山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

釣りガ-ル?

2011-01-31 00:21:28 | 独り言
           山も釣りも人気は今も昔も相変わらずに根強い!
           でも確かに今、登山人口も釣り人口も減少している気がする。

           ひと頃の溢れるほどの釣り人はどこへ行ってしまったのか?
           恥ずかしくなるほどのフライファッションに身を固めたフライマンは
           いったいどこへ消えてしまったのだろうか?
           所詮、雑誌やショップの戦略に乗せられたものと笑うなかれ。
           
           実は誰だって最初は同じこと!
           雑誌を見てカッコいいから、ちょっとやってみたいから。
           身近に雑誌やショップがなかった僕は、父や先輩や友達が
           やっていたからなんとなく、そんなものですよね。

           ここ何年か『山ガ-ル』のブ-ムですね。
           そして今『釣りガ-ル』の仕掛けが着々と進行しています。

           切っ掛けは何だってかまわないと思います。
           『あぁ楽しかった』で終わってしまう人
           その魅力に憑りつかれて抜けられなくなってしまう人
           広く浅く楽しむ人、技を極めようとする人
           どちらが良いなんて誰にも決めつけられる筈がありません。
           
           ましてや、俺たちの世界に入って来るな、
           そんな権利は誰にもありませんよね。
           人それぞれに好きにすればいいのです。
           山ガ-ルや釣りガ-ルが迷惑だと否定する資格は誰にもないのです。
           だって誰もが最初は山ボ-イであり釣りボ-イだったのですから。          
                
        


           





           初めて山に登って雄大なパノラマを目にした時の感動は忘れられないでしょ。
           初めて渓流に立ってイワナの躍動を感じた衝撃は消えないでしょ。

           日本の素晴らしい大自然に触れて、誰もがその感動と
           自然の素晴らしさを味わって欲しいと思います。

           山や釣りを続けるかどうか、極めようとするかどうか?
           それはその人の選択に待つほかはないのです。
           我らがとやかく言う必要はありません。
                                  



            




           何もかもいずれは淘汰されるものです。
           山も釣りも好きで好きでたまらない、これがなくては人生がおもしろくない
           そんな人たちだけが憑かれたように最後まで残るのです。

           それでいいのです。
           だからこそ憑かれた者たちだけの不思議な絆が醸成するのです。

       
           僕は山も釣りも大好きだから生きている限り極めたい。
           厳しい山や深い峪の釣りはもう無理だけれど、
           山や釣りのおもしろさを最後まで極めたい。

           それが生きている証、なのかもしれませんね。
           (2週間仕事づめで死ぬほど休みが欲しい男の戯言でございました)
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どさ? 呑さ!

2011-01-24 01:04:31 | 川飯.B級グルメ
       あれは、今から31年も前のことでした。

       僕たちが初めてマンションを手に入れたのは結婚した27歳の時。
       物件を決める必要条件は旨い呑み屋が近くにあること、唯それだけ。
       渋谷区幡ヶ谷、僕の条件を十二分に充たしてくれた理想郷でした。

       中央高速が真ん前にあって、まるで騒音と煤煙の中で生きてるような
       劣悪な環境にも関わらず、良く呑み、しかも良く眠れたものでした。
       人間の環境適応能力のすごさを思い知らされたのもあの時でした。

       そんな最悪な物件が、なんと1年で倍以上で売れちゃったのですから
       バブルというものは恐ろしいものでございます。
       しかも、その後2回の買い替えで最初の投資額は17倍にも膨らむ異常
       としか言えないバブル時代を経験した訳ですが、異常な事態が長く続く
       と異常が正常に思えてしまうのもまた恐ろしいことなのでございます。
        
       さて、彼の地で僕と妻がよく通ったのが『呑酒庵(どんじゅあん)』
       『呑』という漢字を『どん』と読むことも初めて知ったものでした。

       あれから31年、僕たちが通った呑酒庵は多分もう無くなっただろう
       けれど僕たち夫婦は変わらぬ愛を貫きとおしているから奇跡です。



       呑み助の僕たちが家を出たのは午後3時45分のことでした。
       なんてったってこの店は午後4時に暖簾が下がるのです。
                


           






       アルチュハイマ-の常連さんは暖簾が下がるのを待ちきれずに勝手に
       店に入って呑み始めるのだそうですが、法律と正義を貫く仕事をしてい
       る僕はきちんとル-ルを守って4時きっかりに暖簾をくぐります。
       暖簾をくぐって席に着いたらオシボリで手を清潔に拭います。
       そうしないと妻に叱られるので仕方なくそうしているだけなんですね。
       そして先ずはビ-ルとレバ刺し、あれっ、コブクロじゃん?




