってくれたようでした。





たまには家族でお散歩ものどかでいいものですね



さて、お散歩から帰ると釣友の熊さんからメ-ルが、、、、
タケノコを掘ったので今から届けて下さると。

いやあ堀りたてのタケノコ、わざわざ八王子から届けて下さる心遣い有り難いこってす。
おまけに香り立つようなセリもたくさん、、、、。

なかなか野外へ出られない僕にとってはこんなに嬉しいことはありません。
しばしの茶飲み話のあと、熊さんはサクラマスを追って伊豆の溪へと旅だって行ったのでした。





3本のうち2本はアク抜きして明日頂くとして、、、
一番小ぶりのタケノコをガスオ-ブンで皮付きのまま丸焼きに
焼き上がったらまっぷたつにして醤油の付け焼きにしていただきました

う~む、これぞ山の恵み!
こんな幸せってあるのでしようか?





セリは勿論おひたしで。
明日は豆腐と一緒にセリ汁にして頂きます。











釣友の差し入れのお陰で
今日も我が家は充実の飲み屋メニュ-が出そろったと言う訳でして

あぁ、お酒と共に生きる日々って幸せだにゃあ!
コメント (10)
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