精も根も尽き果てた月末。
土日は運良く雨模様である。
諦めもついて週末は寝だめを決め込むつもりであった。
のに、疲れている時ほど神経が昂ぶって眠りに就けないものである。
雨上がりの午後、気だるい体をふる里の小川へとワ-プさせた。
緑濃い林間の空気は冷たく澄んで殊のほか心地よい。
やはり僕は山の子そのものであるような気がするのだ。
小川に降り立つと昔と何も変わらぬ風景がそこにある。
傍らに腰をおろしてタバコに火をつけると幼なじみと遊んだ懐かしい情景が蘇る。
森も木々も小川も衰弱して昔の3分の1ほどの水量になってしまったが
それでもこの場所は僕にとっての特別の場所であることに変わりはないのだ。
傍らを大きなお尻のムネアカオオアリが通り過ぎた。
一日の仕事を終えて家路を急ぐ彼も一杯の酒に癒されて安らぐのであろうか?
まだテレストリアルの時期には早いが
16番のムネアカオオアリをティペットに結んだ。
ラインの風切り音を立てないように一番奥の落ち込みにフライを落とした。
明るく開けた流れに同化するような体色の、シャ-プで美しいヤマメが姿を見せてくれた。
この小川には、昔からセリや三つ葉やフキやワサビが自生している。
お刺身用にワサビを一つ小川から頂くことにした。
今が盛期のモミジイチゴをあの頃のように頬張りながら歩いた。
あと2週間もすれば木イチゴが真っ赤に実をつけて待っていてくれる。
ここではメイフライがハッチしていた。
中央の深みにキャストして瀬尻で喰わせる。
狙いどおりに出たヤマメは岩の色に同化して濃く美しい魚体である。
美形ヤマメが棲息するこの小川もまだまだ捨てたものではない。
2時間もしないうちに集中力が途切れた。
林道への獣道を辿りながら自生するミョウガの若芽を20本ほど摘んで家路についた。
帰宅して
さっそくミョウガの梅肉和えで晩酌を始める。
嬉しいことに会津から馬刺しと行者ニンニクが届いていた。
このフィレ肉の刺身は絶品である。
カミサンと呑みながら話した。
熟年夫婦、生まれ変わるとしたら同じ相手と結婚したいと言う男は6割、なんと女の7割は×
この結果をどう考えたら良いのか? ちょっとカミサンに振ってみた。
せっかく生まれ変われるんだったら全然違う相手と全然違う人生にしないとつまらないじゃない!
オイオイお前なあ! そう言おうとしてやめた。確かにそれも一理あるしなあ。
♪人生が二度あれば♪
そんな歌謡曲があったような気がする。
でもね、人生は二度はないんだよね。
だからおもしろいんじゃないのかな?
もし仮に、僕が生まれ変われるとしたら
やはり同じ仕事に就いて、同じ相手と家庭を築いて
同じ友と山や溪に遊び、馬刺しとお酒とお蕎麦をこよなく愛して生きることだろう。
女は革新的で男はいつまでも保守的な生き物なのだろうか?
今の生き方に充分満たされているのだから仕方ないではないか!
少なくとも自分を押し殺しながら仕事や人生を送ることだけは絶対にしたくないと思うのですが、、、。
土日は運良く雨模様である。
諦めもついて週末は寝だめを決め込むつもりであった。
のに、疲れている時ほど神経が昂ぶって眠りに就けないものである。
雨上がりの午後、気だるい体をふる里の小川へとワ-プさせた。
緑濃い林間の空気は冷たく澄んで殊のほか心地よい。
やはり僕は山の子そのものであるような気がするのだ。
小川に降り立つと昔と何も変わらぬ風景がそこにある。
傍らに腰をおろしてタバコに火をつけると幼なじみと遊んだ懐かしい情景が蘇る。
森も木々も小川も衰弱して昔の3分の1ほどの水量になってしまったが
それでもこの場所は僕にとっての特別の場所であることに変わりはないのだ。
傍らを大きなお尻のムネアカオオアリが通り過ぎた。
一日の仕事を終えて家路を急ぐ彼も一杯の酒に癒されて安らぐのであろうか?
まだテレストリアルの時期には早いが
16番のムネアカオオアリをティペットに結んだ。
ラインの風切り音を立てないように一番奥の落ち込みにフライを落とした。
明るく開けた流れに同化するような体色の、シャ-プで美しいヤマメが姿を見せてくれた。
この小川には、昔からセリや三つ葉やフキやワサビが自生している。
お刺身用にワサビを一つ小川から頂くことにした。
今が盛期のモミジイチゴをあの頃のように頬張りながら歩いた。
あと2週間もすれば木イチゴが真っ赤に実をつけて待っていてくれる。
ここではメイフライがハッチしていた。
中央の深みにキャストして瀬尻で喰わせる。
狙いどおりに出たヤマメは岩の色に同化して濃く美しい魚体である。
美形ヤマメが棲息するこの小川もまだまだ捨てたものではない。
2時間もしないうちに集中力が途切れた。
林道への獣道を辿りながら自生するミョウガの若芽を20本ほど摘んで家路についた。
帰宅して
さっそくミョウガの梅肉和えで晩酌を始める。
嬉しいことに会津から馬刺しと行者ニンニクが届いていた。
このフィレ肉の刺身は絶品である。
カミサンと呑みながら話した。
熟年夫婦、生まれ変わるとしたら同じ相手と結婚したいと言う男は6割、なんと女の7割は×
この結果をどう考えたら良いのか? ちょっとカミサンに振ってみた。
せっかく生まれ変われるんだったら全然違う相手と全然違う人生にしないとつまらないじゃない!
オイオイお前なあ! そう言おうとしてやめた。確かにそれも一理あるしなあ。
♪人生が二度あれば♪
そんな歌謡曲があったような気がする。
でもね、人生は二度はないんだよね。
だからおもしろいんじゃないのかな?
もし仮に、僕が生まれ変われるとしたら
やはり同じ仕事に就いて、同じ相手と家庭を築いて
同じ友と山や溪に遊び、馬刺しとお酒とお蕎麦をこよなく愛して生きることだろう。
女は革新的で男はいつまでも保守的な生き物なのだろうか?
今の生き方に充分満たされているのだから仕方ないではないか!
少なくとも自分を押し殺しながら仕事や人生を送ることだけは絶対にしたくないと思うのですが、、、。