       





       国分寺界隈の呑み屋さんは僕よりもカミさんの方が詳しくて。
       実はここもカミさん御用達のお店、どうりで清潔なお店だこと。
       レバ刺しなんて新鮮でコリッコリ、角がたってます。




       






       今日は土曜日、久しぶりに事務所でゆっくり仕事ができると思っていた
       のだけれど、急に入った午前2時間と午後2時間の経営相談に応じて
       終わったのが3時半、どサ?呑サ!のグッドタイミングでありました。






       






       ダブルショットのハイボ-ル2杯と燗酒、ほろ酔うにはちょうどいい。
       明るいうちから酒が呑めるなんて、それだけで極上の幸せなんですな。





       




   
       僕たちが就いた席は5時半の予約が入っていたので仕方なく退散です。
       席に就けない人たちは焼き場の前で立ち呑み、まだ5時15分でっせ。





        




       

       さて、呑み足りない僕たちはというと
       家に帰ってから頂き物の球磨焼酎で呑み直しです。

       やっぱり古酒はロックに限ります。
       味もすっきり、香りもすっきり、酔い心地も眠り心地もすっきり。
     





             





       たまにはこんな、ゆる~い一日もええもんですな!



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そして僕たちは燻製になった

2011-01-18 00:00:23 | 川飯.B級グルメ
なんと、幼なじみのオ-ちゃんが心筋梗塞の発作で病院に担ぎ込まれましてね。
えっ、誰がオ-ちゃんを担いだかって、そりゃ誰も担ぎませんよあんな重いもの。

しかもクリスマスイブの夜っちゅうんですから救急隊員もエライ迷惑な話ですわな。
まあ運よく緊急手術で生還したから良かったけれど幼なじみを失う身にもなりやがれと言いたいですな。

さっそく同級生の松ちゃんに連絡したらモロッコでいま絵を描いてるって、まったくドイツもコイツも。
彼も数年前に脳血栓で死にかけたし、僕も15年前に脳梗塞の疑いで緊急入院の体験済みだし、
よわい58にもなればあっちこっちとイカレてくる訳で皆さんくれぐれも体だけは大事にして下さいね。


さて、という訳でもないのだけれど真冬になりましたねえ。
真冬といえば誰が何と言おうとミッジなんですよねミッジ。

雪の積もる2月、毎年1度だけ寒さに耐えながらミッジの釣りを楽しむことにしているのです。
その相棒がオ-ちゃんという訳で、今年はもうダメかと諦めていたのに生き返っちゃったものだから
今年も一緒にやるかということでひと月早い雪のないミッジフィッシングと相成りました次第です。

ここは通称うらたん、決して裏の田んぼなんかではありません。









準備を整えて午前10時半、先ずは#26のミッジピュ-パで叩きあがりながらライズを探します。
神の川の冬はメッチャ寒いですからね、どこを探してもライズのラの字もありません。
もちろんヤマメなんて釣れるはずがありません。







この寒々とした感じ、見ているだけでオカンが走りますって、別にお母んが走るわけではないですからね。








仕方なく作戦変更です。
熱々のラ-メンをすすり、熱燗で暖をとりながら気温の上がる午後2時までのんびり待機です。

2時になってもライズは始まらず、こうなったらヤマメとの知恵比べ、騙し合いの真剣勝負です。
#28のミッジアダルトに結び変えて、同じポイントの周辺に50回、60回とフライを漂わせます。

するとどうでしょう。
『ホラホラみんな~、なんだかハッチが始まったみたいよ~』って急に水面下がざわつき始めちゃって
僕に騙されたヤマメたちが2匹、3匹と、嬉々としてフライにアタックしてくるではありませんか。
知恵比べに勝利したときのこの快感と言ったらないのですよ。



 



そしてまたポイントを変えて50回、60回と、、、、、、







また同じポイントから2匹、3匹ときれいなヤマメが、、、、、やはり釣りは頭脳プレイなんですよね。








今回使用したフライはすべて濃いグリ-ンボディのアダルト
ウイングがデリケ-トなので2~3匹釣ると交換が必要で、ここまでで4本の消費です。






このヤマメは33センチほど、いやあ美しすぎる~!
グリ-ンボディのミッジがしっかり刺さっているのがわかりますかね。
ミッジと9Xのティペットで尺上ヤマメとのファイトは痺れます、感覚のなくなった手が真っ赤です。







更に上いく尺2寸、銀化しています。
いやあ今回も痺れまくりのファイト、楽しゅうございました。







ところで肝心のオ-ちゃんの画像がないのです。
釣れないし凍えるし心臓発作がまた起こりそうだと早々に一人勝手に引き揚げて温泉に浸かり、モツ煮込みを喰らい、ビ-ルをあおって温く温くと昼寝してたとか、まったく友達甲斐のないやつでございますな。






でもいいのです、夜の部が待っているのです。
いつもの大川原で焚火を囲んでイッパイやるのです。



       




熊さん担当の焚火は今回も豪快に燃え上って熱いのなんのって。










熊さん差し入れの自然薯2本はマグロとろろで、僕は2杯頂いてもうこれだけで満腹の幸せ気分ですね。








そしてあれやこれや、、、ウマウマ、、、、
熊さんのイカのバタ-焼き、相模の釣師さんの鶏焼き

ところでイカの肝焼きはどうなったとね、食べたかったのに食べた記憶がなかぞ。




 




。。。。。。。。。



        




充分に酔いしれたら、もちろん寒空の下で野宿ですね。
焚火の煙にいぶされて僕たちの体中から燻製のような芳香だ漂います。
とても芳しい香りなのに、うちに帰ると臭っいと言われてカミさんから鼻つまみ者にされるてしまうのは何故なんでしょうかねえ、不思議でなりません。




             




満点の星が見事でした。
寒くて目が覚めたのは午前4時のことでした。
焚火はすっかり消えておりまして、それでも5時半まで熟睡できたから不思議です。








放射冷却の夜明けはことのほかシバレます。
でも、冬は寒ければ寒いほど気持ちいい、そんな一日を満喫したのでございます。


おぉ、寒む~!











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主観と客観

2011-01-10 13:20:09 | 独り言
         優しい、美味しい、愛らしい、好き、嫌い、艶(あで)やか

         苦しい、楽しい、寂しい、おもしろい、悩ましい

         これはみな主観の世界、測る物差しがありません

         たとえ優しいと感じた人が何人いたとしても
         優しさの度合いや感じ方はみなそれぞれに違います。

         僕は山が好き、釣りが好き、旅が好き、酒が好き、蕎麦が好き
         でもそう思わない人も同じ数だけいるはずですよね。
         だから自分の主観を押し付けることはすべきではありません。

         そして、だからこそ同好の士の存在は有難いのだと思います。
         心置きなく主観を披歴し合っておもしろさを共有できるから。
         お気に入りの山や渓は違っても、好きな季節や手法は違っても
         それでまた自分の知らない世界が開眼できておもしろい。

         
      


         高い、重い、長い、速い、固い、熱い

         これ客観の世界、みな数値で表せるもの

         誰も異論を唱える者はいませんよね
         とても明解かつ爽快で有無を言わせぬものを秘めています。
        



         




         つい先日、ちょうど仕事が終わるころ
         息子の嫁がワインとチ-ズと小さな花束を抱えてやってきました。

         その日が妻の誕生日であることを僕はすっかり忘れておりました。
         息子夫婦は僕らの誕生日に必ず我が家に来て祝ってくれるのです。

         ささやかな花束を妻はカワイイと言って喜んでおりました。
         ワインの良し悪しの分からない僕もワインに酔いしれました。
         みな饒舌になって会話がはずみ、ささやかではあるけれど
         和やかで幸福感に包まれたバ-スディパ-ティとなりました。
         

         さて眠りに就こうとしたそのときでした。
         定期健診が週初めにあることにハタと気が付いたのです。
         
         血糖値も血圧もヘモグロビンA1cもみな数値数値
         主治医の怒りの顔が目に浮かびます、恐怖です。

         こんなとき、『先生、それは主観の問題ですよね~?』
         そう反論できないところが客観的世界の冷酷さなんですね。

   
         僕はやっぱり冷徹な客観の世界よりも、ファジィな主観の世界で
         ゆるゆると生きる方が性に合っているような気がするのです。
         皆さんはいかがでしょうか?



         




         さて、検査が終わったら呑みまっせえ、一杯だけだけど。




         
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岐阜蝶の舞う山

2011-01-05 23:15:05 | 山歩き.散歩
年とともに正月の風情が薄れつつある昨今ですが
皆様のお正月はいかがでありましたでしょうか?

僕は毎年恒例となっているのふる里の山詣で。
ここ『石砂山(いしざれやま)』は、もうかれこれ50年も親しんだ山でして
カサカサと落ち葉を踏みしめながらの山歩きがとても心地よいのです。









ここ石砂山は岐阜蝶の生息地、この山の岐阜蝶は神奈川県の天然記念物に指定されています。

今年も寒葵(カンアオイ)は健在でした。
葉の裏に産み付けられた卵が孵化し、その幼虫は寒葵の葉を食べて成虫になります。
今年もまた4月~5月にかけて『春の女神』の優雅な舞を愛でに沢山の登山者が訪れます。







子供の頃から親しんだ山の佇まいは何も変わることがありません。
ナラやクヌギの小道、変わらないからこそ懐かしいのですよね。







リスや鹿が大好物の小梨がたくさん落ちていました。
一口かじってみると懐かしい甘さが蘇ります。








丹沢山塊や陣馬の山々はよく見えるのですが残念ながら富士山の方向には雲がかかっておりました。








この登山道が整備されたのは40年も前のこと。
京都の造園家に弟子入りしていた1級先輩のH君が会社を興して最初の仕事がこれでした。

大学3年の春、僕もアルバイトでこの道の整備に参加していたので殊更思い入れが強いのかもしれません。
昨年またH君の手によってメンテナンスが施され、より歩きやすくなっていました。









道草しながらのんびり歩いて小1時間でテッペンに辿り着きます。
ここもベンチや指導標が真新しくなっていました。








標高は低くてもテッペンにいる爽快感はどんな山でも変わりありません。
4月には『春の女神』の舞を愛でる登山者であれだけ賑わうのに今日は誰一人出会うことがありませんでした。









遠くに浮かんでいるように見えるのが宮が瀬湖ですね。









ここ、いいでしょ?
『間の沢』に下る途中の小道の脇にH君が簡易ベンチを設置しておいてくれました。

小さいけれど深い『間の沢』はウナギの宝庫で昔は一日でバケツ一杯捕れたのですが
道志川下流にダムができた今ではウナギの姿はどの沢からも消えてしまいました。







落ち葉を払いのけて持ち合わせの新聞紙と雑誌を焚火にして暖を取り
餅入りのキムチラ-メンでお腹を満たします。
なぜかこの場所から離れがたく簡易ベンチに腰かけて小一時間も辺りを眺めていたでしょうか。







さあ帰りましょう
次の石砂登山は4月、春の女神に逢いに来たいと思います。







何の変哲のない山なのですが、ふる里の山は特別なんですよね。

皆さんも懐かしい自分だけのウサギ追いし山、お持ちですよね。



























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希望の朝

2011-01-01 22:34:55 | 独り言
 
             皆様、新しい朝を清々しい心持ちでお迎えのこととお慶び申し上げます。

             これから始まる一年が心躍る日々でありますよう心よりお祈り申し上げます。
             僕もまたこの一年が終わるとき『あぁ今年もおもしろい一年だったなあ』と
             笑って言えるように一日一日を大切に過して行きたいと思っています。
             

             
     
                       




            
             今年は、僕に与えられた時間を『学び』のためにもっと費やそうと考えています。
       
             『学問はすべからく机上のものであってはならない。知ることは行うことのためであ
             る。世の中に役立つ実践学であって初めて意義がある。知っていながら行わな
             いことは、まだ知らないことに等しい(山田方谷先生)』
             
             『人の成長は仕事の中でこそ培われるもの』
             この哲学は終生変わることははないでしょう。
             よく学び、よく知り、『知行一致』をより深く探究したいと考えています。
             

  
 
             されど、仕事だけに明け暮れる人生は決して豊かとは思いません。
             それは、仕事が趣味だと言われる方々にお任せしたいと思います。


             『遊びをせんとや生まれけむ』
             遊ぶことを卑しむことは間違いであると断言します。

             精一杯学びと仕事に励み、許された時間はひたすら遊びに没頭するつもりです。
             学びの時間が増えることで遊びの時間は減らさざるを得ないでしょう。
             だからこそ、より濃密で満ち足りた時間にしようと思います。


             この一年、時には単独行で、時には釣友や山友と共に歩み、共に呑み、
             共に語らい、共に笑い合える時間を共有させて頂ければと願っています。

             
             ひとつの旅が終わるとき、いつも満ち足りた笑顔で迎えられますように !

             


             (お知らせ)
             訳あって永らく中断しておりました別ブログ『歯科医院成長戦略100連発』を
             今年から再開することといたしました。
             何卒ご愛読のほど宜しくお願いいたします。




             
 
 
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